-ゴスドラマ過去ログ:2201-2300-
黒沢カオル「いつも一緒みたいじゃなくて、いつも一緒なの!(頬をプ〜と膨らませて言う)」
酒井雄二「まーまー。薫そんなに膨れないの!」
北山陽一「優もすぐ戻ってくるだろうし・・・ね?」
黒沢カオル「うんっ!!(最高にカワイイ笑顔)」
村上てつや「そうそう、薫はそれでいいんだよ(満足気)・・・ぼそぼそ>なぁ北山、本当のところ優はどうなると思う?俺、どうしても優の親父の言葉が気になってるんだけど・・・。」
北山陽一「俺にもわかりませんよ。今はなんとも言えないでしょう。」
黒沢カオル「優は、大丈夫だよ!!(誰もが安心出来る優しい笑顔)」
ゴスペラーズ「(村上)そうだよな!!(北山)そうですよね!!(2人とも、黒沢の笑顔に救われた)」
ナレーション「いい雰囲気だなぁ。…はっ!あ、え〜っと。そのころ社長は…もとい、優の父親は病院の先生に呼び出されていた。」
マネージャー竹内「優ちゃんのお父さん、お久しぶりですね。もう、かれこれ…7年ぶりになりますか。どうです?この病院も立派になったでしょう。ふふふ、運命とは皮肉なものですね。あなたから離れていったこの病院を、あなたから頼ってくるとは。」
小林社長「そんな昔のことは忘れたよ。それより、うちの娘は優はどうなんだ!?もう治らないのか!?」
マネージャー竹内「それはこれからのあなたの行動次第ですよ。」
小林社長「何だと?どういう事だ!?」
マネージャー竹内「私から言わせるつもりですか?」
小林社長「あなた以外に,誰に聞けって言うんですか。」
マネージャー竹内「あぁ〜・・・それは・・・いませんねぇ〜。」
小林社長「だから、あなたが答えて下さい。(真剣な顔で)」
マネージャー竹内「優ちゃんの命はあなた達にかかっています。なぜなら、優ちゃんが無理なことをしたら、命はそれまでです・・・・。」
小林社長「・・・えっ・・・?」
マネージャー竹内「例えば、みんなと一緒に走ったら命はそれまで・・・とか、みんなと一緒に夜まで遊んでいたり、ほんのちょっと無理をしただけでも命はそれまでって事です・・・・(涙)」
小林社長「そっそんな・・・!!」
効果音「ガチャ・・・・」
マネージャー竹内「誰ですか?今話してるんで・・・・・・後に・・・・・・・(ビックリ)」
安岡優「あっ・・・・・」
小林社長「あっ・・・・優!?・・・聞いてたのか!?今の話!」
安岡優「エヘへ・・・。なんか聞こえるなぁ〜って聞いてたら・・・。やっぱりね。1番自分がわかってるもん。みんなと一緒にいらんないって・・・いや、私も終わりだってね。」
小林社長「いや・・・違う!優は、無理しなければ、みんなと一緒に生きていられるんだぞ!」
安岡優「無理しなければ・・・?走ることも、今までみたいに遊ぶこともできない・・・・毎日みんなに気つかわせて生きていけって言うの!?」
黒沢カオル「さぁ皆!俺の胸に向って飛び込んで来い!!☆」
ナレーション「黒ぽん!台本ちゃんと読んで!もぅ!(黒ぽんを引きずっていく)」
安岡優「なぬっ!?・・・・ビックリしたよ。何言い出すかと思ったら・・・。(ドラマに戻って)みんなに気を使わせるんだったら、今みんなと走ったりして、死んでった方がまだましだよ!(走りさる)」
村上てつや「(何かと思って来てみたらしい)おい!優、ちゃんと寝てなきゃだめだろ!なぁ!また、みんなで歌おうぜ!!」
安岡優「・・・・てっちゃん・・・うん・・・歌いながら死ねるなら・・・私、本望かも・・・・ぅぁ・・・」
小林社長「優!!無理するから、走ったりするからだ!」
黒沢カオル「優!優!しっかりしてよ!死んじゃうなんて嘘でしょ!!(泣)」
マネージャー竹内「みんな退きなさい!(看護婦さんに向かって)おいっ!早くストレッチャーを用意してくれ!それから第二オペ室が空いていただろう。すぐに運ぶんだ!(まだ・・・間に合うか・・・?)」
一般人(女)「看護婦>しかし先生、その患者は・・・・・はっっ!・・ごめんなさい。ご家族の方ですか!?私ったら何を言ってるのかしら?」
マネージャー竹内「さぁ急ぐんだ!」
一般人(女)「あっ!はい!」
北山陽一「君が好きだ新しい世界で両手に抱くよ」
村上てつや「北山・・・。」 黒沢カオル「優〜!!!死なないで〜!!!また歌おうよ!!絶対に・・・歌おうよ!!(号泣)」
一般人(女)「看護婦>すいませんっ!!どいてくださいっ!!」
効果音「ガシャ!!」
黒沢カオル「ひっく・・・・・・・・・ひっく・・・・・・・・・・・」
村上てつや「・・・くっそぉ。・・・何で・・・何で優なんだよ!?・・・本当に17歳で死んでいいと思ってるのかよっっ!!!」
北山陽一「優・・・・・・・・・・」
酒井雄二「(泣)・・・・優、また・・・みんなで歌おうな(前に、みんなで撮った写真を握る)」
村上てつや「手術が終わったら絶対みんなで歌おうな・・・。優・・・。」
黒沢カオル「ひっく・・・当たり前だよぉ・・・。雄ちゃん、その写真・・・見せて?」
酒井雄二「ハイ。しばらく見てましょう。そして、優の無事を、祈りましょう。。」
村上てつや「ああ・・・・・・・・・・」
黒沢カオル「これ・・・優と一緒に・・・高校の入学式行った・・・ときの写真・・・ひっく・・・優・・初めての・・・高校の制服着て・・・大喜びして・・た。かわいかったな・・・優。(涙)」
村上てつや「(微笑)・・・優笑ってるな?そういえば、さっき優の親父がゆってたんだけど、「無理するから、走ったりするからだ!」ってゆってたけど、何だったんだろうなぁ?(泣くのを無理におさえている感じ。)」
黒沢カオル「それは…心臓に負担がかかるから…じゃないの…?」
酒井雄二「それは・・・そうですよ・・・」
北山陽一「(しばらく考えて)…本当にそれだけの理由でしょうか?考えてください。いくら心臓に負担がかかるって言っても歌を歌ったぐらいで死に至るものなのでしょうか?もしかしたら…優の体はもう「生かされている」状態にあるのかも。17歳までの命というお父さんの言葉も考えると…」
黒沢カオル「全部・・・嘘?・・・だったら、優も嘘ついてたの!?(涙)・・・信じられない。」
村上てつや「待てよ!優だって俺らに嘘を付きたくて付いてた訳じゃねぇだろ!優なりに一生懸命考えて、それでも言う決心がつかなかっただけだろ!?そりゃあ俺だって優の口から直接聞きたかったけど…今まで優がどんな気持ちで笑ってたと思うよ!?」
酒井雄二「北山・・・やっぱりそうだったのか。」
北山陽一「いえ、あくまで、もしかしたらの話なんですけどね。・・・でも話を聞く限りではやっぱり・・・もう優は・・・。・・・僕の出した答えが間違っていれば良いんですけど///」
ナレーション「その時 優の口唇が微かに動いた・・・」
一般人(女)「看護婦>先生!安岡さんが!!」
村上てつや「?!今看護婦が優のコト言ってなかったか?!(といって声の元に走り出す)」
ト書き「村上が向かった先では看護婦と医師があわただしく行き来していた」
黒沢カオル「優!!!!(走ってくる)」
一般人(男)「(医者)かなり危ない状況だな。」
安岡優「・・・か・・・・お・・・る・・・、みん・・・な・・・・・。」
黒沢カオル「優、私はココにいるよ?」
安岡優「……ご、ごめん、ね…い、今まで…ありがとう…………。」
黒沢カオル「いやあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ナレーション「薫の声はいつまでもひびいていた。優の心には届かずに・・・。」
一般人(男)「(医者)すいません。手は尽くしたんですが、ご臨終です。」
村上てつや「そんなバカなこと言うんじゃ・・・・・優が死ぬわけねぇ・・・・・だろ・・・・優が・・・・(歯をかみしめ、涙をふく)」
北山陽一「(下を向く)優が・・・?いつまでも一緒にいた優が・・・・。死ぬわけないじゃないですか(泣笑)優が・・・死ぬわけないでしょ・・・(涙)」
一般人(男)「(医者)本当にすいません。こんなまだ若い優ちゃんを助けられなくて。(涙)」
小林社長「・・・・・・・・・ゆた・・・か・・?」
安岡優「(かわいい笑顔でベッドに横になっている)」
ナレーション「安岡さん!役が終わったからって、私の仕事取らないで下さい!もう一度!『優は、かわいい笑顔でベッドに横になっている』」
村上てつや「(微笑)・・・優。・・・・ごめんみんな・・俺ちょっと外行ってくる。」
酒井雄二「ああ・・・」
黒沢カオル「優・・・・本当に死んじゃったの?もう会えないの?いつもみんなで笑ったりできないの?(泣)またみんなで歌おうって・・・歌おうって言ったじゃない!(優に問いかける)」
ト書き「薫の問いかけは優には届かない。」
北山陽一「どうしてですか・・・?ずっと一緒だって、一緒だって言ったのに・・・。何故俺から、俺達から離れて・・・。」
ナレーション「各々の悲しみを抱き、数日後・・・」
村上てつや「・・・なんか・・・まだ信じらんねぇな・・・優が死んだなんてさ・・・」
黒沢カオル「私は信じたくない…優が死んだなんて……。」
酒井雄二「こんな真っ黒な服・・・・、初めての葬式がよりによって優だなんて・・・(泣)」
ナレーション「北山は縁側で、ボ〜ッと外をながめている。」
小林社長「北山君。今日は来てくれてありがとう。優の最後の顔、北山君も見てやってくれんかね。」
北山陽一「・・・・・(こく)」
村上てつや「北山・・・」
北山陽一「棺桶をのぞく>…(苦笑)。おかしいですね。命あるもの全てに、いつかは終わりがくるモノだって割り切っていたはずなのに…。死が…こんなに悲しいものだなんて…。…くっ…きれいな顔しやがって…」
酒井雄二「何で、ゆたかがこんな事に・・・(涙)」
黒沢カオル「私達とずっと一緒にいたかったのかなぁ・・・・・優・・・・・また一緒に歌いたかったね・・・・・(優の顔を触る)なんでこんなに冷たいんだろぅ・・・・(号泣)」
村上てつや「もうみんな泣くなよ・・・優が悲しむだろ?だからさぁ〜・・・泣くな?なっ?」
ト書き「そう言う村上の顔にも涙が溢れ出ていた。」
ナレーション「みんな話す言葉をなくして、静まりかえった・・・・・・・しくしく(号泣)」
安岡優「(薫、雄ちゃん、陽ちゃん、てっちゃん、元気出して……。」
酒井雄二「「いいっすか?いいっすか!じゃ行きますか!カンパーイ!!」」
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