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創作と孤独 (2001.10/15)


 ネットの世の中になって、ますます孤独感が募るようになった。 友人の日記や掲示板やらを見回ったりすると、自分の生活や創作方法がずいぶん孤立したものに思えてしまうのだ。
何も知らなければ、自分のペースで生きていることに苦痛を感じなくて済むのだから、と自分を隔離すれば片付く問題だろうか?
例えば、アルプスの少女ハイジのお爺さんの孤独を考えてみてほしい。
物語りは、無邪気で思いやりにあふれた少女ハイジが山奥に一人で暮らすお爺さんのところにやってくる場面から始まる。
それまで世間とのつながりを最小限におさえていた孤高の人が、幼気な少女にひっかきまわされて、押さえていた他人への愛情や、自分に対する愛情への飢餓感を再確認させられてしまうのである。
お爺さんがどういった理由で世捨て人になったかは忘れてしまったが、冷血漢なエゴイストでなく全くその逆であったからこそ、一人っきりでいることを選んだはずである。お爺さんは再び失うことが怖くて何も持たないことを選んだのに、ハイジが台無しにするのである。
お爺さんを主役としてあの物語りを考えてみてほしい。
お爺さんが、失うことへの恐怖に打ち勝ってハイジに心を開いた頃、ハイジはいきなりフランクフルトに連れ去られるのだ。
その時のお爺さんの喪失感を考えてみてほしい。
物語りはその後、ハイジが都会の虚弱児クララを連れてまたお爺さんのところに戻って来ることになっているので、お爺さんの苦悩はもう物語りの焦点でなくなってくるのだが。
結末はどうだっただろうか?
明日にでも図書館に行って、「アルプスの少女ハイジ」を借りてこよう。
よく考えてみれば今だ読んだことのない作品だ。

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