『 週刊 Hanko 』 562号

◆思い出の宝庫・物置◆


 山火事だ!と通報を受けて消防隊が駆けつけたら、煙と思ったのが実は杉花粉だった…(桐生市)という記事を新聞で読みましたが、その桐生市では、猿山の猿までが花粉症で苦しんでいるとか…。しかし我が家の裏山も負けていません!黄色いフィルター越しに山を見ているような日もあり、そんな時は危機感を感じます。クシャミ炸裂!目がかゆ〜い!… この季節、目薬は必需品です。

◆思い出の宝庫・物置◆
 実家の物置を改造するとかで、長年詰め込んでおいた荷物を整理するように、と母からお達しがきて、行ってきました。
 ズラリと並んだ段ボールの数々、あけてみれば玉手箱のように懐かしさの煙がぼわ〜〜ん…。幼稚園の出席ノートやお誕生日カード、小学校から大学にいたる教科書・ノート・参考書・問題集・テスト用紙(わら半紙にガリ版刷り!)・レポート、それにピアノや吹奏楽の楽譜、本、etc. …学生時代、塾のバイトで書きためた手書きのテスト用紙の束には、自分のやったことながら、ちょっと感激。

 大学の講義中、友達と筆談でおしゃべりしていた形跡もあり、懐かしい友達の筆跡と、そのたわいのない内容に頬もゆるみます。英語のテスト前に、みんなで分担してコピーして作った訳本も、どれもこれも、いちいち懐かしくて、こういう作業は本当に時間がかかりますね!
 母は、弟より私の方がはるかにたくさん勉強した!と信じているみたいですが、ノートの数では負けないものの、途中から白紙…も少なくなく、それに比べて弟はどのノートも几帳面に最後まで使ってある!という事実が判明して、一同意外〜!?(弟憤慨!?)という一幕もありました。(^^)

 ほとんどの物は思い切って処分しましたが、小学校低学年の国語の教科書とノート、それに大学時代のレポートのいくつか(全く書いた覚えがないが、確かに私の筆跡!!いやー、クラリネット吹いてた記憶しかないんだけどね〜、^^;)と、手書きのテストの束は持って帰りました(あとで子供にやらせよう!)。

 小学校時代のノートは夏希に見せるために持ってきました。一応、「夏ちゃんより丁寧に書いてるでしょ!」ってとこを見せたくて。しかし夏希は敗北を認めず、誤字脱字を発見して喜んでいました。

 最近ひらがなが読めるようになってきた真希は、私の小1の教科書が気に入って、「くっ!…まっ!…がっ!…いっ!…まっ!…すっ!」と大声で読んでいます。私が使っていた古〜いランドセルで学校ごっこをするのが大好きで、国語の教科書とノートとぬいぐるみ?を入れて、すっかり小学生気分を味わっているようです。

 それにしても、幸い場所があったから懐かしい品々をとっておけたけど、整理する大変さを思うと、とっとけばいいってものでもありませんね。捨てる勇気!…は必要でしょうが、こと子供の物となるとむげにも捨てられず、ずっととっておいてくれた母の気持ちはよ〜くわかるし、感謝もしています。しかししかし…。
 …あ〜、人生は日々悩ましいですね。(^^;)

2005. 3. 19  斎藤 範子(Hanko)



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