『 週刊 Hanko 』 573号
◆農業体験:田植え◆井原先生の講演会◆父の日のプレゼント◆
梅雨。朝から雨で、長靴で登校させたいと思っても、今時の小学生はなかなか履きたがりませんね。靴下までびっしょりになるだろうと思うのですが、「途中で晴れて、体育を外でやることになって困った」という人の話を聞いてから、無理強いはできなくなりました。長靴で体育だなんて、子供心には大問題ですよね。(^^;)
◆農業体験:田植え◆
先週の日曜日、幼稚園の農業体験で、田植えをしました。
裸足ではいる田んぼの感触に、みんなきゃぁきゃぁ!☆
我が家でもお米を作っているので、田植えの大変さはだいたいわかっているつもりでしたが、「園児」と一緒に手で植えるのが、こんなに手間がかかって、楽しいものだとは…!(^^;)足を取られて尻もちをつく子もたくさん!倒れた子供にしがみつかれて、大人も泥だらけ!終わった後、列を作った子供達は、順番にホースの水で全身じゃぶじゃぶ洗われていました。お天気のいい日で良かったね!
ところで、この貴重な体験を子供達にさせるため、田んぼを提供してくれたのは園児の保護者。ご夫婦とも私よりずっと若く、赤ちゃんを含め3人のお子さんがいます。田植えのコツなど色々指導してくれたのですが、なんと田植えはまだ2度目とか!? (@_@;)
なんでも、奥さんの方が以前体調を悪くして色々試した結果、「食」にこだわるようになり、「有機栽培」で作った物を食べたいと、田んぼを借りることを決意。しかし、「素人のクセに」「軽トラも耕耘機もないのにどうするつもりだ」などと冷たくあしらわれ、道具も貸してもらえず、とうとうボーナスをつぎ込んで軽トラと耕耘機を購入!それでも、赤ちゃんを抱いているので「あんたの仕事は(米作りじゃなく)子育てだろう」などと言われながら、やっとのこと借りた田んぼなのだそうです。(どうして農業をやろうという稀有な若者をそうやっていじめるの!?)
でもこのお母さん、見かけによらずすごいタフで、数々のいじめにもめげず、日本ミツバチの飼育も夢だとか…。今度ゆっくりお話を聞きたいなぁと思っています。(^^)
◆井原先生の講演会◆
幼稚園の保護者講演会で、井原忠郷先生のお話を聞きました。
男性保育者として30年以上もご活躍の方で(現在広島で幼稚園園長、大学講師)、「素晴らしい子育て〜今しておかなくてはならないことは?〜」と題して、笑いあり涙ありの講演2時間、まるで映画でも見せてもらったような話術に感激!(先生の講演会はリピーターが多いらしい!) 色々有意義なお話を聞いたので、皆さんにもおすそわけ!です。(対象は幼稚園児の母親)
●(1)基本的生活習慣
「寝る子は育つ」やはり子供はたくさん寝せなくては!(理想は3歳児で11時間18分、5歳児で10時間40分)。隣の部屋でお父さんがテレビ見て笑ってたら、子供は寝ませんよ、それと食事!「孤食」はいけません、2000人×24年(続行中)の大規模な追跡調査の結果、「問題児」の100%が子供の頃に「孤食」を経験しているとか。食事はみんなで楽しく食べましょう!
●(2)心の教育
両親の何気ない言葉の中から子供は価値観を学び取っていく。「綺麗な花だね!」と子供が言った時、すぐ「花の名前」を教える教育ママにならないこと!!「綺麗だね」と言った「心」に共感し、子供と豊かな会話を楽しめる親になろう!
本をたくさん読もう。子供に読ませたかったら、親も読むこと。読み聞かせは小6までやって下さい。
●(3)命の教育
子供が何人いても、「誰が一番好き?」という質問の答えは一つ、それは「パパ」!
「大好きなパパと結婚してあなた達が生まれたのだから、あなたたちはみんなパパとママの宝物」であることを、言葉で、態度で伝えること。大事にされていると実感できている子は、自分の命も、他の人の命も粗末にしないもの。
そろそろ相手の欠点ばかりが目につくようになったとしても、大好きで一緒にいたくて結婚した「初心」を忘れるべからず!
●(4)人間関係
子供がたくさんいても、親(爺婆)と子供が1対1で過ごす時間は大切にしたい。それぞれの愛情を独占できる時間は必要。
おやつはみんなで食べる。お菓子を1袋ずつ、缶ジュースを1本ずつ与えるのが平等で良いのではない。大きな袋のお菓子をみんなで分ける、ジュースをコップに注ぐ、そこで「多い」「少ない」に敏感になることは生きる力の源!? 「僕は少しでいいから、これ食べて」という優しさは、「分け合う」ことの中でしか育たない。
…2時間の話の要約は難しいけど、とにかく夫婦仲良く、家庭円満なのが子供には一番。ママのストレスをためないためのパパの協力も不可欠。"I love you!" と言い合う習慣のない日本では、意思表示が難しいが、表現の努力を…とのことでした。
さて皆さんは、「誰が一番好き」ですか? (^-^)
◆父の日のプレゼント◆
父の日に、お父さん(74歳)が欲しがっていた、携帯電話をプレゼントしました。
でも、せっかく買ってきた携帯も、我が家は「圏外」なので試しに使って見ることができず、電話帳の入力と、「使い方の説明」しかできないのが歯がゆいところ。「これで本当に東京にもかけられるのか?」という素朴な疑問にも、「かけられますよ」と言うしかないし、着信の状態も見せられないし…。(_ _;)
最後に何気なく「なくさないように気をつけて下さいね」と言ったら「今度旅行に行くんだけど、なくすと困るから置いていくかなぁ…」と…。(^o^;)
このお父さんにも、いつか「携帯無しで出かけると不安になる」日が来るでしょうか!?(^^)
2005. 6. 21 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp
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