『 週刊 Hanko 』
333号
|
|
桜も散り,まるで絵の具のチューブをにゅっと押したように新緑が芽吹き,山が一気に若返りました。ウグイスが鳴き,ツバメも現れて巣作りを始め,山菜もあれこれ採れました。今日は「たらっぺ」と「わらび」。たらっぺは天麩羅もいいですが,茹でて細かく刻んで,鰹節とお醤油をかけて食べるとあっさりしていておいしいです。
そろそろ春も,夏への準備が始まりますね。我が家の箪笥も,春夏バージョンに入替えました。もういつ夏が来ても大丈夫だぞっ。(^_^)
◆桜の樹の下で…◆
今年の春ほど桜を堪能した年は初めてでした。蕾から花吹雪まで,何度お弁当を持って出掛けたことか。と言うのも,家で食べると,手癖の悪い春歌のおかげで食卓の下は食べこぼしの嵐。私は雑巾がけに精を出さなければならないので,それならいっそ外に出てしまえ,という手抜き策でございます。お散歩もできるし,子供たちも喜ぶし,一石三鳥!雑巾がけの手間を考えれば,お弁当を作るのなんてちょちょいのちょいです。(もっと暖かくなったら,朝も夜も庭で食べたいくらいだわっっ)
でもおかげで写真もだいぶたまりました。今度はアルバムの整理に時間がかかりそうです。^_^;
◆パパの発表会◆
先日,旦那が指導している弦楽アンサンブルの発表会がありました。大きな演奏会ではないので子供を二人連れて行きましたが,やはりダメですね。パパがいれば「あ,パパだ!」 いなくなれば「パパ,どこ行ったの。何してるの?」と,夏希のよく通る声が会場に響き渡り,つられて春歌も「パパー」と騒ぎ,いくら身内ばかりの演奏会とはいえ,恐縮して退散。映写室に入れてもらい,照明の窓から見ていました。
ところで,夏希はパパが登場すると「パパが映った!」と言うのです。日頃,家で撮ったビデオをモニタで見たりしているせいでしょうか。映っているのではなく,TVと違って聴いている間は騒いではいけないのだということを,どうやって教えたものか。…まぁ2歳と言えば,騒ぎ盛りではあるんだろうけど…と言うのは親の欲目かしら。^_^;
◆「国境なき医師団」◆
…というのを御存知ですか。最近TVや雑誌などでも宣伝されているそうですが,我が家にはDMが届いたのでその存在を知りました。
「MSF(Medecins Sans Frontieres)国境なき医師団」は,国際的な民間の緊急医療援助団体(非営利団体)で,ボランティアの人々により支えられています。1971年に設立され,戦争や自然災害による避難民や伝染病の蔓延に苦しむ人々(現在60カ国以上)に緊急援助を行っているそうです。
子供を持つと,人種差別も戦争も伝染病もない平和な毎日がしみじみありがたく,気持ちばかりの寄付をしてみました。(いろんな支援団体があるけれど「国境なき」というのがちょっと気にいったので。^_^;)
因みにMSF日本が支援している医師団は次の通り。
1)中国 :少数民族への医療援助,孤児院の建設
2)タイ :エイズ患者の在宅ケア
3)カンボジア:病院の再建,結核撲滅プログラム
4)ペルー :地元インディオへの保健衛生対策,マラリアの予防
5)ラオス :病院の再建と現地スタッフの育成
6)ベトナム :病院の再建と現地スタッフの育成
7)マラウィ :エイズ患者への支援
8)エチオピア:病院の再建と現地スタッフの育成
9)グアテマラ:ストリートチルドレンの救済
10)ハイチ :病院の再建と最も貧しい人々への医療援助
たった10カ国でもこんなに問題が…。平和に豊かに暮らしている私達が「知らない」では済まされないですよね。しかし聞く所によると,これに参加する日本人医師の数が少なすぎるのが現状とか。それも原因は「語学力」。…うーむ,気持ちは国境を越えても言葉の壁は高いのね。いかにも日本人らしい理由で,納得してしまいました。これからの国際社会に向けて,やはり英語教育は日本の大きな課題ですね。
このところ,友人知人の海外赴任が相次ぎ,国際化の流れを一層強く感じています。語学力は,娘たちに期待したいところですが,旦那と私の子供じゃー無理だろうなぁ。共通一次(死語?)で英語がついに平均点越えた!というのが旦那の自慢なのです(但し浪人後の2度目ね)。え?私? はっはっはー。では,また。^_^;
1998.4.17 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。
MHE02043@niftyserve.or.jp
『 週刊 Hanko 』 メニュー →
|
|
Abu Saito TOP PAGE →
|
|
|