『 週刊 Hanko 』 433号
コワいおじさん? 春歌泣く & 春歌迷子になる
「山の懐」を住処とする我が家は,新緑にすっぽりと包みこまれる季節になりました。目にも心にも優しい風景が続いています。が,紫外線はこの時期が一番強いそうですね。乳児がいる間は化粧をしないのがモットーなのですが(いつもほっぺすりすりしたいので),肌を焼かれる音がピリピリと聞こえそうで,とうとう外出には化粧をするようになりました。でも化けるためではなく,あくまで日除けのため。…ちっともキレイにならないので,そう言い訳してます。^^;
◆コワいおじさん?◆
先日,近くの大塩湖で春のイベントがあり,ベビーカーを押してお散歩がてら出掛けてみました。湖岸で子供たちを遊ばせてぼーっとしていたら,サングラスにマスクをかけ,帽子を深くかぶった怪しい男の人が近寄って来たのでドキッ! ところが声を聞いたら,いつも大変お世話になっているY先生でした。あービックリ。ひどい花粉症で「春の装い」はこれが定番だとか…。
でも夏希は,紺のジャケットの背中にいたミッキーとミニーを見て,Y先生だとわかったみたい(ディズニー・ブランドはY家のトレードマーク)。子供はちゃんとチェックしてますね。花粉症の方,マスクで顔を覆っても,自分だとわかる何かを身につけましょう! でも真希を抱いて撮ったY先生の写真はまるで…。(そ,そんな,○○さらいみたいだなんて,書けな〜い!?)
◆春歌,泣く◆
入園式のあった週は,なんとか無事クリアしたものの,翌週からやはり「予言」通りに毎日泣いています。幼稚園がイヤなのではなく,「ママとの別れ」を涙で(無意識に)演出している…って感じでしょうか。。さらりと別れられないウェットな性格なのかも。
<根拠その1>
毎朝,パパが出掛けていく時にも,激しい「涙の別れ」を繰り返している。「パパ,行かないで!行っちゃイヤ!パパがいい!パパ!パパ〜〜ッッ!」… しゃくりあげて「行ってらっしゃい」と言うこともできないくらい激しく泣き,ママが「(簡単に)バイバイって言えば?」と言うと,「バイバイじゃないの!行ってらっしゃいなの!」と怒る。毎度のことなので呆れてほっておくと,車を追いかけてどこまでも走って行ってしまうので,「ママがいるから…」と優しく抱擁してやって一件落着となる朝の別れの儀式。
<根拠その2>
「また春ちゃんちに遊びに来てネ!」と別れ際に声をかける。家に来た人,幼稚園や公園で会った人,お店の人,初対面の人,道ですれ違っただけの人,誰彼構わず手を振ってニコニコと呼びかける。…別に人に害を与えるわけではないので微笑ましい限りであるが,相手がそれに答えてくれない(気づかない)と,答えてくれるまで「ねぇ,春ちゃんちに…」と大声で怒鳴る。もしくは落ち込む。(たまには「来る時,アイス持って来てね」などと注文をつけることもあって,親は赤面する。)
<根拠その3>
夏希の体操教室が終わって帰ろうとした時,体操の先生を見つけて車から飛び降り,走って行って何やら騒いでいる。きっとまた「春ちゃんちに…」とやっているに違いないと思っていると,先生と握手して戻って来る顔が泣いていた。「どうしたの?」と聞くと,「好きになっちゃったの」「…!」 ぽろぽろ泣きながら車の中から手を振り続けていた。演出している間に本気になってしまったのね…。(恋多き少女に成長することは間違いない…)
人間,いつが今生の別れになるか分からないことを思えば,毎回こんなに劇的に別れるのも悪いことではないのかも? だから幼稚園での涙の儀式にも付き合ってやろうかと思っています(気がすめば,泣きながらでも先生にしがみついて,ママに手を振れるのです)。でも,お迎えに行くと「もっと遊びたい」って言うのよねぇ。朝泣いてる時間を,お遊びに使えば合理的…なんて発想を,春歌に期待しちゃいけないか。^_^;
◆春歌,迷子になる◆
そうこうするうち,もうGWになってしまいました。別名「山菜週間」,うど・たらっぺ・わらび・ふき・たけのこなど,食卓が賑わい出した今日この頃。畑の仕事もぼちぼち始まっていますが,今年はあまりハードではありません。
で,GWのイベント第一段は,市の文化ホールで上映された「ダイナソー」でした。母子室が解放されたので,気兼ねなく&大画面で見られてラッキー!
ところで,映画終了後の混雑の中,友人知人に挨拶しまくってる間に,なんと春歌が行方不明に!!あせりました。すぐ見つかるだろう…と思っていたのに,どこにもいないんだもん!
…結局迷子の常として,とんでもない所で発見されたワケですが,出会った時の第一声は「パパ,どこに行ってたの!」…だったそうです。^_^; 彼女は彼女なりに,皆を探し歩いていたんでしょうね。あー見つかって良かった!!
真希が生まれて春歌の注目度が下がった…と思ったのも束の間,猛然と巻き返しに出た春歌の圧勝,今や我が家の要注意人物です。まさにバリバリの次女が育つべくして育っていく過程が観察できるわけで,実に興味深い!何かと理解しがたいことの多い娘ですが,理解することより受け入れることを念頭に,じっくり付き合っていこうと思っています。^_^;
では皆様,よいGWをお過ごし下さい。
2001. 5. 1 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp
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