年寄りは何故かバラ園だとか花がたくさん咲いている場所を好む。
若い人でも花が好きな人はいるが、
「綺麗ねぇ。本当に素敵。来て良かったわぁ。」
と遠くまで出かけ、有り難がる確率は圧倒的に年寄りが高い。
花が咲くことの主な目的は、種の保存である。
あでやかな色彩や強い香りで虫を誘い込み、受粉に協力してもらうのだ。
言うなれば、フェロモンむんむんの青春期だ。
女性は露出度たっぷりの衣装で生殖能力を宣伝し、
男性は財力を誇示しその旺盛な生活力を女性に見せつけること、
それが人間の種の保存にまつわる行動だ。
大量の花が乱舞する様は、若者の肉体の発表会を思い起こさせるのだろうか?
そんなエネルギーが自分とは無縁な年頃になってしまうと、
無意識にそういったものを貴重に感じるのだろうか?
私はまだラベンダー畑だのバラ園に興味が湧かない。
何歳を境に花畑が好きになるのか?
その瞬間に気付いたら、即座に告白するつもりだ。