私のお気に入りの商品は、なかなかロングセラーにならない。
気に入って毎回買っていた飲料、食品、飲食店のメニュー等。
いつもの陳列棚を見ると、
「あれ?あれ?」
と、何度も探す経験がとても多い。
店からなくなっているのだ。
お気に入りの洋服店も同様だ。
30代の頃、気に入っていつも買っていた店。
ポイントカードの類いが好きでない私でも、
その店のスタンプカードは愛用。
『永久優待カード』をもらうほど買っていた。
凝ったデザインばかりだったが、
生地や縫製があまり良くなかったので、若者向けで、
価格は安く、それでも独創性に富んでいた。
通って数年経った頃、
なんだかいつもの華やかで変わった服がなくなっている。
聞いてみると、
「おかげさまで、自由が丘にも店を出すことになり、
商品も今までより量産できるようになりました!」
と店員さんはうれしそうだ。
奇抜なデザインは消え、普通の商品ばかりになっていた。
永久優待カードはそれ以降一度も使われていない。
食品や飲料などの場合、
商品として世に出回るために、
多くの試作や決断を経ているので、
単に私の舌がおかしいのではないはずだ。
多分、大手メーカーの中にも私の舌と同じ人が多数いて、
商品の発売が実現するはずだ。
そして、世に出してみた結果、
あまり売れない、または、
そこそこ売れていても、売上数に対するコストに難ありなのか、
2〜3年出回った後、消えていく。
輸入品も同じだ。
気に入って必ず購入しているものが、
ある日、突然なくなる。
「アレは、もう入れなくなったんですよ〜。」
で終わりだ。
私はどちらかというとこだわり派なのだ。
何でもいいと思って買い物をしない。
だから悲しい目によく合う。
日本という国はとくに商品の定着が少ないと思う。
せっかく素晴らしいパッケージだったのに、
季節が変わるとすぐ一新してしまい、
一つの商品やパッケージデザインに対する愛着がわきにくい。
「あ!新しい!」
と思わせないとお客が買わないという国民性なのだ。
もちろん、お年寄りが何十年も頑固に同じ商品しか買わないことを、
美学だとも思っていない。
(お年寄りの洋服の防虫剤臭さはどうです?
今時、あんなに臭わない商品だってあるのに...)
何人も、自分が手に取っているのがいい商品かどうか、
じっくり考えて買うべきなのだ。
『とにかく一番安いものを買う』という主義の人はいい。
それはそれで、その人の考えで買っているからだ。
そうではなく、ただただボーっと買い物をして、
メーカーが狙った陳列作戦にばかりはまるのがイヤなのだ。
地道に品質を守り続けている商品や、
頑張って開発していて、
コストにも工夫が見られる商品をきちんと購入してあげないと、
開発者の苦労は水の泡だ。
目立つ棚の位置を獲得するだけが商品の売れ行きだなんて、
つまらない世の中ではないか。
自分が少数派だと書こうとしたわりには、
「自分は正統だ」
と話が変わってしまっています。
私がもっと謙虚になるべきなのか?
世間がもっと真剣になるべきなのか?
44歳にしてまだわかりません。
悩ましい問題だ。