『 週刊 Ｈａｎｋｏ 』 ４２１号

まだ出ません！　　出産を巡る３つの風景

　まだ子供は出てきません。^_^;
　問題の12月１日はクリアしました。まだ楽しそうに(??)ボコボコ動いているので，もうしばらく居すわるつもりかもしれません。しかし，「明日生まれるかも」などと言われて過ごす毎日は，精神的に落ちつきませんね。^_^;　いつ陣痛が始まるか…と思うと，そわそわどきどき。…いくつになっても，何回やっても，旅行と出産の前は不眠症になっちゃいます。^_^;

◆「出産」揺れる心◆
　今年，夏希のクラス（年中組）は４月の時点で35名。そのお母さんのうち，今年出産（予定も含む）の人が７人もいました！実に５人に一人が出産という「2000年ベビーラッシュ」だったのです。でも７人のうち，私より予定日の遅かった人が引っ越してしまったので，私が６番目で最後となりました。もう産んでしまった５人は皆母子共に健康で，退院した次の日から子供のお迎えにやってきたりして，びっくり！…まぁ私は無理せず私のペースで頑張ろうと思いますが。^_^;
　出産の痛み苦しみを思い出すと，笑った顔がちょっぴりひきつる今日この頃ですが，先日幼稚園で「三児の母」たちが，「３人目は早い，楽だ，全然いきまなくても出てきた，恥ずかしいほど早かった…」等と口を揃えて言ってくれるので，（な〜んだ，楽勝じゃん！）と喜んで帰ってきました。が，その晩メールを開いたら「４人産んで，４人目が一番大きくて時間がかかった」という人の話を聞かされて，即席の安心感がガラガラと音をたてて崩れました。
　やはり出産は，毎回がドラマですよね。人一人の命がこの世に誕生する劇的な瞬間であるわけで，３人目だろうと４人目だろうと，安易に考えてはいけないんだなぁとつくづく思ったことでした。「３人目は早くて楽だった」というのはあくまでも結果論で，誰もがそうだという保証は全くないし，だからと言ってあまり神経質になるのもよくないし…。おなかの赤ちゃんとできる限りのコミュニケーションをとって，何が起きても動揺しない，子供と一緒に頑張れる出産…を迎えたいものだと思います。

◆独身男性の素朴な疑問◆
　月に１度やってくる銀行のお兄さん，20代半ばで独身ですが，弟さんが２年ほど前に「できちゃった結婚」をして，１歳半の姪ごさんがいます。「かわいいっすよ〜」と言ってる自分の方がまだまだかわいくて，「孫が遊びに来ると，かーちゃんすっごく喜んじゃって。目の中にいれても痛くないってヤツですよね。帰ると毎回この世の終わりかってほど落ちこんじゃって。。『かーちゃん，俺がいるじゃねーか』って言うんですけどね」 (^^)
　その彼が，「ヘンなこと聞くようですけど…」と遠慮しがちに聞くので一瞬身構えてしまったら，「産んだすぐ後ってのは，動けるんですか」と，またまた素朴な疑問を投げかけてきました。
　私の場合は，分娩台から担架で病室まで運ばれて，しばらくは安静だけどその日のうちにトイレに歩いて行けたかな（帝王切開だともっと大変らしいけど）…と話したら，「ヘェ〜〜…」と妙に感心していました。その程度のことでよければなんでも聞いて…って感じですが，やはり彼にとっては完全に「未知の世界」の出来事ですよね。
　彼が初めてこの地区の担当になった時は，春歌が生まれて間もない頃でした。そろそろ内勤になるかも…と言ってましたが，どんな彼女と結婚するのか楽しみなんだけどなぁ…と思う私は，オバサン根性でしょうか（さすがに「誰か紹介してあげようか」とは思わないけど。^_^;）。　とりあえずおなかの子の顔は見せてあげられそうです。今からリアクションが楽しみなのでした。^^;

◆子供に「ありがとう」◆
　「ママ，赤ちゃんが生まれる時，春ちゃんが『ガンバレ，ガンバレ』って言ってあげるからね。そしたらママは『うん，がんばるよ』って言うんだよ！」…というのが，最近の春歌の口癖です。春歌が生まれた時のビデオを何度か見ていて，生まれる時はママも赤ちゃんも大変なのだ…ということをなんとなくわかっているようです。夏希も「今日生まれるの？明日？早く見たいよ」と心待ちにして，出産の時はそばにいるつもりになっている…。「もしも夏ちゃんが幼稚園に行ってる間に生まれちゃったらゴメンね」と言うと，「え〜っ…」と不服そうな夏希のそばで，春歌が「春ちゃんはずーっとママと一緒！」と勝ち誇ったように言っているのが微笑ましい限りです。(^^)
　前の２回と産院が違うので，旦那の立会い出産は無理かもしれないけど，今回は子供が二人も応援してくれるので心強い！　できれば家族みんながそばにいてくれる時に産みたいなぁ。立会いは無理でも，できる限り早く，生まれたての新しい家族を見てほしい，と思います。

　ではでは，次号は誕生報告ということで…。
　あんまりそわそわしていても仕方がないので，今日の午後は子供と一緒にケーキでも焼いて（フライパンでできる超簡単アップルケーキ），のんびりお茶でもしてみたいものです。
　今朝はついに真っ白な霜が降りました。皆様，どうぞごきげんよう。(^_^)

2000. 12. 2 　斎藤　範子(Hanko)

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