『 週刊 Hanko 』 576号

◆ダンゴムシの受難◆「佐賀のがばいばあちゃん」◆


 マーケットの入り口付近に、「コクワガタ2匹セット600円」の商品が並びました。この辺でもクワガタは売れるんですね〜。確かにカブトムシはよく見かけますが、クワガタは難しいのかも。でもマーケットの店先に、カゴに入って並ぶのはちょっと悲しいなぁ…。どうせならせめて「潮干狩り」みたく、自分で捕まえるというシチュエーションを売買して欲しい…。でも、早起きして山に向かうワクワク感は、お金では買えないんでしょうねぇ。

◆ダンゴムシの受難◆
 先日、家の庭でダンゴムシの集団自殺か!?という光景を見てびっくり!何事かと思って調べると、なんとナメクジ駆除の薬が原因でした。確かにナメクジにも効果があったのですが、まさかダンゴムシがナメクジと同じ嗜好だったとは…。
 殺すつもりのないものがバタバタ死んでいるのを見ると、人間の都合で特定の生き物だけを排除しようとする傲慢さにハタと気付かされるのでありますが…。しかしこの季節、やはりゴキブリとナメクジには無意識に敵意を感じます。全滅を願ったりはしないから、せめて私の目の前には現れないで!もしも現れたら逃げないで、潔くつかまって死んで下さい(特にゴキブリ!)。お願いしまーす…!

◆「佐賀のがばいばあちゃん」◆
 長い付き合いだけど、読んだ本の話なんか一度もしたことがない…という友達から、突然「感動したから是非読んで!」と紹介されたのが、これ。漫才師B&Bの島田洋七が、自分を育ててくれたおばあちゃんのことを書いた本です。「がばい」とは佐賀弁で「すごい」という意味。2001年に出版され、TV、ラジオでも紹介されて大反響を呼んだらしいので、ご存知の方も多いかも。
 自分の家には本を収納するスペースがもうないので、図書館にリクエストし、今日それが手元に届いて、すでに1冊読み終わりました。(「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」という続編もあります)
 いや、本当に、貧しいながらも楽しく生きた「がばいばあちゃん」です。その「楽しく生きる方法語録から、抜粋。

○貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。
 うちは明るい貧乏だからよか。
 それも、最近貧乏になったのと違うから、心配せんでもよか。
 自信を持ちなさい。うちは、先祖代々貧乏だから。

○「ばあちゃん、英語なんかさっぱりわからん」
 「じゃあ、答案用紙に『私は日本人です』って書いとけ」
 「漢字も苦手で…」
 「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」
 「歴史も嫌いでなぁ」
 「…『過去にはこだわりません』って書いとけ」

 戦後の厳しい時代に、女手一つで七人の子供を育てた明治生まれのがばいおばあちゃん、生きる力満載の本です。お金なんかなくても気持ち次第で明るく生きられる!今の時代にこそ読むべき本かも…。徳間文庫、540円。どこかで見つけたら、是非手に取って見て下さい。

 とうとう夏休みに突入してしまいました。勉強も昼食も学校におまかせだったのに、一ヶ月も私が付き合うのかと思うと(この暑いのに)ぞっとしますが、とりあえず腕まくりして構えだけは良い序盤戦…。絵とか工作とか、苦手な物は早く仕上げて、後半はゆっくり遊ぼうよね、今年こそ!!…一生の間に一度くらい、そんな予定通りの「優雅な夏休み後半」を過ごしたいものです。ではでは!

2005. 7. 21  斎藤 範子(Hanko)



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