『 週刊 Hanko 』 374号
ジャガイモの緑のはっぱが威勢よくなってきたな…と思っていたら,いよいよ新ジャガの季節になりました。つるるんとした元気な新ジャガには,食欲をそそられますね。(^_^) キューリやトマトもそろそろ自家製が食べられます。楽しみ楽しみ。
◆夏希の試練◆
夏希の右ヒザの後ろにポツポツがいくつかできて,なんだろう,と思っている間にどんどん増えて,皮膚科に連れて行ったら「来るのが遅すぎる!」とお叱りを受け…。これが巷ではやっている水イボなのだと,初めて知りました。
これは接触感染をするイボで,特に水遊びの季節に流行るのだとか。半年〜2年くらいで免疫がつき,ほっておいてもそのくらいで治るものではあるそうですが,水イボがあるとプールにはいれないというので,ピンセットでつまんでとってもらいました。
…と言うのは簡単ですが,これが,痛いっ!
3つくらいなら本当に良かった。痛い,痛い!と3回言えば終わってしまう。でもこれが5個を越えると絶叫に変わる。7個で号泣に変わる。夏希,全身力の限り抵抗し,久々に真剣きって泣き叫びました。「痛い〜〜っ!放して〜〜〜!もういい〜〜っっっ!おうち帰る〜〜っ!ママ〜〜ッッ!」 …先生が「遅すぎる」と言った訳がわかっても,もう遅い。ごめん,夏ちゃん,ママが悪かったよ,許して〜。…
小さな絆創膏を20コもつけて,痛々しい足で車に乗りました。今日ばかりは,欲しい物なんでも買ってあげるから…の心境。とりあえず,オレンジジュースとプリッツで泣き止んでもらいました。
でも,イボをとる前「ナッチャン,プールにはいりたいから頑張る。泣かないよ」と言っていた夏希は,かなり落ち込んでいました。「ナッチャン,頑張れなかった。泣いちゃった…」 そんなことないよ,と言っても「頑張れなかった…」とまた思い出し泣き。
そういえば,私も昔,ベットの上でのたうち回って泣いた記憶があるのです。あれは水イボだったのだろうかと思いつつ,「ママも夏ちゃんくらいの時,お医者さんでイボをとってもらって,ビービー泣いたんだよ。ママが泣いたんだから,夏ちゃんだって泣いてもいいんだよ。すっごく痛いもんね」と言ったら,その時は黙って聞いていましたが,夜,パパに報告する時,「ママも泣いたんだって」と,ちゃんと付け足していました。
これが,私にはちょっと新鮮な感激でした。私に,夏希の頃の記憶があって,それを話したら夏希にわかってもらえて,しかも少しは彼女の慰めになった…ということが。
こういうことは初めてで,なんだかじーんときました。
でも,今度イボができたら,1個でもお医者さんにすっとんで行こうと,固く心に誓ったのでした。^_^;
◆パパと遠足◆
先日,幼稚園の遠足がありました。子供よりパパが楽しみにしていて,学校を休んで付き添い。ママはお留守番。(^_^)
伊勢崎市の華蔵寺公園,夏のような暑さの中,子供たちは元気に走り回り,お弁当などそっちのけで乗り物を渡り歩いていたようですが,親はぐったり。帰りのバス,子供たちはビデオに夢中,でもお母さん方は(旦那も)皆寝ていたそうです。^_^; 子供を追いかけ回すのって,疲れますよねぇ〜。これで春歌なんか連れて行ったら…!! うー,助かった。旦那はその後,学校に行って仕事…の予定でしたが,当然?挫折しました。でも,お母さん方に顔を覚えてもらえて,夏希の友達のこともわかって,良かったみたいですよ。(^_^)
◆生きてきた証◆
このたび,実家に置いてきた私の物を処分せよとの命が下り,車のトランク一杯の荷物を家に持ってきたはいいが,始末できずに困っています。^_^; 中身はと言うと,小学校時代に集めたハンカチ・鉛筆・旅先で買った栞の数々。何百もの喫茶店のマッチ,買ったけど作らなかったぬいぐるみのセット,中学時代のテスト結果,いろんな人からもらったお土産やプレゼント各種,そして何より,手紙の山…。
もう既に,衣装ケース1箱分の手紙が齋藤家の押し入れの中で眠っているのですが,今回のは小中学校時代の年賀状と,4年間の寮生活でためこんだ物。たくさんの友達からの手紙に混じって,母が小包の中に入れてくれた手紙(体のことを気遣いながら,さりげなく見合い話を…),おばあちゃんからの手紙(私の手紙と写真を何度も何度も眺めていたらしい…),それに,初めてもらったボーナスの20%を弟にあげたらしくて(覚えてないが),弟から届いた感激のお礼などなど,家族からの手紙を10年たって読んでみるのもなかなかいいものですね。
大半を処分するつもりで全部読んでみたのですが(あっと言う間に半日が…),もう亡くなってしまった方の手紙は絶対捨てられない気がするし,悩み多き時代の手紙というのは中身が濃くて,あーこうやってみんな生きてきたんだ,みたいなものがぎゅー詰めになっていて,おいそれとは捨てられません。あまり減らなかったけど,思い切って処分することにした手紙の束も,全部生きてきた証。自分で一つづつ燃やそうと思っています。
皆さんは,手紙やお土産や昔々のコレクション,どうしてるのでしょうか?
1999. 6. 7 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp
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