『 週刊 Hanko 』 384号

北海道旅行記 第3部 まさかのハプニング!
(空港にて、シャネルの口紅、消えた傑作、etc.)


 旅行記,無事着々と進みました。が,かなり家事がおざなりになっていて,旦那が食器を洗う毎日…。^_^;

◆第3部 まさかのハプニング!◆

◇空港にて 往路◇
 搭乗手続きを済ませ,荷物も預けて空港内をうろうろ。搭乗前にトイレに行こうと夏希を誘うと,素直についてきた夏希,おもむろに「うんちも出る。」 え?…イヤな予感。
 「ねぇ,まだ?」「まだ。」「…まだ??」「まだ。」「…飛行機,行っちゃうよ」…ようやく事を済ませた夏希を後ろからせきたてて,搭乗口へ向かう。すると,トランシーバーを持った男の人が「斎藤様,いらっしゃいませんか,斎藤様!」と呼んでいる。「はい!」と叫ぶと,トランシーバーに向かって「いました!」,こちらに向かって「どうぞ,お急ぎ下さい!」 控えていた女性が小走りに案内してくれる。すれ違う同僚に「いました,いました!」と声をかけつつ…。
 私達が席につくや,飛行機は始動した。なかなかスリルある旅の始まりであった…。

◇シャネルの口紅◇384a.jpg (6579 バイト)
 2日目の朝,ホテルの床に座りこんで妙におとなしい春歌の背中に,「何してんの〜?」と軽く声をかけ,のぞきこんで… ぎょっ!!!!
 く,口紅が…。まだ新しい私のシャネルの口紅が! 春歌の手の中で粘土と化していた…! まさに,ぐちょぐちょ。ご丁寧に底の方まで全部ほじくり返され,無残としか言いようがない。春歌の方は,自己流で化粧をした顔に,泥んこ遊びよろしく,ねっとりと赤く染まった手。パジャマにもべっとり。「ちょっと〜!何してんの!」と,とりあえず叫んでみるが,何から始末したらいいのか途方に暮れる。
 ポーチの中に口紅は2本入っていたのに,どうして生協で買った安い方でなく,シャネルなのか(生協のならよい,という問題では決してないが)。春歌よ,出世払いだ!初月給でシャネルの口紅,予約したからねっ!

◇消えたデジカメの傑作◇
 データの整理用にノートパソコンまで持参して,デジカメで写真を撮りまくっていた旦那。富良野・美瑛ではかなり気合を入れて撮っていたのに,突然調子が悪くなり,100枚分のデータがすべて消えるという大事件となった。
 何が起きたのか?? 彼は「充電池のトラブルだ(記録途中に突然電池の接触不良が起きたのではないか)」と言っているが,真相はいかに? かなり落ち込んでいたのであえて追求しなかったが,曰くつきの充電池をやめてアルカリ乾電池にし,カードも別のに替えたら問題なく動いている。
384c.jpg (10766 バイト) 帰宅後,普通のカメラで撮って現像した写真をせっせとスキャナでとりこんで,消えたデータの穴埋めにしていた。「あっちの方が,絶対傑作だったのに…」とぶつぶつ言っていて,かなりかわいそうであるが,励ましの言葉も見つからず,黙って見ている妻であった。^_^;

◇空港にて 復路◇
 往路のトイレ事件を反省し,早めに搭乗しようと手続きしたところ,待っていたのは飛行機遅延のお知らせ…。羽田を発った飛行機が,何だかの不備で羽田に戻ったため,旭川への到着及び折り返しの出発が2時間遅れるとのこと。がーん。
 その結果,羽田から高崎に向かうリムジンバスにも数分の差で乗りそこね,さらに羽田で2時間待ち。結局家にたどり着いたのは夜中の1時であった。寝た子を抱かなきゃならないし,荷物はあるし,眠いし疲れたし…。実家の父が深夜に高崎駅まで迎えに来てくれたのが救い。


 でも「不幸中の幸い」も,いくつかあった。
★空港の送迎用の展望所?から,飛行機の離着陸をたくさん見られた。
 広々とした北の大地を背景に,飛び行き飛び来る飛行機を間近に見る。オヤツのパンをかじりながら,あまり退屈しないで過ごすことができた。
★航空会社から一人500円の喫茶券が出た。
 これで北海道最後の飲み物を楽しめた。大人は「ふらのビール」。子供は「夕張メロンジュース」。
★飛行機の窓から,雷の天体ショー!?が見られた!
 これは本当に感激した。眼下は晴れて夜景がくっきり見えるのに,遠くの空ではビシバシと稲妻が走り,その瞬間,暗く照らし出された雲海が一面不気味に広がる…。この豪華な天体ショーを,窓際の席を陣取ってじっくり見物させてもらいました。

 まぁハプニングもこの程度なら許せるか。^_^; 最大の関心は,カーナビの8/22問題だったのですが,これはOKだったし,旦那の体調も最後までもったし,この6日間,誰も病気や怪我をしなかったことは,感謝です。
 実は新婚旅行の候補地でもあった北海道。5年後に,二人も子供を連れて行けるとは思ってもいませんでしたが,思い切って出掛けて本当に良い思い出になりました。行ける時に,多少無理してでも行っておいた方がね。あーあ,結局行けなかった,と後で思うよりはいいでしょう。

 皆さんも,ぜひ素敵な旅をして下さい。
 旅行記,最後までお付き合い下さって,どうもありがとうございました。

1999. 9. 1  斎藤 範子(Hanko)



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