『 週刊 Hanko』353号


 さっすが10月10日『体育の日』!こーんな異常気象の年でもしっかり晴れ渡っちゃって,…あぁ無情。
 しっかししかし,私には予想もしていない大どんでん返しが待っていたのでした…!?

◆超情けない結末◆
 前号の週刊Hankoを出した日。ベビーカーの春歌と,自転車の夏希を従えてお散歩に出ました。3キロくらいのコースを一周り。ところが歩くのは全く問題ないのに,ちょっと走ってみたら足が痛い。ぎょぎょ〜。湿布をしてみましたが,翌日も痛くて全然走れず,接骨院へ。
 どこですか,と診てくれた先生が「あ,これはタンヒコツケンエンですね。間違いない」
 場所はどこかと言うと,足の小指とカカトの真ん中くらいに,こりっとした骨がありますね。これが「腓骨(ひこつ)」というらしいのですが,くるぶしの下を通ってこの腓骨についているのが「短腓骨腱」(長腓骨腱というのもあるらしい)。これは,足首を外にねじる時に使われる腱らしいですが,着地の時(走ったり高い所から降りる時)にも負荷がかかります。これが,オーバーワークで炎症を起こしたらしい。
 「準備体操はかなり丁寧にやったし,あまり無理もしなかったのですが…」と言い訳すると,「慣れない人が久し振りに走る場合はね,あんまり練習しない方がいいんですよ。疲労がたまって炎症や骨折になりますから。問題は心臓ね。心臓をならすために,2日くらい前からちょっと走って,あとはぶっつけ本番の方がいいんです」とのこと。
 うーむ,なるほど。10日も練習をしてはいけなかったのか…。
 「これ,明日は走れませんよ」と言いながら,薬を塗りこんでテーピングぐるぐる。…というわけで,私は当日参加できなかったのでした。^_^;

 足を傷めて走れない…。「怪我をせず完走」という目標を,かすりもしなかったというあまりの情けなさに,口数も少なくなりがちでしたが,体育祭は明日!ということで,係の人に連絡したり,代わりに走ってくれる人を探したり,平身低頭。二人三脚の方は,新婚さんがいたので彼らにお願いし,リレーは当日のお昼頃,やっとなんとか見つかりました。私より2つも年上の方でした。申し訳な〜い。m(._.;)m

◆怪我の功名?◆
 足を傷める前と後とで,大きく変わったのは,体育祭に対する姿勢かな。
 夏希が通う幼稚園では毎年10月10日に運動会があるらしいので,「来年からは,もう出なくて済む!今年が最後だ!」と言い聞かせて練習していたのです。でも今は「幼稚園の運動会を,なんとか別の日にしてもらえないか」と考えています。
 どうしてだろう。潔く代走を引き受けてくれた方々のお蔭かな。彼女たちは優しい…というよりも,たのもしかった。私は,走ることや,この古くて狭い地域のしがらみのような物から逃げたい逃げたいといつもどこかで思っているのに,彼女たちは享受している。もちろん今時,そういう若い人はあまり多くなくて,だから40近くなっても20代として走ることになってしまうのだけれど,それを笑って受け入れている姿にあったら,あー私もこういう顔で生きていけたらな,と思ってしまったのでした。

 …思ったことを実践できるかどうかはまた別問題ですが,^_^; 今は,そう「思った」ことを忘れずにいたいと思います。

◆迷ランナー?夏希◆
 その,幼稚園の運動会に,夏希が新入園時として参加するため,午前中はそちらに出掛けてきました。プレゼントを持った園児たちが一列に並んで待っていて,そこまで走って行く…というそれだけのことだったのですが,よ〜い,どん!の笛と共に飛び出した夏希,何を思ったか,園児のいない所を目掛けてどこまでも走っていってしまい… 観客席の方まで行ってしまいました。^_^; あわてて追いかけて園児の所まで連れ戻したママ,あ,足がぁ……痛かった!^^;

 怪我の方は,「全治一週間」とのことですが,5日たった現在,まだ治る気配がありません。^_^; とりあえず歩けるのでいいんですけど。^_^;
 「歳をとる」ということも,少しずつ享受していかなければ。ま,しかたないですよね。^_^;

1998.10.14 斎藤 範子(Hanko)



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