| 三重県のほぼ北端、桑名市。そのかつての中心に近い桑名駅前は、商業ビル(左の写真)が廃墟と化している。 |
| 駅前は、バスターミナルや車寄せになっている(右の写真)。地方都市の中心駅によくある構造だ。 |
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| その一角に、西桑名という別の名前を持つ駅がある(左の写真)。遠目には、何だかわからない。 |
| そこにあるのは改札口くらいの、何もない駅だ(右の写真)。 |
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| 角度を変えると、線路とも空地ともつかないものより、手前にあるバスセンターの看板が目立つ(左の写真)。 |
| しかし、ここは空地ではない。小さな電車がやってきている(右の写真)。 |
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| のぼりにあるように(左の写真)、「乗って残そう」とまで言われた、近鉄北勢線の電車だ。この路線は、2003年4月、赤字は税を財源にして補填されることを条件に、近隣の三岐鉄道が運営を引き受けるに至っている。 |
| 桑名市街の渋滞多発地区を抜けたあたりに、坂井橋駅(左の写真)がある。 |
| ホームが1本あるだけの、とてつもなく小さい駅だ(右の写真)。しかし、電灯くらいはついている。椅子もある。 |
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| 風を起こすこともない、小さくて遅い電車は、このホームにも入ってくる(左の写真)。 |
| 本格的に郊外へ出てきたあたりが、六把野駅(左の写真)だ。 |
| 駅前には、取り立てて何もない(右の写真)。民家や空地が散らばるばかりだ。 |
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| 駅前の商店も、シャッターを降ろしている。営業しているのかどうかすら定かでない(左の写真)。 |
| それでも、駐輪場はある(右の写真)。通学輸送には、この北勢線も役に立っているということだろう。 |
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| この駅もまた、ホームがあるだけの無人駅だ。かつて駅員がいたであろう窓口跡は、ベニヤ板で塞がれている(左の写真)。 |
| ホームにある柵も壊れている(右の写真)。しかし、それが問題になることも、ないのであろう。 |
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| 国道へ出ると、潰れたコンビニらしきものが、あった(左の写真)。 |
| そんな寂れた街へも、電車は時間通りに現れ、去る(右の写真)。 |
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| その次の北大社駅(左の写真)は、駅に二階建ての建物がある。しかし、構造は簡素だ。 |
| 改札口も一応ある(右の写真)。電車の出入りがあると、人が出てくる。 |
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| 人が常駐しているだけに、ポスターが貼られているだけでなく、補充が必要な各種チラシの類も置かれている(左の写真)。 |
| ここで折り返す電車もあり、入ってくる電車(右の写真)もそこそこの頻度で見られる。 |
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| ホームも複数ある(左の写真)。それだけでも、このあたりでは都会らしく見える。 |
| 車庫には、電車が停まっている(右の写真)。 |
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| 改札の前には、燕の巣があった(左の写真)。もしこの駅がなくなっていたら、この燕はどこへ行ったのだろう。 |
| 電車は、人家が集まる辺りを微妙にはずれ、田園を走る(左の写真)。電車は林からゆっくり現れ、再び草木の中へ消えて行く。 |
| それでも、駅はあり、多少の人家がその近くに固まっている。例えばこの六石駅(左の写真)もそうだ。 |
| 駐車場と化した駅前に埋もれ、駅は姿をアピールしていない(右の写真)。 |
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| ここは、風除けと椅子があるだけの駅だ(左の写真)。 |
| それでも、線路を埋めたらしき跡がある(右の写真)。かつてはこの駅も多少は栄えていたのかも知れない。 |
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| 線路際のやけに広い敷地の向こうには、あじさいが咲いている(左の写真)。 |
| 遠く藤原岳を望む終点の阿下喜駅もまた、閑散としている(左の写真)。 |
| 出改札跡地には、整理券発行機がある(右の写真)。 |
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| 見守る人がいないからか、「観光マップ」は切れている(左の写真)。 |
| かつて売店だったらしき箇所も、窓が埋められ、看板だけがさらされている(右の写真)。 |
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| 売店跡の待合室側も、掲示スペースに化けている(左の写真)。本格的な改築・改装なしに、かつての構造が残されているというわけだ。 |
| 無駄に広い駅前には、タクシーが若干出入りするばかりである(右の写真)。 |
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| 道路を挟んだバス乗り場もまた、小さい(左の写真)。ここにも常駐職員はいないようで、待合室には廃線の上に貼られた紙が目立つ路線図などがあった。 |
| そんな阿下喜でも、駅には地図がある(右の写真)。大都市近郊には相違ないだけに、よくある地図が普通に置かれている。しかしその地図は、退色している。 |
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| 駅前にある商店らしい商店は、パン屋くらいだ(左の写真)。 |
| しかし、その営業時間は、やけに短い(右の写真)。 |
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| この駅(左の写真)が終点であり続けて何年になるか。そしてその内、栄えていた時代がどれほどなのか。 |
| 線路の脇のそれなりに手入れされた植木、そして線路の果ての向こうのバス乗り場、藤原岳(右の写真)。 |
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| われわれ取材班は、駅と街を見下ろす坂道の上(左の写真)から、歴史の変化の速さを思い知りつつこの地を去った。 |