具体的な物事にたいして悩んでいるのではないが、何か『答え』を必要と
している、という時はないだろうか?
また、自分が悩んでいたこと自体気付かず、『答え』を受けたその瞬間に初
めて悩みに気付くことはないだろうか?
私の場合は本からよく啓示をもらうのだ。
何の気なしに読み始めた本の中に、ちょうど自分が悩んでいることに対する
答えがずばり出てきて、驚く時がそうである。
そして、そういう一節との出会いは偶然でしか起こり得ない。
例えば、恋愛で悩んでいるから恋愛の本で答えを見つける、というのではな
く、たまたま読んでいた推理小説の一節の中に偶然恋愛に対する答えを発見
する、といったようなことである。
しかも、答えに遭遇する瞬間までは、その本に限って他の本より特に退屈な
内容のような気がしているのに、あるページで突然啓示を受けるのである。
あの瞬間は、まさに運命に引っぱられていったような力を感じる。
「なぜその書物を手にとったのか?」
「なぜ退屈なのに途中でやめなかったのか?」
という問いにまったく答えられないほど無心な時、『答え』は見つかる。
私達は普段、もっと意図的に暮らしているので、『答え』はそう簡単に訪れ
てはくれない。
でも、だいじょうぶ。
『答え』はそう頻繁に必要にはならないからだ。
10年に一回くらいでちょうど良いんではないかと思う。