『 週刊 Hanko』

354号
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 秋晴れもあまり続かず,よく降りますね。雨の翌日では晴天でも田圃がぬかってしまい,今年は稲刈りに手こずっています。これでは,刈った稲もなかなか乾きませんね。

◆炬燵とバスローブ◆
 だんだん寒くなってきて,夜は暖房無しではさみしくなったので,炬燵を作りました。今年の夏は物足りなかった割りに,秋がくるのも遅かったみたいで,一昨年より半月,去年より1カ月も遅い炬燵の登場でした。でも,作ったら早速,夏希のかくれんぼの恰好の場所となり,炬燵の中から「いなくなっちゃったよ!早く探して!」と大声がする今日この頃です。^_^;
 そろそろお風呂あがりも,子供優先でハダカで飛び回るのがキツくなってきました。それで,贈り物で頂いていたバスローブ(緑とオレンジのペア。とてもきれい)をついにおろしました! これがなかなか重宝で,もう手放せません。濡れた体の上に着ても,意外と暖かいのですね。旦那は「このままパジャマにして寝たい」と言っています。^_^;
 湯上がりにバスローブ,ソファーでのんびり冷たいビール…という生活はまだまだですが,お風呂あがりの手順に一苦労しているママさんに,これはお役立ち商品だと思います。(^_^)

◆怪我の功名・その2◆
 お蔭様で,足の方はもうすっかり良くなってしまいました…。残念!? この一週間は実に優雅な日々だったのです。子供を預けて接骨院に行く。待合室で本を読む。ベットの上で横になり,それはそれは気持ちのいい治療をしてもらう。…これはもうほとんど「レジャー」ですね。
 堂々と昼ひなか,一人で本を広げて集中して読める!もう感動物!それこそ「読書の秋」なので,せっかくの機会に大作に挑もう!と,ドストエフスキーの「白痴」なんか持ち出してしまいました。学生時代に「罪と罰」,就職してから「カラマーゾフの兄弟」を読んで,次は「白痴」だ!と意気込んでからもう何年…。^_^;
 しかし,ちょっと大作すぎちゃったみたい。もう通院も終わったというのに,本の方はまだ上巻の半分(300頁ちょっと)しか進んでいません!もうちょっと読ませて〜〜。^_^;
 それにしても,ロシア人の名前ってどうしてこう長くて読みにくいのばっかりなんでしょう!久々に登場するといったいどこの誰だったか全然わかんなくなっちゃうんです。^_^; やっかいだわ。年内に読みおわるかしらん…。

◆3歳2カ月の記憶◆
 ついに夏希も3歳2カ月になりました。3歳2カ月と言えば…。実はちょうど弟が生まれた時の私の歳なのです。
 皆さんは,一番古い確かな記憶というのは,いつくらいの物でしょうか。私はハイハイしていた頃のことを覚えていると思うのですが,それが親から聞かされた話を元に後から作られた映像なのかどうか,実は定かでありません。でも,3歳2カ月の,弟が生まれた頃の記憶は確実なのです。

 弟を産むために母が入院している間,私は父の同僚の先生の家に預けられました(地元に親戚がなかったので)。その家には1つ年上の女の子がいて,前から仲良くしてもらっていたので,私も平気で一週間お世話になったのです。そして私はその家で,お風呂上がりにある大発見をしたのでした。それは「裏返しになっているパンツを,そのまま正しくはく方法」でした。普通は手でひっくり返して表を出してからはくのですが,裏返しのまま,足を出す方から足を突っ込んで,後からウエスト部分を持ち上げれば…… ほ〜〜ら,ちゃんとはけるじゃないですか!
 これは3歳の私としては,かなり画期的な発見でした。すごい!と思って,その1つ年上の友達に得意気に発表したところ…彼女は横目で見ていて「そんなの知ってるよ」と一言言って,走っていってしまいました。
 ショ〜ック…! 大発見だったのに。
 でも,今でもあの時,彼女はこんな方法でパンツをはいたことは絶対になかったと確信しています。でも,4歳で「知らなかった」なんて,3歳の子には言えなかったのさ!…と思ったことまで覚えているんです。すごいでしょう,3歳って!

 その3歳2カ月に,夏希もなったんだなー,としみじみ。ちなみに,夏希はまだ裏返ったパンツを元に戻せないし,もちろん足を出す方から足を突っ込むなんてことも,さらさら思いつかない様子です。
 そうそう,もう一つ思い出しましたが,その年の夏,3歳4カ月で,私は信州のおばあちゃんの家に,1カ月も預けられていたのです!! 父が夏休みの間,母は「二児の子育て」から,弟は「姉」から開放されて,3人で仲良く暮らしていたんでしょうか?? 私はホームシックにかかりながら,夕日を眺めて一人ぽろぽろ泣いていたとゆーのに!(おじいちゃんおばあちゃんに涙を見せなかったという配慮!我ながら素晴らしい)

 あ,でも泣きました。当時トイレが(自分の家も信州も)「ぽっとん便所」でコワいので,母にだっこしてもらって用を足していたのです。ところが,おばあちゃんは母と抱き方が違う!これじゃ出る物も出ない!…というわけで,大泣きしました。困り果てたおばあちゃんが,電話をかけてだっこのしかたを聞いていたのも,よく覚えています。
 いや,懐かしい。あれが私の3歳だったんだ。

 夏希は何を覚えているでしょうねぇ。(^_^)

1998.10.22 斎藤 範子(Hanko)



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