久しぶりに片意地な部分を見せておこうと思う。
私はクリスマスが嫌いだ。こう公言したからといって、
クリスマスを祝う人を非難するつもりは毛頭ないということも
最初に言っておく。
私の誕生日は12月27日で、クリスマスの二日後である。
一般的に子供がいる家庭でのクリスマスとは、
プレゼント交換をしたりごちそうを食べたりと、
誕生日と同じくらいのハレの日で、小さな子供にとっては一大事なんである。
察しのいい人はもうお判りかもしれないが、率直に言わせてもらおう。
私の誕生日はクリスマスのせいで中途半端な日となり、
クリスマスもまた、私の誕生日のせいで中途半端な日なのである。
クリスマスに生まれた人はまだいい。縁起のよい人間と認識され、
クリスマスとともに盛大に祝ってもらえるのだ。
それに較べて、27日なんて中途半端な日をどうしたらいいのであろう?
クリスマス騒ぎも終わり、暮れも差し迫る大忙しの中、
複数の忘年会で疲れた人々が、
どういう風の吹き回しで私の誕生日を祝う気になどなるものか?
慰めてくれなくても結構である。理解を示してくれなくても結構だ。
日頃「チャラチャラ」したお祝い事に背を向けて暮らしてるんである。
今さら何を文句つけるかと言われたら返す言葉もない。
しかし、私がチャラチャラしたお祝い事に対してひがみがちなのは、
このクリスマス誕生日問題に端を発しているのでは?と、
たった今確信するに至った。
もう既に笑い話になっているので母を恨んではいないが、小さい頃、
「誕生日、クリスマスと一緒でいいわね?」
と言われた私は泣いたらしい。
大人にしてみれば些細なことに違いないが、
貪欲いっぽうの年頃の子にしてはさぞや辛かったに違いない。
実際は、親切な誰かが、私の誕生日を祝ってくれてたのかもしれないし、
家族だってこんなことは心外に思うかもしれない。
恩知らずなのかもしれない。
念には念を入れてひたすら可愛くないこと言わせてもらうが、
もうこの年令になると子供と違って、欲しいものは自分で働いて買うので、
誕生日なんて関係ないのだ。
甘いものはそれ程好きでないので、ケーキも食べたくないのだ。
忘年会の席で、
「そういえば誕生日近いよね?いつだっけ?ついでだけど、おめでとう!」
なんてのもますますイヤである。
私が有り難くこの世に生を受けた日は、
クリスマスでも忘年会でも紅白歌合戦
でもお年玉でもない。
「素直に言えばいいのに無器用な人がいるものだ。」と笑っていただきたい。
12月なんて嫌いだ。