『 週刊 Hanko 』 515号

「ココ」の話 & 韓国語の話


 最近,子供に添い寝したまま気がつくと朝…ということが続いていて,せっかくの秋なのに「夜長」とは無縁の生活をしています。先日珍しく夜中に目が覚めて,さて何をしようかとワクワクして起きだしたら,真希もしっかり起きてきて,おなかがすいたの,絵本を読めのとこきつかわれて,くたびれました。やっぱり夜は寝るに限るかも。^_^;

◆「ココ」の話◆
 我が家に来て2週間余り。なのに,もう生まれた時からいるみたいに,すっかりいついています。でも,強力粘着のねずみとりにひっかかって,左半身べったり見るも無残な姿になってしまったり,どこのネコだかわからないくらい真っ黒になって戻って来たり(炭で遊んだのかも…),あまりの汚さにさすがの真希も抱くのをためらい,「ママ,このネコ洗ってよ〜」と騒いでいます。
 始めは,犬のふう太がこわくて近寄れなかったのに,最近は「鎖の長さ」を理解したらしく,少しおびえながらもギリギリの所をささっと横切っていくようになりました。それどころか,ふう太が小屋にもぐりこんでいる時,大胆にもふう太のエサをこっそり横取りしようとした所も目撃され,なんだコイツは…と,呆れられることもしばしば。

 ふう太は…と言えば,そんなココを許すほど打ち解けたわけではなく,とりあえずワンワン吠えて脅かしはするものの,その存在を受け入れ,そのへんのノラ猫がココをいじめにやってくると,ちゃんとココの味方をしている…ように見えます。
 私は…と言えば,みんながココを追いかけ回している時,ボクもボクも…!と甘えて吠えるふう太のなだめ役になることが多いかな。やっぱり犬の方がいいやー…と思いつつも,台所の生ゴミは,普通の生ゴミ・うさぎ用の野菜くず・ココ用の魚の骨…と,3分割。夜,外に出て,暗闇で足元にまとわりついてきたココを知らずに蹴飛ばして「キャーッ!」と叫んだりしていますが,そんな仕打ちをされてもすり寄ってくる姿に,段々「情」がわいてきたところ…です。^_^;

◆韓国語の話◆
 「まだ韓国語の勉強してますか」と時々聞かれるので,それについて。
 はい,やってます。こんなにおもしろいものはなかなかやめられない…と思っているので,しばらくは続くでしょう。
 初めて韓国語のテキストを見た時,「イルミモエヨ?」(お名前は?)と「ソンハミオットッケトェセヨ?」が,同じ内容だと言われて目が点になりましたが(後者は尊敬語),日本語だって「タベル」と「メシアガル」が同じ意味で,外国人はびっくりするでしょうね。そういうことなんだ…と考えたら,あまり驚かなくなりました。
 TVのハングル講座では,言葉だけでなく歴史や文化,最近の映画やドラマなどについても解説してくれて,とても楽しいです。でも,やればやるほど上達してる気がして嬉しい「初期」は過ぎ,知れば知るほどこんがらがってしまう「第一関門」通過中。日本語とよく似ているのですが,「似て非なる部分」がとてもまぎらわしい。例えば助詞,例えば連体形…。日本語の「五十音」にあたる「反切表」は,「基本母音10×子音19=190」もあって,この表に入らない「合成母音11」を含めると…あぁ辞書もひけない…。それに,やっぱり何と言っても単語をたくさん覚えなければ話にならない。あぁぁ…。私の脳味噌は,どこまでついていけるか!?

 しかし,一つの言語をモノにする…というのはすごいことですね。今まさに「日本語」を獲得しつつある我が家の2歳児を見ていると,やはり並大抵の努力ではすまないな…としみじみ思います。生まれた時から,一体どれくらい語りかけ,絵本を読み聞かせ,言葉のシャワーを浴びせ続けてきたことか。そしてこれからどれだけたくさん読み,辞書をひき,漢字練習をし,作文して,自分の中で消化していくか…。あぁ,気が遠くなるぅ。

 でも,我が家の2歳児はそんな先のことにはおかまいなく,黙々と「今できること」に集中しています。例えば五十音表をひたすら眺めること(トイレにはってある)。そして突然「ママ,これとこれ,似てるね」などと言います。曰く,「ヒ」と「と」,「モ」と「そ」。「ユ」と「エ」。そして「メ」は「からすが飛んでいる(絵に似てる)」と。そして突然,町の看板や広告を指さして「ととろのと!」「からすのメ!?」などと叫んだりするのです。
 今の私は,こういう2歳児の素朴な発言や行動に,学習の原点を見る思いで,ものすごく触発されています。あせらずに,自分のレベルで,毎日発見し,それを喜ぼうと。もうこれは,生涯学習宣言ですな。お隣の国のことですし,関心を持ち続けるというのはいいことですよね。
 そういうわけで,韓国語の勉強は続けるつもりです。ですから,韓国関連の話題もぜひメール下さい。そして,もし韓国に旅行する予定のある人は,お土産のリクエストがあるので出掛ける前に一声かけて下さいね。(^.^)

2003. 11. 1  斎藤 範子(Hanko)



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