外壁がタイル仕上げの場合、開口部の位置とサイズはタイル割付けによって、施工段階で調整する。
一般的に開口幅の調整は、設計時に想定された採光や換気に有効な面積が損なわれないように、広げる方向で行なう。
[→法的チェック]
開口部廻りに曲り役物タイルを使って抱き納まりとする場合、タイル仕上げでの開口寸法は
「両端部目地有り」のパターンとなる。
具体的な例で、
45二丁掛タイル(45mm×95mm、目地5mm)横貼
通し目地
開口有効幅1,000mm
アルミサッシ チリ寸法15mm
とした場合で説明する。
設計通りでは、タイル仕上げでの開口寸法は
1,000 + (15*2) = 1,030mm
1,030mmに近い数値で半割りタイル(45mm幅のタイル)も使用し、きれいに割付け出来る寸法は、左図のように
(95*10) + (5*12) + 45 = 1,055mm
タイル仕上げ開口寸法は1,055mmとなる。
その結果、サッシの有効幅は、
1,055 - (15*2) = 1,025mm
1,025mmとなり、設計より25mm広げればよいことになる。
半割り(45*45)タイルを使用することにより、設計より50mm未満の寸法調整で割付けることができる。しかし、マグサ部分に左図のような役物タイルを使用するケースも発生する。
また、馬踏目地の場合は、半割りタイルの使用に関わらずこのケースが発生する。
この納まりを採用するかどうかは、施工者または設計者の判断であり、必ずしも悪い納まりではない。
意匠的な変更が可能なら、マグサ部分のみを縦貼にすると上記のような役物タイルを使用せずに納めることができる。
半割りタイルを使用しない場合、きれいに割付け出来る寸法は、左図のようになる。
(95*11) + (5*12) = 1,105mm
タイル仕上げ開口寸法は1,105mmとなる。
その結果、サッシの有効幅は、
1,105 - (15*2) = 1,075mm
1,075mmとなり、設計より75mm広げればよいことになる。
この場合、(通し目地であれば)マグサ部分の役物タイルを考慮する必要はない。しかし、開口幅の寸法調整は100mm未満での調整となり、場合によっては内部の間仕切り位置などに影響がでる場合もあるので十分な検討が必要となる。