『 週刊 Hanko 』303号
旦那がまいたヒマワリの種に,夏希が水遊びしながら水をやっていたら,先日芽が出てきました。ヒマワリは夏希の大好きな花です。今年の夏が楽しみ。(^^)
◆となりのトトロ◆
私が嫁入り道具?の一つとして持参した大きなトトロに,夏希が「トトロ〜(^3^)」と抱きついたりして,やっと興味を示し始めたので(今までは大きすぎて視野に入ってなかった?),初めてトトロのビデオを見せてやりました。本当は1時間余り仕事をしたくて見せたのであるが…。これが失敗。
小トトロが逃げたり,大トトロが画面からいなくなったりするたびに,「トトロがいない〜,トトロ行っちゃった〜,ママぁ〜〜!!」とびーびー泣いて抱きついてくるので,ちっとも仕事にならなかった。違うビデオにしようかと言うと「トトロ見るぅ!」と言うし。何度見せても同じ所で泣くのですよ。うーん。
でも,カセットでトトロのサントラ盤をかけておくと,「あるこー,あるこー!」「トトロ!」と騒ぎながら踊っているので,これは良かったかも。^_^;
◆「泣き」の対策◆
春歌の方は,ぐずぐず泣いてばかりで随分手を焼いていましたが,旦那が「この子は音楽が好きらしい」と言うので,試しにCDをかけてみたら…。これが面白いようにコトンと寝てしまったので,それ以来毎日音楽をかけっぱなし状態です。モーツァルト,ベートーベン,ウェーバー,グリーグ,…トトロやらゴスペルやら,それはもちろん,私や旦那の好みと気分で選んでいるわけですが,ヴィバルディはお好みでないらしく,いまいち泣きやまず(偶然?)。でも,今まで眠っていたCDやカセットを改めて聞くことができて私は嬉しい。(^_^)
だんだん首がしっかりしてきたので,音楽でもダメな時はだっこひもを使っています(あんまり寝かせておいたら頭の後ろがハゲかかってきたので^_^;)。夏希がヤキモチ焼くけどね。
そういえば,「ハルカちゃんのオッパイ,ナッチャンも飲みたい」だったのが,近頃は「ナッチャンのオッパイ,飲む!!」になってきました。春歌にだけ飲ませていると,泣きながら人や物に八つ当たりしてます。誰かほかの人がいれば平気なんですけどねぇ。^_^;
◆夏希嬢のシワザ◆
♪ある日トイレそうじ用のブラシを持って廊下に転んで泣いていた。ブラシはトイレの中に1度突っ込まれたらしく,青い水があちこちに滴り,その水にすべって転んで泣いていたと思われる。
♪ガム(7枚入り)が外装から丸ごと1cmほど食いちぎられており,別の所で包装紙・銀紙ごと噛み砕かれたガムの塊が発見された。
♪5本×2=10本のヤクルトが,つながったままがりがりかじられて変形した上に穴があき,台所がヤクルトの海になっていた。
♪ヘアスプレーのキャップをとって,泡の出てくる細い穴に吸いついていた。ストローと間違えているらしい。
♪台所で大きなおなべを引っ張り出し,お尻をつっこんで「ぽちゃぽちゃ(お風呂)」と喜んでいた。
♪私の化粧水や香水のビンが,ある日押入れの隅の方からごそごそ発見された。
♪ビデオテープがデッキから出なくなってしまい,のぞいて見たら,カセットテープが押し込まれていた。
♪パパの引き出しの中にあった記念写真がバラバラにされていて,どの写真もパパの顔がぐりぐりとボールペンで塗り潰されていた。
…あ〜,一人遊びができるようになったからと言って,喜んでばかりもいられない毎日なのです。^_^;
◆ダイオキシン◆
久々の環境問題。またまた環境教育の担当になった旦那は,今年はダイオキシンをとりあげようと資料集めに余念がありません。ダイオキシンは,プラスチックやビニール等を燃やす時に出てくる猛毒物質で,体内で濃縮され,食物連鎖によってどんどん蓄積されていく恐ろしいものです。アトピーを始めとするアレルギーや奇形児など,みんなダイオキシンが絡んでいるということですが,それ自体は目に見えないので日頃あまり危機感がありませんよね。でも実際にいろんな調査データを見せられるとギョッとしてしまいます。何より,日本人の母乳に含まれているダイオキシンの量(平均値)は,あの枯れ葉剤をまかれたベトナムの女性の値よりも多く,世界一なんだとか…。それでも,母乳に含まれる免疫や栄養素を考えると,粉ミルクも考え物だと言うし…。現役の「乳母」としては,切実な話。
我が家では,燃やせる物は家で燃やす主義ですが,けっこうビニール類も混ざっているので,それらは極力ゴミに出すようにしました。ゴミの減量やリサイクルも叫ばれている今日,ゴミ箱にポイするだけでも考えることがいっぱいですが…。
環境問題って,考えれば考えるほど根が深くて深刻で,茫然としてしまいますが,気をとりなおして,できるところから努力していきましょう。
旦那がまとめたレポートを別便でお送りします。ぜひ目を通して下さい。
ではでは,雨の日も晴れの日も,元気に過ごされますように。
1997.06.08 斎藤 範子(Hanko)
「週刊Hanko」No.303 添付資料
最近話題のダイオキシンについて(テレビで放映された番組や新聞等に掲載された内容をまとめたものです。)
1、ダイオキシンの基礎知識
プラスチック(ボールペンなど)、発泡スチロール(包装トレイなど)、ビニール(ラップや袋など)等を、普通に燃焼させたときに発生する人類史上最強といわれる猛毒物質の仲間。その毒性はサリンの数倍、青酸カリの1万倍で、奇形や生殖異常、免疫異常やガンなどを引き起こす。1960年代のベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤に混じっていて、たくさんの奇形児誕生や流産を引き起こしたことで有名になった。
塩素を含む物質の燃焼や漂白など、身の回りの活動からできてしまう。自然界で分解されにくく、排出されたものは呼吸や食物連鎖を通して人間の体内に入ってくる。体内に入ったものは、次第に蓄積され、長期間残留するが、母乳などに溶けて排出される。現在の日本人の母乳から検出されるダイオキシンの濃度は、ベトナムの女性から検出される濃度よりも高く、世界一となっている。ダイオキシンの影響は、小動物や胎児・乳幼児等に現れやすく、アレルギーやアトピー、花粉症などの原因の一つと考えられている。
体内や母乳中のダイオキシンを減らす方法は、現在のところうまくいっていないので、今できる方法はダイオキシンをとらないようにすることだけである。ダイオキシンの発生源の80%が、ゴミや産業廃棄物の焼却によっている。(高性能の焼却施設で、きちんと焼却すれば、ダイオキシンはそれほど発生しない。)
2、所沢市のダイオキシン汚染
所沢市内では約70カ所で野焼きをしており、煙の中にダイオキシンなど有害物質が入っている。
摂南大学による所沢市の土壌調査では、100〜200ピコg/gの汚染度。埼玉県の調査では、平均54ピコg/g、最大130ピコg/gの汚染度。
ドイツのダイオキシン汚染対策では、40ピコg/g以上は、発生源の緊急対策と農産物の生産規制が行われ、100ピコg/g以上は、子供の遊びが禁止される。
所沢付近では、小動物の減少や異常が報告されているが、動物に異変が起きるというのは、過去の公害の例をみると、人間に対する警告である。
ドイツの環境保護省の環境自然保護安全課のアルミン・バスラーさんに、所沢での現状をビデオで見てもらったところ、次のような意見であった。
野焼きのような廃棄物処理方法は、ドイツでは許されない前近代的なやり方で、あまりにも周囲に対し無責任である。まず第一にやるべきことは焼却炉の徹底規制。そして、母乳のダイオキシン濃度の検査が必要とのこと。
先進国では、このくらい厳しくしないと人間の健康は守れないんだということが常識化している。
所沢市で最近赤ちゃんを産んだ10名の主婦の母乳を検査した。ダイオキシン汚染を調査している九州大学医療短期大学の長山淳哉助教授に、依頼。
10名全員からダイオキシンを検出、母乳中のダイオキシン濃度は、平均23ピコg/乳脂肪g、最高42ピコg/乳脂肪gであった。
厚生省のダイオキシン1日摂取許容量は10ピコg/体重kg。所沢の赤ちゃんは、平均120ピコg/体重kg(許容量の12倍)を摂取することになる。最高の主婦からは200ピコg/体重kgとなる。
このような乳児は、アトピー性皮膚炎やある種の難病に見られるような免疫系の細胞割合(免疫系の異常)になる。所沢では都内から引っ越してアレルギーやアトピーがかえってひどくなったいう人が多い。
母親のダイオキシン濃度が高いと、胎児も高濃度に汚染され、ダイオキシンが肝臓や甲状腺に蓄積する。このような子供は、反応が鈍く、物覚えが悪く、運動能力が劣り、ホルモンバランスや免疫の異常が見られるようになるという。
所沢だけでなく他の地域の調査でも、日本の大都市ではどこもこのくらいのレベルの汚染度である。
文責:斎藤 靖明
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