『 週刊 Hanko 』 438号

ラブ・レター騒動


 梅雨…と言えば梅の季節。お父さんが畑の梅を収穫してきました。全部で約35kg。自分で甘い梅干しを作りたいと言うので,私は10kg分けてもらって,甘酢漬けにしました。半分に割って種を取るのに2時間半(416粒あった)。去年は大成功で1年楽しみましたが,今年はどうかな。(^^)

◆ラブ・レター騒動◆
 私がもらった…ではありません。さすがに(つまんないな)。
 先日,幼稚園に出掛ける直前に夏希が「お手紙書く」と言って便箋と封筒を取り出しました。お友達に手紙を書くのは珍しいことではないのですが,どうも今回のは気合が入っている…。時間がかかる…。
 しばらくして,「誰に書いたと思う?」と夏希。「男の子?」「うん」「K君?」「あったり〜」と言いつつ,もうシールで封をするところだったので,慌てて「ママもちょっとだけ読みたいな〜…」と言ったら「いいよ」と快く見せてくれました。
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『2年前のツーショット』

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 Kくん,おげんきですか。なっちゃんもはるちゃんもまきちゃんもげんきだよ。でもね,ひとつだけこまったことがあるんだよ。それはね,Kくんがなっちゃんといっしょにあそんでくれないからなっちゃんはつまらないんだ。Kくんがなっちゃんとあそんでくれたらつまらなくないんだけど。なつきより Kくんへ
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 ををを,これは…! なんて素直な文面! ラブ・レターの鏡!
 K君は,年少の時から一番好きな男の子。結婚するんだ〜(K君もそう言ってる)と本人は言っていますが,年長になったら彼は男の子とばっかり遊んでいて,ちっとも夏希と遊んでくれないし,話もしてくれないとのこと(もともと口数の少ない子なのですが)。それでついに思い余って「お手紙作戦」に出たようです。
 「これ渡したら,遊んでくれるかなぁ」と言いつつ,大事に持って行った手紙。朝すぐに渡すのかと思ったら,1日大事に持っていて,お帰りの時に「おうちで読んでね」と渡してきたとか。
 まぁそれからが大変。「読んでくれたかなぁ」「明日遊んでくれるかなぁ」の連発でした。^_^;

 この手紙,いつもK君の送り迎えをしているおばあちゃんがいたく感激してくれて,「ぜひ家に遊びに来てちょうだい」と,お招きにあずかりました。夏希の喜んだこと! それ以来,突然「うしし〜!(^-^)」と笑ったり,遊びに行く約束をした日のカレンダーにハートのシールを貼ったり,「あといくつ寝るとKくんちだ!」と指折り数えたり。呆れるやら,羨ましいやら。^^;

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 ところで,「なんでKくんのこと好きなの」と聞くと,以前はすかさず「カッコイイから!」と返されてのけぞっていたのですが,最近は歯切れが悪い。「カッコいいもんね」と私が言うと,なんと,「あのね,一番カッコいいの,誰か知ってる?」ときた。「知らない」「あのね,R君(K君の弟)だよ」と言うので,またまたのけぞってしまいました。
 あのなぁ…。R君は春歌と同じ年少さんで,去年までオムツしてたヤンチャ坊主で,…まぁ別にいいけど,う〜ん,そうかぁ,彼が「カッコいい」のかぁ。ちょっとママとはシュミが違うかもなぁ…と唖然としていたら,「あのね,遠くから見るとRくんすごくカッコいいよ」と力説していました。

 …うちの娘は「カッコいい」のに弱いんだろーか…。
(…いつまでこんな話の相手にしてもらえるだろう…。)

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 で,当日。
 夏希と春歌,二人そろって出掛けました。K君とR君が二人でお出迎えしてくれて,ママは帰っていいというので,2時間半後に迎えに行きました。
 いっぱい遊んで,おいしい物をいただいて,とても満足したらしく,それ以来あまり騒ぎません。でも相変わらず幼稚園では全然口をきかないらしいので,またしばらくすると「お手紙作戦」に出るかも。^_^;

 しかし,こんなオクテの親から,なぜにこんな早熟な娘が生まれたのだろう。誰が産んでも「今時の娘」になるなんて,すっごく不思議。でも「お手紙作戦」に出るあたりはママの子かな。^_^; ママもいっぱいいっぱいお手紙書いたりもらったりしました。挙げ句に,週刊で,一度にたくさんの人に読ませようなどと思いついたりして,それがライフワークになっちゃったりしています。おかげで友達が増えました。夏希もお手紙たくさん書いて,いろんな人と仲良くなって,豊かな人生を送ってちょうだいね。(^_^)

2001. 6. 22  斎藤 範子(Hanko)



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