ゴミの分別や資源ゴミの出し方は自治体によってだいぶ異なる。
最初は覚えるのが厄介な資源ゴミの細かい分別も、慣れてくると、
守らないではかえってストレスになるような習慣となる。
(私の住む地区は、比較的、資源ゴミの分別や収集の日程がシンプル)
果たして、ゴミの分別を守ることは年寄り臭いことでも何でもない。
逆にお年寄りのほうが、ゴミを細かく分別することをせずに何十年も生きて
きているので、今更なかなか細かい分別の内容を覚えない。
環境汚染の様々なツケが、私達の次世代で、複雑なアレルギー症状等となっ
てどんどん深く残っていってしまうので、せめてゴミくらいは分けられる人
間でいたいものだ。
アルミ缶を洗ってつぶすのが一番簡単なので、まずはそれを徹底する。
次は、ペットボトルのラベルを剥がし平たくつぶして、スーパーやコンビニ
に持参する。スーパーの魚や肉の入ったプラスチックトレーも同様だ。
一番めんどうなのは、麺つゆだとか酢などのガラス瓶だ。
プラスチックの内蓋がなかなかとれない。
「伊東家の食卓」で見た方法も試すが、蓋の素材や形状がどうにもうまくい
かないメーカーがある。
うまくいかないといって放棄して瓶もろとも不燃ゴミに出すのも我慢ならず、
熱して溶かす、ペンチでねじ切る、包丁で切る、など怪我ギリギリだ。
結果、買うのをやめてしまったメーカーもある。
この御時世、ゴミ分別に効率のよい商品を作らないのは職務怠慢である。
電化製品のパッケージで衝撃暖和材に発泡スチロールを使用せず、段ボール
地なのをたまに目にする。
たった一枚の段ボール紙が計算され尽くした切り込みと折り目によって、
複雑なる形を構成するのは感動的でさえある。
発砲スチロールは小さく砕いて不燃ゴミに出すにも、パラパラと破片が散る。
段ボール紙なら平たく伸ばして括って、資源ゴミに出すだけだ。
また、粗大ゴミの正確な定義は難解で、迷う場合が多い。
よくわからずに中途半端な大きさの物をゴミ置き場に出したら、
「このゴミは引き取ることができません。」
と貼り紙を貼られ、取りに行くのもバツが悪い思いをした人がいるだろう。
さいわい粗大ゴミと定義できたとしても、有料シールを取り扱い店で購入し、
電話で引き取りの手配をするなど、かなりの手間だ。
私は学生時代、個人的にオブジェなんぞ制作していたことがあったので、ジ
グソーや丸鋸といった電気ノコギリを所有している。
型番が古くなってしまい、壊れたら多分修理がきかないかもしれないが、
今のところ、木材や新建材は勿論のこと、鉄でもかなりの厚さまで、
自分で切ることができる。
なので、解体できるものは粗大ゴミに出さずに自分で解体する。
座椅子やちょっとしたオフィス用椅子くらいなら、布地とスポンジをはがし、
鉄骨を切断し、不燃ゴミとして出すことができるのだ。
ただし、鉄の切断は火花が散るし、厚さがある場合は力が必要で危険だ。
また、切る際細かい鉄粉が発生し、比較的無害な木屑と違って、床の丁寧な
清掃が必要となったり、力の入れ具合を誤って刃が折れると、変え刃の値段
だって安くはない。
解体などせずに、粗大ゴミとして出したほうがよっぽど安上がりなような気
がするが、お金の問題ではない。
解体してみると、構造的に良い商品か悪い商品かは一目瞭然だ。
思いつきのようにやたらと鉄骨をはりめぐらせて溶接してあり、
どうにも解体しにくい商品がある。
そういう品は当然電ノコで切り込みを入れる回数がたくさん必要で、
力仕事に慣れない手が悲鳴を上げる。
例えば、近所の日曜大工センターで、購入した木材や鉄材を機械でカットし
てもらうと一カ所50円だ。手作業ではなく大型の機械にセットして切るの
で、長くても短くても一律料金である。
一方、応接椅子以外の椅子の引き取り料金は、私の地区では200円だ。
ということは、大工センターで4カ所カットするのと同じ値段になる。
私の今までの解体経験から言って、ネジではずれる場所以外に、
4カ所だけのカットで、指定のゴミ袋に危険なく収まる椅子は数少ない。
「解体できない商品はダメな商品」
と定義したい。
作曲じゃあるまいし、行き当たりばったりで作らないでいただきたい。