『 週刊 Hanko 』 457号

免許の更新 & 今年の抱負(!?)


 犬の散歩で山際の道を歩いていたら,突然クシャミが…!止まらない!目は猛烈に痒いし,もう2度とこの道は通るまい…と誓ったのに翌日また同じ失敗をしました。あー,ぐしゅぐしゅ(富岡の花粉飛散量は県内最高とか)。それにしても,花粉で出るクシャミは普通のと違いませんか?出る,というより鼻の奥で何かが炸裂するという感じ。爆竹の勢いです。…人前ではしたくありませんね。^_^;

◆免許の更新◆
 5年ぶりに免許の更新に行ってきました。この前の更新は,2番目の春歌がおなかの中で,ちょうど臨月にはいった頃…。出産モードのショートカットが懐かしい。
 その写真の貼りついた免許を5年も持って歩いていたワケですが,これを提示したのは1度だけ。それも,H10年にシートベルトでつかまった時だけです。今の世の中,運転中の携帯使用はザラだし,制限スピード守ってるのは教習所の車くらいだし,それに比べたらシートベルト不着用なんて人に危害を与える心配がないだけかわいいもの。慢性的に違反者が溢れている中,捕まるなんて運が悪いとしか思えないのに,4年前のたったそれだけで,今度の免許は3年しか使えません。一応「優良ドライバー」という扱いにはなっていますが,講習の時「捕まった人は(行いの)悪い人」みたいに言われて,なんか憮然として帰ってきました。しかも6月からは,飲酒等悪質な違反でない限り5年有効になるんだって。
 別にいいんですけど。過去の運転免許コレクターとしては,数が多い方が。3年後は育児疲れを卒業して,もう少しいい顔写真にするんだーっ。

◆今年の抱負◆
 もう3月…でしたよね。^_^;
 焦って決めるとよくない…と熟慮している間に,もう1年の 1/6以上たってしまいました。^_^; が,元旦に決めてすぐ「無効」になるよりは,残りの 5/6を充実?させた方がいいってことで。^_^;
 昨年「ためない」などという難題で苦労した反省から,自分の弱点を克服するような苦行的抱負よりは,自分の興味関心の高い得意な分野で考えることにしました。
 音楽方面(ピアノ・オルガン・クラリネット)でも課題はたくさんあって,それも捨てがたいし,「書く」という方面でも,現在「週刊」から程遠い「週刊Hanko」をもう少しなんとかしたいところなのですが,今の私に一番タイムリーなのは,やはり「本」かな,と。

 「古典に親しむ」 具体的には,「源氏物語の全体をつかむ」

 古典を読みたいという漠然とした思いはずーっと前からあったのですが,昨年,Y先生が橋本治の「桃尻語訳 枕草子」を貸して下さったのを機に,話が具体的になりました。これが,すんごい面白くて!! 橋本治って何者?高校生の頃出会っていたら,ハマりまくって文学部目指していたに違いない!と確信してます。
 例えば普通の現代語訳が,「ヨーロッパ3泊5日の旅のパンフレット」だとすると,橋本氏のは「3泊5日ヨーロッパの旅」そのもの。しかも,目茶苦茶おしゃべりで頭の切れる添乗員が24時間同行,現地のシャレもその場で通訳,裏通りもおいしいお店も全部網羅して,3日で3年住んだ気分にしてくれるガイドぶり。怒濤のおしゃべりに少々疲れつつも,また旅行するならこのヒトと…と思わせるような,そんな本でした。(わかる?)

457.jpg (10565 バイト) で,次の「旅」は(前々から興味のあった)「源氏物語」にしよう,と(実は「枕草子」まだ読み終わってないんだけど。^_^;),数ある現代語訳の中からまたまた橋本氏の本を借りたらば…。
 枕草子の時は,おしゃべりで軽くって(桃尻語ですから…)常にテンション高く楽しませてくれた彼が,ビシッとタキシード着て言葉使いもジェントルマンに,ゴージャスなレストランをエスコートしてくれてる感じ…なのです。えっえっ,同じ人??…と思いながらも,引き込まれてしまう。(〃^.^〃) でも「全14巻」と知って頭クラクラ…!

 面白いけど,やはり古典。やはり私は育児中の主婦。登場人物も耳慣れないコトバも多く,細切れにしか読めないと,あーわけわかんなくなった〜…と,挫折していました。(「桃尻語訳…」を読むと当時の背景がよくわかるので,先に読むのがベターね…)

 と,そこに登場したのが小泉吉宏の「大掴源氏物語 まろ,ん?」(Y子先生ご推薦)。なんと源氏物語を8コマ漫画にしてしまったの。大胆〜〜!(美貌の光君が,なんとクリ男(まろん)なの。かわいい!!) たった1冊で全体がわかる!これは歴史を勉強する時の年表のような物。携帯必須。強い味方!突然元気になるワタシ。^_^;(これだけは自分で買った)
 源氏物語って,光源氏が女の子をたぶらかして?遊んでいる話?かと思っていたら,実は「親子孫四代70数年に及ぶ大長編大河物語」なんだそうな。なるほど〜。本は1巻から順に読むもの…と思っていましたが,「まろ,ん?」で全体の流れが掴めたら,14巻どこからでも読めそうです。v(^^)v
 映画「千年の恋」は今話題ですが,「本を読んだら映画は見たくなくなった」と思える程にイメージ作れたら理想の結末ですね。

 それにしても,千年昔の超大作古典をここまでかみ砕いてわかりやすくした橋本・小泉両氏の尽力やいかに!そして何年かかってもこの楽しさを人に伝えずにはいられない!と彼らに思わせるほどの話を千年前に作った「紫式部」とは…。そしてそして,計らずも去年のうちからお膳立てをして下さっていたY先生とY子先生に感謝。書かれてから私が読むまでの千年に渡る,たくさんの人の偉業とご好意を偲びつつ,今年は「源氏物語の年」。…ストレスにならないように楽しみたいと思います。(^^)

※『桃尻語訳 枕草子』(全3巻) 橋本治著  河出書房新社
※『窯変 源氏物語』(全14巻)  橋本治著  中央公論社(or中公文庫)
※『大掴源氏物語 まろ,ん?』  小泉吉宏著 幻冬舎 1300円+税

2002. 3. 10  斎藤 範子(Hanko)



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