『 週刊 Hanko 』 701号

◆感動する本◆考えさせられる本◆感動する映画◆

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 …なんかやっぱりおなかのあたりがヘン…!と思って体重計に乗ってみたら…!
 …きゃ〜〜〜、3キロ近くも増えてる〜〜〜!!!! (x。x;)ガーン!
 夏にこんなに太るなんて、私にとっては事件です。このまま食欲の秋に突入したら、どうなるのでしょうか。Oh,My God!!

◆感動する本◆
 子供達の夏休みの宿題、今年も作文がたくさん出ました。小中とも感想文は必修課題で、そのほかに「父親作文」や「小さな親切」やなんだかんだの中から選択で。
 必修の感想文、親の不安をよそに、今年は3人とも「これで書きたい!」という本に出会えて、わりと早めに書き上がりました。3人とも、「感動して絶対泣いちゃうから、ママも読んでみて!」とすすめてくれるので、今年は本当に何度も泣きました。(;_;)

◇「はなこ 八月七日にひろったこねこ」◇ポプラ社 なりゆき わかこ
 真希のおすすめ。
 ともこは、ひろった子ネコ「はなこ」と大の仲良し。ところが初めて友達とケンカした日、ついはなこにやつあたりをしてしまい、はなこは行方不明に。翌日、交通事故で死んでいるはなこが発見され、ともこは声が出なくなってしまう。
 家族が心配するが、新しいネコを飼う気持ちになれず、涙も声も出ないある日、夢にはなこが現れ…。

 我が家でも、拾ってきた子ネコ(ネネ)が10日くらいで交通事故で死んでしまった…という経験があり、それとだぶって泣けました。特に真希は、「ネネを拾ってきたのは自分だ=ネネが死んだのは自分が拾ってきたからだ」…という気持ちがどこかにあったらしく、ともこの夢の中で、はなこが「死んだのはともこのせいじゃない。ともこが大好きだ」というメッセージを残していってくれたことで、自分も癒されたみたいです。(^^)

◇「ジジ きみと歩いた」◇学研 宮下恵茉
 春歌のおすすめ。
 友達の来生君と一緒に野良犬のジジを飼うことになってしまった翼君。めんどくさいなぁ…と思いながら世話をするうち、色々な出来事に出会う。
 優等生だと思っていた来生君が、父親の家庭内暴力にあっていた!それをジジと一緒に助け出したが、来生君はお母さんと二人、警察に保護され音信不通に。そして老犬だったジジは体が弱って死んでしまう。
 小さい時にお父さんが死んでしまった翼君。そばにいてほしい人が次々いなくなってしまい、淋しいけれど、みんなのおかげで今の自分がいることに気づく…。

 動物の大切さ、命の尊さなどに気づき、まわりの人に感謝したくなる本です。
動物大好きな春歌にはヒット作品だったかも。私は翼君よりも来生君に涙が出ました。家族そろって仲良く新居に住める私はホントに幸せ者です。(;_;)

◇「いのちの作文」難病の少女からのメッセージ◇ハート出版 綾野まさる
 夏希のおすすめ。
 がんと闘い、13歳で亡くなった福岡県大牟田市の猿渡瞳さんのドキュメンタリー。
 闘病中の前向きな姿勢にも心打たれますが、瞳さんが死の約二カ月前に綴った作文「命を見つめて」の全文が最後に載っていて、これが胸にこたえます。(;_;)
 この夏、14歳の誕生日を迎えた夏希は、13歳で亡くなった瞳さんから大きなメッセージをもらったみたいです。

 偶然にも、3人とも「命」に関する本を読んだわけですが、こういう本に「感動」してくれたことに、正直ほっとしました。いつも「かいけつゾロリ」とか「忍たま乱太郎」とか「名探偵コナン」とか、そんなのばっかり読んでいて(それらが悪いとは言いませんが)、去年あたり「本を読んで感動したことなんかなーい」と威張っていたので。
 これからは色々なジャンルの本を沢山読んでほしいなと思います。

◆考えさせられる本◆
◇「告白」◇双葉社 渚かなえ
 この夏、私の目標の一つであった本です。読んだ人が皆一様に「一気に読んだ」と言ってましたが、本当に一気に読みました。子供に邪魔され一時中断したけど、3時間くらいで読み終わったと思う…!

 警察が事故とみなした子供の水死が、実は殺人だったという話。子供のお母さんは先生で、犯人はその担任のクラスの子。
 事件に関わる人たちが、それぞれの立場でその事件とその後について語る「告白」。こわいです。
 親子の感情のすれ違い(こうしてお互いに誤解して事件は起きてゆくのか…)。
 法で裁かず、自分で裁こうとした結果、新たに起きていく事件…。
 今度、裁判員制が始まったけど、事件を本当に正しく裁けるのかという不安。
などなど。 

 子供達が「ママ、何かコワイお話して!」とせがむので、この「告白」をかいつまんで話してやりました。神妙な顔で聞いていた子供達が「確かに怖い」と。
 誰が一番悪いのか、という話になって、色々意見が出たけど、一番こわいのは担任の先生、ということになりました。でも、子供を殺されたら私だって何するかわからないし、それを悪いとは言い切れない…。人が人を裁くのって難しいなと、ちょっとぞっとするお話でした。

◆感動する映画◆
 今年、映画館には行けませんでしたが、市の女性懇談会主催の映画会で「旭山動物園物語」を見ました。西田敏行主演で、旭山動物園で働く人たちの、廃園の危機でも夢と希望を持ち続けた感動作!!上野動物園の入園者数を超える、全国一のあの旭山動物園に、こんなドラマがあったのか…と、泣けました。
 夢は諦めちゃダメ!頑張るぞ!! \(^_^)/

 …で、私の夢はなんだろう。(^^ゞ)

2009. 8. 26  斎藤 範子(Hanko)



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