| 衝突事故を繰替えした京福電鉄。われわれ取材班は、現地の様子を見るため、福井に飛んだ。 |
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| 福井駅の北陸本線ホームから見える京福のホームに、電車はない(左の写真)。 |
| そして、改札の周りにも人影が少ない(右の写真)。 |
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| 理由は明らかだ。度重なる事故によって発せられた運行停止命令のため、全列車が運休しているからだ。駅には、その告知(左の写真)がある。 |
| 発車案内も消灯し(右の写真)、貼り付けられた紙が事態を物語っている。 |
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何枚もの掲示が、運休とバス代行の詳細を案内している(左の写真×3)。自動券売機も、止まっている(下の写真)。
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| 代行バスの系統図(右の写真)も随所に貼り出されている。もっとも、この図だけでは、何が何だかはっきりしないのだが。 |
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福井駅前で折り返すバスは、毎時4本の割合で、頻繁に出入りしている。これらは、路線仕様もあれば観光仕様もあり、一部には系列会社のバスもある。(左の写真×3参照) 実際に見た状況と現地で聞こえてきた話を総合すると、日中は電車と大差ない所要時間で運転でき、乗客の数も少なくマイクロバスでも運べそうな状況のようだ。反面、朝夕は渋滞に巻き込まれ、予定の二倍程度の時間がかかることもあるようだ。 車内には、車掌のようなものとして、電車の運転士(通常はワンマンで一人乗務)が乗務している。運賃収受は、この人の仕事だ。車内放送などは、あったりなかったりした。 また、この代行バスは、通常の路線バスと無関係に、電車の運賃で利用できる。発着場所も、一般路線バスの停留所とは必ずしも一致していない。福井駅からして、そうだ。 |
| 車内では、運転士がダイヤを確認している(右の写真)。部分的な見込み違いからか、一部には早着も見られるようである。時間調整について打ち合わせている様子も、時には見られた。 |
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| 急ごしらえの代行バスのうち、観光バスの車には灰皿やテレビもある。テレビは使わないようで、そこには禁煙の貼紙があった(左の写真)。 |
| われわれ取材班は、沿線の様子を知るため、小舟渡駅(左の写真)周辺の様子をサンプルとして観察した。 |
| 事故現場の手前のこのあたりでも、既に、眼前の雲が山にかぶさる高原地帯だ(右の写真)。 |
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| そこには、京福電鉄系列のにせ温泉がある。ここは天然温泉ではないのだ。電飾が無意味かつ中途半端に派手な、ラブホのような看板(左の写真)が、その歴史を物語る。 |
| もちろん、ここにも代行バスは止まる。停留所(右の写真)は、ある。褪色し切ったその様子もまた、京福が資金に恵まれてはいないであろうことを伝えている。道路とほぼ同じ平面を走る錆びたレール、そして、都市部では見られない木製の枕木もまた然りである。 |
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| 行き違いに苦労するような狭い道路を、大型の代行バスは走ってくる(左の写真)。 |
| われわれ取材班は、現場最寄りの発坂駅にも、代行バスで訪れた。(左の写真参照) |
| 現場最寄りの発坂駅は、代行バスが走る道路に接している(右の写真)。道路を越えると、すぐ九頭竜川が流れている。 |
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駅内の貼紙(左の写真)とは違う位置に変更された停留所は、より駅に近く、雨をしのぎやすい。そして、そんな停留所(下の写真)は、実際には無視されがちだ。バスは、より明らかな目印である駅の近くに止まるからだ。
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| 素直にバスが走るこの道路を歩いたなら、踏切(右の写真)から、封鎖された駅構内を見ることができる。 |
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| 狭い駅前(上の写真×2)には、花が咲き、電車の廃止に反対する標語が書かれたのぼりが風に舞っている。行き違いはできるものの、駅員もいない小さなこの駅では、改装を重ねた痕跡と、古びた設備が混然となっている(下の写真)。行き違いが一日一度しかなかったからか、線路の一方は、錆びまくっている。 | ||
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| そんな駅の小さな待合室には、児童の手による絵が飾られている(左の写真)。 |
また、電車の写真も飾られている(右の写真)。しかし、電車はもう走っていない。「情報案内表示」(下の写真)は、バス代行を伝えるのみである。
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| 掲示されたままの時刻表(左の写真)を見ると、急行が一日に一本しかないことがよくわかる。この急行が、最大の被害者なのだ。 |
| ホームの発車時刻表示機(右の写真)は、壊れている。「平常運転」ではない以上、致し方あるまい。 |
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| 上り普通列車が通過したポイント(上の写真×2)を見ても、素人目には問題の有無さえはっきりしない。 |
| ただ、現場へ向かっては見通しのよい直線が続き(右の写真)、最悪の場合でもブレーキさえ利けば被害を少なくできるであろうことは推測できる。 |
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| われわれ取材班が訪れた時には、現場付近(左の写真)には、既に車両はなかった。 |
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| ちなみに。本社(左の写真の右下以外)、そして鉄道事業本部(左の写真の右下)には、特に変わった様子はなかった。 |
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| このようなお詫び(上の写真)を出す状況である。外からは伺えない、社内での様々な処理・対応に追われているのだろうか。 |
| われわれ取材班は、鉄道事業本部や車庫の最寄りの福井口駅(右の写真)も尋ねた。駅は、鎮まり返っている。 |
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| 駅前には、代行バスの案内看板があった(左の写真)。 |
| その発着所には、テントが張られ、係員が常駐している(右の写真)。 |
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| テントには、夜間に備え、仮設の蛍光燈まで備わっている(左の写真)。配線までしたということが、長期化するであろう代行輸送の見通しを物語る。 |
| そのすぐ近くに、車庫(右の写真)がある。大義を背にしたマスメディアでもなければ、入れない場所だ。この奥には、事故車が眠っているはずだ。 |
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| マスメディアの人々は、この日も、いた。野放図に道具を散らかして(左の写真)。きっとここも、吸い殻の山を築き、巨大な灰皿となるのだろう。 |
| われわれ取材班は、最後に、福井の隣の新福井駅(右の写真)を尋ねた。 |
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| そこには誰もいない。そして、梅雨空の下で錆びきったレールがそこにあった(左の写真)。 |