『 週刊 Hanko 』 465号

授業参観で思うこと & 真希あわや入院騒ぎ


465.jpg (7166 バイト) 紫陽花のきれいな季節になりました。雨が続くと洗濯物で気が重くなる主婦ですが,梅雨の晴れ間は本当によく晴れて,気分転換になりました。プール開きしたまま,泳ぐのはまだおあずけ状態ですが,夏希はパパと遊びに出掛けて真っ赤な山イチゴを山ほど収穫し,一緒にジャムを作って喜んでいました。その時期時期の楽しみをみつけて過ごしたいものだと思います。

◆授業参観で思うこと◆
 学校公開日。本当は朝からずーっと見ていたい気分でしたが,真希もいることだし,5時間目の算数と,放課後の懇談会に出てきました。
 驚いたのは,まだ1年生の6月だというのに学力(理解力?)の差が激しいこと! 週5日制になって初めての1年生,私には例年との比較は全然できませんが,先生は懇談会で力説していました。曰く,ついこの間まで「あいうえお」や「123」を書く練習…つまり先生のを「真似して書く」授業だったのが,あっと言う間に作文を書いたり,文章題を解いたり,「考えて書く」授業になってしまった。今は,家庭での日常会話が授業の理解度に大きく影響している,ということです。

 その日の算数は,「合わせていくつ」という足し算の勉強でしたが,すでに「合わせて」という意味がわからない子がいる。
 2と 3で □ という問題は解けても
 5は 2と □ という問題で「7」と答えてしまう。
 「2+3=5」を知っていても,「+」が「合わせる」ことだとわかっていないから,問題が文章になると自分で式を作れない…。
 先生の目標は,「教科書の基本的な問題をやらせた後,プリントを1枚やって,皆で答え合わせをする」だったらしいのですが,実際は,時間の最後まで教科書の簡単な問題がわからない子と,プリントをさっさと2枚仕上げて裏に絵を書いて遊んでいる子が並んでいるのが現実で,「皆で一緒に何かをする」という状況ではありませんでした。

 先生からの要望としては,勉強しろ,宿題しろ,と絶対に言わないでほしい。その代わりに,もっと色々な言葉を使って話をしたり,子供に考えさせるチャンスを「さりげなく」与えてやってほしい(4人いればお箸は「あわせていくつ?」とか,お菓子を3コ食べると「残りはいくつ?」とか)。いろんなことを一緒に観察したり体験したりしてほしい。そしてとにかく,スキンシップをよくとって,絵本はできるだけたくさん読んでやってほしい,ということでした。

 そう,それはとっても大事だと思います。特に2人目3人目は手が抜けてしまうから気をつけないと…(というのはお母さん方の共通の意見)。
 でも,ちょっとした問い掛けに対して,兄弟姉妹でも反応が違うし,気分にもよるし,親の方もラクじゃないですよね。ましてや40人近い子供たち相手に一定のレベル目指して授業するなんて,先生も本当に大変!! 実は教員を目指していた学生時代,「落ちこぼれの出ない授業」について悩んだ時期がありましたが,やはり私にはこの学力差(個性差)は耐えられない。私は先生にならなくて良かったと,つくづく思ったことでした。

◆真希,あわや入院騒ぎ◆
 しばらく前から真希が風邪っぽいなぁとは思っていたのですが,とりあえず医者に行ってもたいしたことないと言われ,元気だから大丈夫と思っていたら,どんどん咳がひどくなり,ヒューヒューゼロゼロ夜も眠れず,咳こんで吐いてしまうわ,食欲は落ちるわ,その上1日じゅう下痢続きで,みるみるやせてしまいました。お尻なんか,風船がしぼんだみたい。それで次に医者に行った時には「総合病院を紹介するから入院した方がいい」と言われてしまいました。

 ぎょぎょっ。そんな…。まだぐったりしているわけではない子供(機嫌のいい時はビテオ見ながら踊っている)を病院に閉じ込めて点滴につなぐなんて,かわいそう。こんなにやせてしまったけど,病院よりは家にいた方が絶対いい!…という母親の直感??で,投薬と1日に二度の通院(吸入)で,なんとかしていただくことにしました。

 そうは言っても,ぐったりしてからでは遅いとか,入院しないと治らないこともあるとか,素人が考えるよりずっと悪いのかもとか,周りから色々言われてドキドキしていましたが,朝晩の吸入を2日やったら大分落ちつき,3日目には食欲も少しずつ戻ってきました。やれやれ。(先生には時間外の診療もしていただき本当に感謝でした) どうも,このヘンな天気で風邪をひいた上にぜんそく?が出て余計大変だったみたいです。
 実家の両親は,「ぜんそく!?それは犬のせいだ。毛が抜ける時期は特にいけない」と,すぐにふーたを悪者にしますが,実はパパが小児ぜんそくだったそうで,先生も「それじゃー,しょうがないですね」と大きくうなづいていました。

 ここ数日,真希第一優先の日が続き,春歌などは,わざと咳をして「どうして春ちゃんが咳をしても,かわいそうって言ってくれないの?」と不服そう。実は真希の入院(ママが付添いで夜もいなくなること)をせずに済ませたことが,春歌に対するできる限りの思いやりだったなんて…,春歌には通じないだろうなぁ。うーん,子育ては難しい。^_^;

2002. 6. 22  斎藤 範子(Hanko)



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