関西のお笑い芸人がよく言う
「東京の人は反応が関西とちがう。」
ということについて、少し、考えてみた。
東京の人といっても、
東京でお笑いを観に来ているお客さんの何割が東京育ちであろう?
地方から東京に観光に来てお笑いを観ている人、
東京に住み始めて間もない人、等。
10年以上東京都内で生活している人の割合は低いに違いない。
例えば、北海道、沖縄、愛知からの旅行者が同時に観客だったとすると、
どこで大笑いしたらいいかの一体感が一切持てず、
笑おうか、つっこもうか、どうしようかと思ってるうちに、
「ホラ!東京は反応ちがうわぁ」
とか、
「ワ!東京のお客さん、ひいてはる。」
と言われてしまうのではないだろうか?
関西については、知らないが、
3代以上に渡って東京の人間である人の割合は、
お笑いの客席で、そう高くない。
仮に関西が、東京ほど人間が入れ替わっていないとしたら、
客席の共通意識というか、共有意識が最初から違うことになる。
極端なことを言えば、
親戚が集まると、同じ感覚で安心して笑ったり怒ったりするみたいなもので、
東京のお笑いの客席は、
何の共通意識もないアカの他人同士なので、
「自分だけが笑ったら恥ずかしいかも。」
とまわりを見回してしまい、反応が鈍くなるのだ。
私もたまにお笑いを観に行くが、
そういう考察がまったく見当違いではないと思ってる。
また、若いお客さんでは、東京でも、
『何でも騒いでしまおう』という雰囲気もある。
しかし、
「何でも騒ぐ」と「何も反応しない」という両者は、
『正直な反応でない』という点では、全く同じことだ。
じんわりと徐々にしみ出してくる客席の笑い、ってのもいいものだ。
私個人としては、
『何でも笑おう』
と待ち構えている客席より、
多少、冷めていたはずが最後には大笑い、という客席が好きだ。
何にでも反応するお客がいいお客というわけでないのは、
演じる側でもわかっていることと思う。
話は戻って、
「東京のお客は関西と違う」
ではなく、
「東京に集まっている全国区のお客は関西と違う」
と言っていただくと、正確なので、
お笑い芸人さま、
よろしくお願いします。