『 週刊 Hanko 』 422号

三女「真希」が生まれました! 出産の話 & 入院中の話


 お待たせいたしました。2000年12月6日午後1時55分,斎藤家の『三女』(3420g) が誕生しました。

『斎藤 真希』と申します。 422.jpg (3788 バイト)

 皆様の期待を裏切り「冬」という字がはいりませんでしたが,今回は夏希や春歌が生まれた日と違って,名前に季節を織り込みたいと思うほど冬らしい日ではなかったので,私が考えた「マキ」という名に,パパが漢字をあてはめました。本当は,あっと驚く?捨てがた〜い第一候補があったのですが,「斎藤」に続けるとバランスが悪いとか画数が悪い(凶ばっかり)とか,読みにくい字だとか,色々あって断念しました。でもこれで「はる・なつ・まき」とそろったし(!?),「まことの希望」であるイエス・キリストの降誕(クリスマス)を待つ季節には,実にふさわしい名前だったのではないか??と,自画自賛する次第,親としては(上の二人同様)なかなか気にいっているのでした。

◆出産の話◆
 念のため5日の夜入院,6日の朝から微弱陣痛が始まり10時過ぎに破水,お昼過ぎから本格的に痛くなって2時に出産。分娩台に上がってほんの数分,いきんだのは1回だけ,お医者さんは「こんなに楽に産まれちゃって…」などと言ってくれましたが,本人としては充分苦しかったので異議あり!
 考えてもみて下さい。たとえば10日間便秘に苦しんだ末,やっと出る!と思ったら「待て」と言われた時のこと。そのまま待機!(できる?) いわんや10カ月もおなかの中にためておいた大きな代物ですよ。深呼吸して我慢しろ?できるかーーっ!て叫びたかったけどそれどころではありませんでした。
 いきむタイミングを待つ間,骨盤を割られるような痛みにパニック状態でしたが,この苦しみからあと少しで解放されるという確信があるから辛うじて我慢できるのであって,不治の病にある人や,原因不明の難病で苦しむ人々の精神的肉体的負担はいかばかりかと,ただそれを思って頑張りました。産んでしまえば今の激痛がウソのようにケロリとしてしまうあたり,やはり病気とは違うんだなぁと,つくづく。
 ちょうど夏希が幼稚園から病院に到着したところで赤ちゃんのお披露目となり,希望通りに家族全員揃って迎えられたのが何より嬉しいことでした。

 ところで,やっぱり私に男の子は産めませんでしたね。^_^; でも産んだ直後に「女の子だよ」と言われて心底ほっとしたのを覚えています。あー良かった!男の子なら,そこで新たに覚悟が必要でした。それにまだ先の話だけど,これで私は一生「嫁姑問題」とは縁がなくなったワケで,めでたしめでたし。いつか母娘4人で旅行に行くぞ〜。(気が早い)

◆入院中の話◆
◇快適個室の5日間◇

 始めは看護室に近い和室でしたが,近々相部屋になると言うので,家族が来やすいように個室に移らせてもらいました。かなり広くて居心地のいい洋室で,夜はのんびりTVを見たり(森総理の新組閣の話と,急逝した鈴木その子さんの話,松田聖子の離婚騒動で持ちきりでした),一人でお茶したりしてました(三女はよく飲みよく寝てくれる,実に良い子で楽でした)。
 でも昼間は友人知人がお見舞いに来てくれて,毎日賑やか!日曜の午後は家族も含めて11人も来てくれました。皆さんどうもありがとう!!
 ところで幼稚園のお母さん方の差し入れには感激。出産後,母乳がなかなか出ないと思っていたらMさんがもち米のおにぎりを持って登場,翌日から谷間復活!の立派なオッパイになり,Yさんが「便秘解消に」と持ってきてくれたドライ・プルーンも早速その威力を発揮し,退院したらチョコレートケーキが食べたいなぁと思っていたら,退院直前にUさんがTOPSのチョコレートケーキを持って現れ・・。
 どうして皆,こうもタイムリーな品物を選んで来るのだろうと,つくづく感心してしまいました。感謝感激,ホントにどうもありがとう。

◇長女と次女の育ち◇
 入院中,二人の子供は連日病室で半日過ごしていましたが,特に初日は春歌が「帰りたくない」と号泣し,つられて夏希まで泣き出して大変でした。422a.jpg (6029 バイト)ようやく連れて帰ってもらいましたが,毎日帰る頃には一騒動。二人の違いがはっきり出たなーと思ったのは,「パパが迎えに来たら帰るんだよ」と言った時。夏希はぐっと我慢して「はい。春ちゃん,帰ろうね」,春歌は「ママ,もっと春ちゃんのこと大事にしなきゃダメでしょ!」
 長女は長女らしく,次女は次女らしく,ナゼか育ってしまうのだなぁ。これは親の育て方云々じゃなくて,やっぱり環境が人を育てるんだと思います。ぐっとこらえるのも,ストレートに自分を出すのもそれぞれの持ち味。お互い良い意味で影響しあって一緒に成長していってほしいなぁと思います。

◇T先生の名言◇
 今回お世話になった産院のT先生は,無表情にぼそぼそっとしゃべる人で,最初は気難しいのかと思いましたが,実はユニークな,とても暖かみのある先生でした。入院中の名言を幾つか。
○入院した翌日(出産の日)の朝
 「昨日はよく眠れた?そう,熟睡?爆睡か?そんなによく眠れたんじゃ,時々泊まりにおいで」
○立会い出産した旦那が分娩室を去った後
 「優しい旦那さんだね。いい男つかまえたね」(私はパニクっていた上に,あっと言う間に出産が終わってしまい,実は旦那がいたことをロクに覚えていない。^_^;)
○無事に出産を終えて
 「昨日熟睡して,今日皆がいる時に産めて,また夜(一晩赤ちゃんを預かるから)ゆっくり休めて,良かっただろう?私はお産の神様なんだから。もう9千年もここでお産してるんだからね。間違いないの」
○毎晩病室を回って子供の様子を見てくれる時のこと。
 「あーいい顔して寝てるね。あ,笑ってるね。どうして赤ちゃんが笑うか知ってる?神様がくすぐってるんだよ」
○退院間近な日
 「この個室,いいでしょ?壁が4重だからね,隣の音も聞こえないの。明後日の朝は退院だから。明日1日ここでゆっくりしていきなさい」

 このT先生,なんと胃の手術のため1カ月ほど休業だそうです。(わぉ,私の退院後で良かった!!) お産の神様も胃は疲れるのですね。早くよくなっていただきたいものです。

 …というわけで,本日12/29,実家から自宅に戻って参りました。もっとのんびりしたかったと思う反面,通信のできる環境に戻れて嬉しいです。でも5人分の引っ越しの荷ほどきで,しばらくは悪戦苦闘が続きそう…。ま,ぼちぼちやりたいと思います。
 では,退院後の話は後ほど…。またよろしくお願いいたします。(._.)

2000. 12. 29  斎藤 範子(Hanko)



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