『 週刊 Hanko 』 482号
三者三様三姉妹の話 & カルタのハンディ
先日は,関東全域が雪マークというすごいお天気でしたが,皆さん通勤通学の足は大丈夫でしたか。この時期の雪は,この辺でも珍しいのですが,東京で12月に降る雪は11年振りだとか。今年はホワイト・クリスマスが期待できるのでしょうか。(^_^)
◆春歌の話◆
雪の降った日。幼稚園から帰って雪かきをしていると,春歌がお手伝いを始めて,雪を捨てに行くから自分のソリに乗せてほしいと言う。珍しいなぁと思いつつ,ありがとうと,雪を大盛りにしてやると,せっせとどこかにひいていく。それを何回か繰り返した後,なかなか戻って来ないので見に行くと…。
あーー…! せっかく雪がとけて良かったと思っていた家の脇の坂道に,持って行った雪を「並べて」いました。「あのさぁ。何してるの?」「ソリの道を作ってるんだよー」。ソリ…。確かに,前にここでソリ滑りをやりました。でも,雪が山ほどあったからやったんだよー。「道」は50cm幅で,やっと1mくらいできたところ。どのくらい作る気なんだろうと様子を見ていると,1.5m程作った所で「あー疲れた!もういいや。滑ってみよう」…と,もじもじ。「あーダメだ。手も足も冷たすぎて,何もできない。ママ,ストーブにあたって来る」
で,結局,しなくていい仕事をした上に,やりたかったことはやらず終いという,これがあまりにも「春歌」を象徴しているような出来事に思えて,何かコメントする気にもなりませんでした。
で,2日後の朝。ドアを開けて,「わ〜,ママ!(庭の)雪がとけてきたよ!もうすぐ春だね!!」 まったく,何考えてんだかわかりませんが,憎めない奴ではあります。^_^;
◆夏希の話◆
我が家の時計はオルゴールのように音楽が鳴るはずなのに,鳴らないことがあるのに気がついた夏希。「どうして朝の6時に鳴らないの」「夜,寝てる時にはうるさいから鳴らないようになってるの。最近,日の出が遅くて朝の6時でもまだ暗いでしょ。暗いと夜だと思って,鳴らないんだよ。賢いね」「え?ママ。賢いのは時計じゃなくて,時計を作った人でしょ?」
◆真希の話◆
先週,ついに2歳になってしまいました。うーん,早すぎる。もったいない!今年のクリスマスには,サンタさんにドラえもんのコピーロボットをお願いしたいわ。このままそっくりとっておきたい!!
…
と,写真撮りまくってる気がするけど,それでも全然夏希には及ばない(皆そう言う)。一体「第一子」というのは,どのくらい大事にされてるのかと,つくづく考えてしまいます。
真希は言葉が遅くて単語もままならないのに,二語文を話したりするので,「しゃべれないかわいさ」真っ盛りです(親バカ許して)。先日は,食事中に立ち上がって「エポン,エポン」と大騒ぎ。意味不明。何?絵本?ごはん?スプン?違う。なんだなんだ…と,正解は「エプロン」でした。もう食べたくないから,エプロンをはずせと,そういうことだったんですね。かわい〜!(゚ー゚)\(^^;)
まぎらわしいのは「うわ〜!うわい。うわいい。うぷん。うっかい。うっしゃい」。順番に「うわー(うれしい),こわい,かわいい,スプン,もう一回,うるさい」。ほかには「ちゃちゃ,うちゃうちゃ,はうちゃん,ちょちょ」=「お茶,ぽちゃぽちゃ(お風呂),春ちゃん,ちょうちょ」。書いてしまうとわかりますが,発音があいまいなので,聞くとよくわからな〜い!ふぅ〜。こりゃ春歌に負けない難解語になりそーです。^_^;
◆カルタのハンディ◆
群馬には「上毛かるた」と言う,県内の名所旧跡,特産物や偉人などを紹介している有名なカルタがあります。「あ・浅間のいたずら鬼の押出し」「い・伊香保温泉日本の名湯」「う・碓氷峠の関所跡」等々,群馬県人なら読み札も絵札も全部頭に入っているはず(知らなければモグリ)。カルタ大会と言えば「上毛かるた」以外には考えられないので,夏希も小学生になったことだし,そろそろ始めようかと。そしたら,すっかりハマってしまいました。
しかし,もう漢字まで習い始めている夏希と,ひらがなもおぼつかない春歌とでは勝負にならない。夏希も手加減なんてしないから,毎回春歌が泣いて怒っている。夏希が「負けたからって泣くんじゃないよ」などと偉そうに言っている。そこで私が「よーし,ママが春ちゃんの仇をうってやる。夏ちゃんが負けて泣いたら春歌に10円,負けても泣かなかったら夏希に10円あげるからね」と言うと,二人とも喜ぶのに,夏希は負けるとごーごー泣くので,笑っちゃいますね。^_^;
それにしても,普通にやったのでは春歌が負けてばかりでつまらない。夏希に何かハンディをつけられないかと考えて…。机の上に,絵札も読み札も全部並べることにしました。夏希は読み札をとってからじゃないと,絵札をとれない。「字ばっかりだとわかりにくーい!」と騒ぎながらも,このハンディは気に入った様子。これで当分は,「絵札だけだと春歌の勝ち,読み札も入れると夏希の勝ち〜」ってことで,楽しめるでしょう。それでも夏希が勝つ…っていうのも時間の問題みたいですが。^_^; 春ちゃん,頑張れ〜!
そうそう,二人の周りをうろうろしている真希が,「ま,あった,ま,あった!」と,いきなり「ま」の札を持って来たりします。「ま」と「き」は覚えたようです。けっこうひらがなには興味があるらしい。…まさか,とは思うが,春ちゃん,負けるな〜〜!^_^;
2002. 12. 12 斎藤 範子(Hanko)
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