『 週刊 Hanko 』313号
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ぶどう・柿・栗・さつまいもetc,おいしい物どっさりの季節になりましたね。我が家でも早速,うちの山でとれた栗で「栗御飯」を炊きました。夏希ももくもく食べました。私もついつい食べ過ぎの毎日。あー,やっと少し減ってきた体重がぁ…。
◆有機農法ビール (ORGANIC BEER)◆
100%無農薬・自然有機栽培された原料で作られているビールを御存知ですか?「日本ビール株式会社」という耳慣れない会社が出しているのですが,名前にひかれて飲んでみました。これが,うーーん,お・い・し・い!
「違いのわからない女・Hankoさん」でも,しっかりわかるこの違い。おもわず,ゴクゴク飲むのがもったいなくて,ちびちび飲んでしまった。やー,なんだろう,これは… と,能書きを読むと。
『原料の洗浄には,保存料,酸化防止剤,漂白,安定剤の使用は禁止。全ての容器・包装物にも殺菌剤等の化学添加物を含まないものを使用。原料は動植物性肥料のみで栽培され,人工保存料,香料,合成着色料,乳化剤等の添加物,硫酸塩,硝酸塩,亜硝酸塩の使用を一切禁止。倉庫内での殺虫剤使用禁止。汚染物遮断のため密封状態で原料の保管・輸送をする。水は,活性化炭素に通し,更にろ過された高純度の天然水のみを使用。』
とあります。うーむ,見てはいけないビールの製造過程を全部教えてもらったような説明ですが,これは本当に口あたりのよい,すっきりした味わいのビールです。
もう暑さも遠のき,のどの渇きを一気に癒すためにビールを飲むことも,そうなくなりました。ビールは味わって飲む季節&そういう時代です。ぜひ一度,「有機農法ビール」をお試し下さい。(^_^)
ちなみに,これはOGBA(国際的オーガニック認定団体)マークがついていて,日本認定第1号だそうです。(原産国はアメリカなんだけどね) 値段は,350mlで,普通のが205円で売ってるお店で,230円でした。
◆久々のステージ◆
先日の土曜日,旦那が演奏会に出ました。
でも夜だから,二児の母としては遠慮しようと思っていたのに,なんと先日の「股関節脱臼」ちがった,「股関節の捻挫」で,チェロを持って駐車場から歩くのはイヤだとゆーので,高崎まで送り迎えをすることに。上の子を実家に預け,下の子をだっこひもでだっこして,行って参りましたよ。
このアンサンブルは,オケではなかなかできない曲をやりたいと,群馬シティフィルのメンバーを中心に結成されたアンサンブルです。今回のプログラムは,チャイコの弦楽セレナーデ,ドヴォルザークの管楽セレナーデ,ワーグナーのジークフリートの牧歌,他。さすがに「この曲をやりたい!」と集まっただけあって,(忙しい合間を縫っての練習にしては)なかなか聞きごたえのある演奏でした。中でもやっぱり,チャイコの弦セレは良かった! 出だしなんか,ぞくぞくしちゃいました。(^_^)
会場でお会いした方が「アブさんは,万全の体調で本番に臨んだことって,あんまりないですね」 … うーむ,鋭い指摘。妻はこれ以上コメントを控えよう。^_^;
◆おじいちゃん◆
このところ,夏希と春歌のパワーにおされて,なかなか登場しなかったおじいちゃん(夏希たちのひぃじいちゃん・87歳)ですが…。老人保健施設に入所して,もう9カ月余りがたちました。本当は,私が面倒見なければいけないところを,(妊娠・出産・育児×2)を理由に,今年の1月半ばから入所していただいたのです。家にいた時はすっかりボケてしまって,食事もトイレ(オムツ)も大変な騒ぎでしたが,施設にはいったらだんだん自分を取り戻し,今はすっかり元気になって,車椅子で施設内を闊歩?しています。
最初の頃は,早く帰りたい帰りたい…と,電話がかかってきたり,会いに行くと涙ながらに施設の苦情を訴えたり,荷物をまとめて待っていたり…。やっぱり家がいいんだろうなぁと,申し訳なく思っていたのですが。
先日は,(数回の審査の末)館内放送の役になったとかで,張り合いが出たらしく,習字の時間にも参加して「街路」と書いた半紙が壁にはってあったりしました。入所した頃は字を書く力もなかったのに,「すごいね」と言ったら「書けば張り出されるってもんじゃーねぇ」と,まんざらでもなさそう。球技大会(簡単な玉入れのような)の練習も楽しんでいたみたいだし,やっと落ちついてくれたかな,と安心しているところです。
とはいえ,やっぱり家の方がいいんでしょうね。何度か「外泊」ということで帰ってきたこともありますが,もう施設には戻りたくなさそうでした。家にいたら刺激が減って,またボケてしまうかも…という話もありますが…。。
先日,夏希と一緒に散歩に出掛けて,7〜8cmもある大きなきれいなイモムシが,車にひかれるのを目撃しました。一生懸命,ゆっくりと道路を横断している最中のこと。夏希と一緒に,ガンバレガンバレ,と見ていた所で,きっと車はまたいでいくに違いないと思っていました。ところが,車が私達親子をよけたために,…!!
ほんの一瞬の出来事でした。あっ!と思った時には,イモムシの中身は飛び散り,わずかに残った薄皮が道路にへばりついているだけでした。
たった今まで生きていた物が,目の前で車に轢かれる瞬間を初めて見ました。コンクリート道路の上で轢かれたイモムシは,蝶になるどころか土に返ることさえできないのです。あの時,車が来るとわかった時,私が拾って畑の土の上に置いてやれば良かったと,後味の悪い思いをしました。触るのをためらい,多分大丈夫,と思った自分を責めました。
イモムシの死でさえ,自分がちょっと関わっただけで,こんなにショックなのに,もしおじいちゃんが,このまま施設で亡くなってしまったらどうしようと,それからずっと考えています。まだ元気だからいいけれど,その油断が取り返しのつかないことになったらどうしよう。あの時こうしていれば良かったと,後悔することがあったらどうしよう。
おじいちゃんが家に帰ってくるという問題について触れるのをためらい,多分大丈夫,と思っている,まさにその自分を見せつけられました。それでは,すぐにでも家に帰ってきていいか,というと,やっぱりそれも困る。結局,今の状態に甘んじてしまうわけですが…。
逆に自分が施設にいることを考えたら,やっぱり「いつまで」という終わりが見えている方が精神的に楽ですよね。同じ我慢をするのでもイライラの度合いが違う。と思う。おじいちゃんの不安を解消するためにも,家にいる者が自分を責めずに過ごすためにも,もっと具体的に計画をたてなくちゃなーと,反省したのでした。
「危篤」とか「不治の病」とかだと焦って考えるのですが,とりあえず元気だと,ずるずるしちゃうんですよねぇ。でも,危篤になってからじゃ遅いんだってば。
朝晩はすっかり寒くなってしまいました。股関節脱臼の彼は,(血行をよくするために)20分くらい冷やせばよいところを,一晩中アイスノンで冷やし続けてカゼをひきました。先日は,研究授業の前日だとゆーのに下痢で立ち上がれず,やむなく欠勤(ほーらね,本番が万全の体調じゃないのよ)。皆さん,くれぐれも真似をしないように気をつけて下さいね。
1997.10.01 斎藤 範子(Hanko)
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