『 週刊 Hanko』364号
今日は時折ちらちらと雪が舞ってきます。きっと浅間山の方から風にのってくるのでしょう。まだ初雪にはいたりません。でも風は痛い! 立春を目前にして,着る物が1枚増えました。
◆近頃の夏希・3歳5カ月◆
毎年のことですが,今年も(親ゆずりの!?)見事な「しもやけ」が両手両足を赤く染めています。痛々しいことこの上なく,手を洗うのも一苦労。車に乗って暖房をかけると足が痒くて大騒ぎ。靴も靴下もぬいでモミモミする時の,恍惚とした表情には,つい吹き出してしまいます。指だけじゃなく,カカトもひどいのですよ。とても3歳の足の裏とは思えない!かわいそうにねぇ。。
「009」は相変わらず好きですが,実はその前に「パンダコパンダ」にハマっていました。宮崎駿さんの初期の作品で,トトロの原形?とも言われ,子供には人気があります。その主人公のミミ子は,嬉しい時にすぐ逆立ちをするのですが,夏希,コレが気にいってしまい,ただいま逆立ちの特訓中!毎日布団やベットの上でたゆまぬ努力を続けています。笑って見ていましたが,全然上がらなかった足が上がるようになり,勢い余って倒立前転になり,ついに昨日は,逆立ち状態で3秒ほどストップしていました!!びび,びっくり!(腰も足も曲がっているので美しくないが)
自慢じゃないが,旦那も私も一人では倒立できないし,マット運動も苦手。さて娘はこの「血」を克服するのでしょうか!?
◆近頃の春歌・1歳10カ月◆
最近やっと,語彙が増えておもしろくなってきました。夏希は,単語でも歌でも最初の文字から覚えましたが,春歌は全部最後の文字から出てきます。「んご(りんご)」「かん(みかん)」「ンず(水)」「き(好き)」「た!(御馳走様でした)」etc. 毎朝パパに「バイバイ」と手を振り,見えなくなると「イッチャッタ」,パパは?と聞くと「あっこ(学校)」。
食欲は姉を上回る物があり,嬉しいような悲しいような。先日,夏希の通う幼稚園の制作展に行ったら,紙粘土で作ったお団子を食べたがって,泣かれて参りました。^_^; 朝は起きると「アットー,イコー!(納豆食べにいこう)」(納豆大好き),ごはんをよそると「ゥプーン!(スプン)」,一口食べて「オイチー」,手が汚れると「テテ!(拭いて)」,おかわりは「オット!(もっと)」,食べ終わると「トッテ(エプロンを)」。おまけに「アッコ!(だっこ)」,これがまた,ダッコちゃん人形のように離れなくて困っています。下におろそうと思っても,へばりつくことチューインガムのごとし。おかげさまで腕力は充分。しかし足腰が…。^_^;
◆Hankoの名作シリーズ2:「第三の男」[*1]◆
ウィーンに初めて行った時,プラターの大観覧車に乗りました。その時この映画のことを知ったのです(観覧車はこの映画で有名になった)。それ以来「第三の男」はどうしても見たい映画の一つでした。このたび「名作に触れる」という,ありがたい目標をたててしまったので,早速借りてきたのでした。(^_^)
よく,同じ笑い声でもBGM一つで魔女のようにも,無邪気な子どものようにも聞こえる…と言いますが,それをこれほど実感した映画は初めてでした。
20年来の親友にだまされ,最後は自分でその親友を撃ち殺してしまう…という,一見深刻ぅ〜なお話なのですが。重くならずに楽しめちゃうのはナゼ?? まぁもちろん,色々と要素はあるのでしょうが,まさに音楽のせい,としか言いようがないのです。全編を通してチター[*2]一本の軽い演奏ですが(曲はものすごく有名なので,皆さんきっと御存知だと思います),これが映画の内容表現よりも,「語り手」として生きている感じ。「おや?この次はどうなるんでしょうね〜」「これはお話ですよ〜,フィクションですよ〜,肩の力抜いてね〜」…みたいなメッセージになって,一瞬フッとリラックスしてしまうのです。それがまた映画のストーリーにも妙にマッチしていて,不思議な感覚に陥ります。音楽だけ聞いていても内容を思い出せる…という映画音楽の対極をいってますが,まさに名曲でしょう。
しかし,ウィーンの懐かしい風景が見れるかと思ったら大間違いであった。さすが時代が違いました。設定が「第二次大戦直後」ですもんねぇ。^_^;
そういえば,「旧き佳きウィーンの香り」と題してBSで8日から3夜連続オーストリア映画をやりますね。これも見逃せないワ。(^_^)
[*1] TEH THIRD MAN '49・英 モノクロ
原作グレアム・グリーン 監督キャロル・リード
音楽アントン・カラス
撮影ロバート・クラスカー
アカデミー撮影賞・カンヌ映画祭グランプリ受賞
[*2]
オープニングでチターの楽器の一部がアップで映されています。ギターみたいで,弦がやたらたくさんある…というような印象を受けるのですが,本当はどんな楽器なんでしょーか?
皆様,体調はいかがですか?我が家は旦那のカゼがまだ治りません。毎晩のビールの消費量が激減し,かわりに養命酒で乾杯しています。^_^; 1カ月で1本あきました。ただいま2本目が着々と進行中。皆さんも,くれぐれもご自愛下さいね。
1999. 2. 3 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp
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