久しぶりにボーっとする日が来た。
が、忙しい自慢をする気はない。
一般的に大人になると、
多忙ということが自分の価値の証しになりがちで、
嬉しそうに忙しい自慢をする人が増える。
もちろん、そういった批判的な要素ではなく、仕事好きで、
忙しければ忙しいほど脳や体が活性化する、という人もたくさんいるので、
とりあえず自分の位 置を明確にしておくために言えば、
私はそういった類いの仕事好きではない、とだけ述べておく。
さて、今日はしばらくぶりにたまっていることを片付ける日だ。
朝起きてトムヤン雑炊なんぞ食べながら短編推理小説を読み、
食後の紅茶を飲みながら、
天井を眺めて考え事なんぞする。
「さあ、たまっていた用事をしよう。
でも、たまっていることって何?」
なんていう考え事だ。
まず、掃除だ。
私の家は廊下にいたるまで全部屋絨毯で、
近所の猫が遊びに入ってきてウチで過ごすこともあって、
この季節は毎日掃除機をかけても、
ダニ全滅かどうかわからないくらいである。
そんなことわかっていても、忙しいと掃除が一番後回しになるので、
たまっていることの一番手は掃除機だ。
二番手は運動である。
私はひどい肩こり持ちなので、そこそこの時間の運動が必要なのだが、
忙しいとそれも後回しにされがちで、
湿布や塗り薬にたよらないと肩が痛くて夜も眠れない。
なので、自分の体の快適度を計る目安として、
薬を使わなくても肩がほぐれて眠れるかどうかが尺度になっているぐらいだ。
というわけで、
掃除が終わったら、ジムやプール、または、
長時間のウォーキングが待っている。
それが終わって次にたまっていることは何かというと、
そこが問題だ。
友達に会うことが次にやりたいことなのだが、
たまたま今週は、
『時間ができたら連絡して会おう』
と思っていた友人にみんなフられ、
この用事はなくなってしまう。
その次は何をしよう?
買ったのに設置する暇がなく放置してある機材をつなごうとするが、
収納する場所と機具の問題が解決せず、新たに注文待ちになる。
じゃあ、その次は?
そこで初めて気付く。
実は、たまっている用事などたいしてないではないか。
支払いだとかといった必要な用事は忙しい最中でも片付けているし、
忙しかった時は、
『誰々にも電話しなくちゃ...。』
と、ずっと思っていたのに、
いざ暇になると今度はいつでもいい気がして、
実際にはかけないものだ。
本当にたまっているものは何だろう?と熟考してみる。
わかった!
何の目的もなくボーっとすることがまだ足りてないようだ。
これこそが、私に一番適した休息だったんだ。
ただし、そういう時間があると空しくなって
落ち込んでしまう人間がいることも知っている。
そういう人に、こんな時間を押し付ける気は毛頭ありません。