『 週刊 Hanko 』322号
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○◎○ 新年あけましておめでとうございます ○◎○
皆様,お正月休みはいかがお過ごしになりましたか。毎度毎度のことですが,お休みなんてあっと言う間に終わってしまうものですね。もう新学期の始まり始まり〜。食べるだけ食べて,運動不足の塊と化していますが,またシャンとした生活が待っている…。頑張らねば。
皆様,今年もどうぞよろしくお願いいたします。(._.)
◆「ガラスの仮面」◆
斎藤家の年末年始は,あの美内すずえの名作「ガラスの仮面」一色となりました。その昔,学校帰りに本屋で立ち読みしては溜め息をついていた懐かしの物語。この年末に友達から文庫本の20冊全巻を借りてしまい,これがほとんど麻薬状態。今日はここまで…と思いつつ,もう次の本に手が…!紅白も見ず,二人で炬燵にあたっているのに会話もなく,ただ黙々と読みふけっておりました。
物語は,なんの取り柄もない平凡な少女だった北島マヤが,演劇を通して新しい自分を発見し磨いていくというものですが,彼女はもちろん,彼女をとりまく人々がとてもイイ! 彼女の才能を見抜いて育てる月影千草,演劇界のサラブレッド姫川亜弓,仕事のためならなんでもやる冷血感(でも実は優しい)速水真澄…。それぞれが,隠された過去と様々な思いを秘めて,「紅天女」の主役の座や上演権を巡って争います。
◇すでにハマったことがある方へ◇
登場人物の中で誰が一番好きですか? 私は断然速水真澄です。普段はテキパキ沈着冷静な彼が,マヤに会った時だけ表情を崩す,その笑顔と優しい目がたまりません。紫のバラにたくす思いも切ないけれど,キザもあそこまで決まると美しい。
でも,彼を見守る山城秘書と聖さんもいいですね。山城さんは絶対真澄が好きだよね。仕事の鬼と言いつつ,やはり速水真澄はよい隣人に恵まれていると思います(本来の人柄の所以でしょう)。
でも一番幸せなのは,月影千草についている源造さんかもしれない。あまり登場しないけど,「この人(千草)と一緒にいられるだけで幸せ」と思っている人が,自分だけを頼りにしてくれるなんて,最高の幸せですよね。ほかの人々も,今は「紅天女」命!だけど,何を獲得してもしなくても,本当に幸せだと思えるようなハッピーエンドになってほしいと願います。
特に,マヤと速水真澄はさ!世間体やら歳やら何やらどうでもいいから,ちゃんと仲良くなってくれよ,もお〜〜っっ!って感じです。あーじれったい。
◇まだ読んだことのない方へ◇
お目目キラキラの少女マンガだと思ってバカにしている人,大きな間違いですぞ。これは壮大な大河ドラマです。「紅天女」なんて,劇中劇にしておくのはもったいないほど奥の深い話。男女年齢を問わず絶対にハマります。近い将来,娘たちの夜更かしのお供がこの本だったら私も文句は言いますまい。その証拠に?いつか全巻そろえようと思っています。(^_^)
それにしても,昔は主人公のマヤに感動していたけど,今は作者に脱帽です。その取材の徹底ぶりといい,話術の巧みさといい,これが20年たった今でも新しいファンを生み,完結をじっと待つ辛抱強さを育ててしまうのでしょうね(累計三千万部でまだ増え続けているという話)。すごいなー。
というわけで,「ガラかめ」一色の斎藤家そのままの322号,このへんで。
こちらは天気予報があたって雪が降り始めました。初雪です。…と思っている間にどんどん積もってしまいました。明日出勤する人は大変です。
都会の方はいかがですか? 滑らないように気をつけて下さいね。(^_^)
1998.1.8 斎藤 範子(Hanko)
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