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病気よもやま話その3 (2003.3/7)


 大病を患ったことのない私が痛みのチャンピオンを述べるなら、やはり尿
管結石に違いない。いきなりこんな風に断言されても困るとは思うが、結石
をやったことのある人なら、きっとうなずいていることだろう。
 初めての時、あの痛みは謎の痛みだ。発熱することもあり、嘔吐もある。
腰だろうか?腹だろうか?はたまた食中毒?

場所の特定できない強い痛みに恐怖さえ感じるのだ。

うずくまって、ついよだれをたらしてしまうくらい痛い。
その時、本人はもちろんのこと、回りの人や診てくれる医者が、
「もしやこの痛がりようは尿管結石かも?」
と疑ってくれないと、便秘や盲腸、女性の場合は卵管などの病気と間違えら
れてしまい、痛みはちっとも適格に取り除かれないのだ。
たった一回でも検尿を提案してくれたなら、目に見えないような血尿からで
も結石の存在がある程度わかるのだが、医師のほうで結石の患者を診た経験
がなく、たいした痛みじゃないと決めつけられたりすると、
「ハイハイ。そんなに大げさに痛がりなさんな。」
という冷たい目で見られ悲惨な状態が長引いてしまう。
私の場合、我慢できない痛みに夜中に病院に駆け込み、卵管破裂か子宮外妊
娠を疑われ、入院するに至ったことがある。かれこれ10年は昔だ。
その時、私はまだ尿管結石の存在を知らず、医師もそれを疑わず、急な展開
に備えて点滴と絶食の後、1週間後に原因がわからないまま退院した。
結局、退院後も石は排出されないままウロウロしていたらしく、あまりの痛
みにトイレで気絶していたこともある。当時は和式トイレのアパートに一人
住まいだった。当然誰か気付くはずもなく、朝トイレに入ったはずが、目覚
めた時夕方だったのには泣けたものだった。
それでも原因不明の痛みでしかなく、成す術もなかった。
時々トイレで『わっ!』と声をあげてしまうくらいの鮮血が血尿として排出
されていたのだが、女性の場合は子宮などからの出血かどうかの区別 がつき
にくい。その度に婦人科に駆け込み、抗生物質を出されて飲み、いつのまに
か治まるということをくり返していたのだ。
その後長い間症状は身を潜めていたが、偶然3年ほど前、尿管結石を患った
ことのある人が身辺に何人か現れ、石の話をさんざん聞かされた直後、しば
らくぶりにあの痛みに襲われたのだ。
今度こそはと結石を疑ってみて大当たりだった。
「もしや10年前のあの入院も石だったの!?」
と痛いながらも真相究明に狂喜の声をあげることになった。
石は腎臓から出てきて尿管を塞いでしまったり、尿管を簡単に通過できない
程大きかったりすると、投薬治療では間に合わないので手術となる。
『体外衝撃波結石破砕術』。
その名の通りにっくき石を音波で体外から破砕するのだ。
切開したりする必要はなく、麻酔もいらず、入院は必要ない。
音波は一定の速度で発射されるのだが、自分の呼吸に合わせて石が上下する
ので全部命中するわけではない。
なので、自分でモニターを見ながら呼吸と音波のタイミングを合わせて、な
るべく命中率を増やすことを軽く命じられる。
懐かしいインベーダーゲームとそっくりな動きに思える。
2時間程かかったと思うが、途中で眠くなってしまい、
どうやって終わったかよく覚えていない。
グッタリしながらも、自分で運転して帰宅。
翌朝、底が網になっているコップを持ってトイレへ。
-破砕されて粉々になった石が出てきましたよ!尿と一緒に。-

その後も半年に一度くらいは痛みが来て石が出る。
毎回手術を必要とする程の大きさの石とは限らない。
小さい石なら、痛み止めを飲み、水分を余分にとって、 石を早く体外へ排出
するべく自分で頑張ることになる。
縄跳びなどを進める医師もいるらしいが、真偽のほどはわからない。
私の場合、石の成分がカルシウムということで、ごくありふれた物質が体内
で結晶してしまうため、確実な予防というものはない。
そこで普段から水分を多めにとり、排尿をたくさん行うことが多少の予防に
つながるのだ。

そんなわけで私は何度もトイレに立ちます。
一緒に行動するかたは、御理解ください。
それにしても人間って病気の自慢が好きですよねぇ。
イヤになっちゃいます。ホントに。

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