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  神は鎮痛剤?(2009.1/28)


  私は婦人科系疾患により、ひどい月経痛に悩まされている。
医師の処方する痛み止めによってのみ救われることができる。
毎月2〜3日は、痛み止めを飲み続けなければ暮らせない。
胃が丈夫ではない私のこと、
『空腹時には飲まない』
を気をつけているので、痛み止めが切れる時間帯が存在することになる。
私の服用する痛み止めは約6〜7時間持続するので、
夕食後に服用した痛み止めは、朝方切れることになる。
一般的な夕食後というのは、だいたい午後9時くらいだろうか?
そうすると朝4時に痛みで目が覚めることになる。

痛み止めは、できれば、
薬が完全に切れるよりも前に飲んでおきたいものだ。
痛みだしてから飲んでも、効き始めるまでに30分くらいはかかる。
朝方、痛みで目が覚め、
空腹ではいけないから、と、七転八倒しながら、
軽くお腹に何か入れ、その後薬を飲み、
更に薬が効くまでの30分七転八倒すると、
疲労感激しく、昼間が苦痛になるので、
服用する時間を単に食後でなく、自分で計算して工夫することになる。 
痛み止めは偉大である。
痛みに耐えきれず、クネクネと転がったり、うなったりしていると、
いつのまにか、スーっと潮が引くように、薬が効いて来る。
あの瞬間は素晴らしいものだ。
私が長年つきあっている上部尿路結石にしても同様で、
よだれが垂れるくらいの痛みが、ある瞬間、一気に引いていく時、
疲労と共に、感謝の念が訪れる。

私が、昨年から宗教について考え続けていたことは、
「困った時の神頼み」
としてでなく神をとらえてみたい、ということだ。
ある教義を盲信するのでなく、
自分の頭で、神という概念を理解してみたいということだ。
人間、困った時は、普段ではありえないようなことをしてしまう。
冷静に考えれば、自分に合わない教義の宗教に入信してしまうかもしれない。
その後、冷静に考えられないように洗脳され、
周囲に熱心に布教活動を行うようになる、というのが、
日本人の中に深く根付いている宗教に対する恐怖と不信感だ。
私とて例外でない。
だからこそ、平時に自分の考えをまとめたいのだ。

しっかし、あの痛み止めの有り難さ!
苦痛の中に一筋の救いが訪れるあの感じ。
あれが神の概念ではないだろうか?
薬を神とするなんて、決して、勘違いしないでいただきたい。

そもそも、宗教とは、貧困にあえぐ人を精神的に救う目的が強い。
「現世の苦しみは来世で報われる」
「現世に宝を積まずに天国に積め。」
「虚栄にまみれた富裕の者は天国に入れない。
 天国は貧しき人のものである。」
などの思想が根本を流れていて、
その上で、
「貧しくとも絶望してはならない。苦しくとも罪を犯してはならない。」
となるのだ。
貧民がお金持ちを襲ってはならない、ということを、
法律としてでなく、宗教として叩き込まれることになる。
この考え方は社会秩序的に非常に有用である。
食べるものにも困っている人が、
食べるものを余らせている人を襲ったりしないように、
精神的に縛ることができるから。
 
 多くの宗教が社会秩序にもたらす意義については、
私の中ではそういうものとして結論づけられている。
だとしたら、やはり、
神は、困っている人に必要不可欠な概念ということになる。
解決しない貧困から一生逃れようのない人に、
もしも、神という概念がなかったら、
いったい世の中はどうなってしまうか。
 神は、それぞれの人種や地域の特徴によって、
姿形も教義も違っているが、
根本的には、人の心の中に住んでいる「たった一つの救い」だ。
逃れようのない痛みの中での、痛み止めの薬だ。

とかく、日本社会では、
宗教について語ること自体気味悪がられることで、
書いている私は、嬉々として書いているわけではない。
かなり、恐る恐る書いているのだ。
とはいえ、現在の世情不安の中。
絶望して犯罪に走ったり、苦しくて自らを断ってしまうのを避けるため、
『痛み止め』が必要なのではないかと深く思う。
そして、こういう時期に、
金儲け目的の怪しげな宗教を盲信してしまわないよう、
冷静な判断が必要だ。
「先生、この痛み止めの成分は何ですか?」
「そんなこと、あなたが知ろうとすることは神に対する冒涜です。」
「先生、この痛み止めが効かなくなってきているので、
 他のを試したいのですが。」
「他のものなどありません。他のものを試すなら地獄に落ちます。」
なんて医者は間違っていると同様、
宗教もそうあってはならないのである。

 

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