『 週刊 Hanko 』 443号

夏休みのイベント & 夏希6歳になりました


 四方八方に広げた枝の先に,まとめて花を咲かせる「さるすべり」。あちこちで見かけるたびに,夜空の花火を思わせて夏にふさわしいなぁと眺めていました。花火と違ってとても長持ちする花ですが(1カ月以上!),それもだんだん散り始めました。もう夏も終わりです。先日は子供たちがパパと散歩に行って,栗をたくさん拾ってきました。8月に味わう秋の味覚が,嬉しいような,淋しいような…。

◆夏休みのイベント◆
 北海道・九州と,過去2年は旅行が夏休みの一大イベントでしたが,今年はパパの休みがぜ〜んぜんなくて(お金もなくて),もう無理だと諦めていました。中体連に始まる部活動及び学校行事に加え,市のワークショップ(里山保全活動)のリーダーで休日もボランティア。パソコン教室の講師とか,同窓会の幹事とか,よくもまぁこんなに仕事があるわいな…という中でしっかり趣味の活動も予定表に組み込んであるから,本当に家にいる日なんかないのです。
 今年はおとなしく過ごすか…と思っていましたが,奇蹟的に何も予定のない日が1日だけあって,パパが強引に宿を探し<*1>,慎ましく,近場の菅平へ行って参りました。(^^)

443.jpg (9568 バイト) 実は私,菅平が日本有数のリゾート地だというのを全然知らなくて(近すぎて?スキーに1度行ったことがあるだけ),あまりの人の多さに仰天しました。主にサッカー,ラグビー,アメフト等のスポーツ合宿であちこち盛り上がっていて,その他,駅伝で有名な「NTT関西」「山梨大学」の陸上選手らしき人もたくさん走っていました。冬はゲレンデになるはずの広々とした傾斜地はほとんどレタス畑。トラックが乗り入れて収穫の真っ最中でした。
 宿泊施設の多さと,華々しいお土産やさんと,逞しいスポーツマン達。これが菅平だったのね。認識を新たにしました。

 しかし,今回の旅行はパパのおまかせコースで,ほとんど「自然観察」に徹していました。牧場でも,湿原でも,その辺の公園でも,注目は虫と植物。「あ,○×チョウ。絶滅危惧種だ」と,簡単にのたまう旦那を,呆れて見ていました。ヒラヒラ目の前を飛んでいくのを一瞬で○×チョウだと,なぜ断言できるのか。しかも絶滅危惧種をそんなに簡単に発見していいのか…! よくわからない…。
 子供たちは,パパと一緒に大きな蟻塚を攻撃して,アリが慌てふためいて繭をかかえて引っ越しするのをおもしろがって見ていました。

 でも,今回は夏希が災難続きで,(1)川原で大きな石の上から降りそこなって転んだ。(2)湿原でよそ見をしていて木道を踏み外し,鼻血を出した上に,顔にすり傷を作った(湿地でなく草むらに落ちたのが不幸中の幸い)。(3)縁石の上を歩いていて,高くなっている所から落ちた。
 注意してても続く時は続きますね。実は,翌日パパは山登りをしたかったようですが,霧が深くて小諸の懐古園(動物園)に変更。夏希の事故がこれ以上続かなくて良かった(実はママの体力の方が心配だった)。
 日程的には慌ただしかったけど,近場で意外とのんびりできて,よい気分転換になりました。

 <*1>【トクー!】を利用しました。 http://www.coo.ne.jp/
 宿泊施設の空き部屋を利用して,国内旅行の活性化を図ろうというシステム。会員制で,色々条件をつけなければ,半額位で泊まれます。

◆夏希・6歳になりました◆
 この夏休みに,夏希は6歳になりました。「プレゼントは一輪車がいい!」と前々から騒いでいて,誕生日を2週間も繰り上げて,おばあちゃんに買ってもらいました。が,やはりコレは難しい。四苦八苦しています。まだ当分立てそうにない。(親も乗れないから教え方もわからない。^_^;)

 ところで,「お誕生日のイベント」は,椅子磨き。
 1歳の頃から使っているテーブル付きの子供椅子が,さすがに窮屈で乗り降りに手間どるようになったので,これを真希に譲ることにしました。5年間の汚れを,雑巾とツマ楊枝を使って隅々まで落とし,貼りつけたシールも苦労してゴシゴシ…。春歌も自分の椅子のお掃除。3人で半日かかって綺麗にし,ついでに台所の床も磨いて椅子の配置も替えて,夏希は物置にしまっておいた大人用の椅子を使うことにして,なんとか5人でテーブルを囲めるようになりました。

 が,「やった!」と達成感に浸ったのも束の間,真希を子供椅子に座らせたら,身を乗り出して手当たり次第に容赦なく手をつっこむ,握る,ひっくり返す,落とす…。つかまり立ちもできるようになって,手の届く範囲は広がるばかり。もう食事どころではございません。せっかく綺麗にした椅子も,お茶やパンくずやおかゆや何かをたっぷり浴びて,1日ですっかり「真希の椅子」になりました。まだまだ試練の多い椅子になりそうです。


 夏休みの間,3人の子供相手にパソコンに触るヒマもなく,1日1度のアクセスも滞りがちでした。常に母子4人で,わずらわしくもあり,楽しくもあり。みんなで真希を奪いあって,べろべろば〜っ…とあやす姿も,これからだんだん変わっていくかと思うと,過ぎていく時間がいとおしかったりします。
 またお弁当と送り迎えの日々が始まります。運動会とクリスマスのある2学期。バタバタしつつも毎日を楽しめるように,子供たちが頑張る姿を受け止めてあげられるように,心がけて迎えたいと思います。

2001. 8. 30  斎藤 範子(Hanko)



☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp

『週刊 Hanko 』 メニュー →
Abu Saito TOP PAGE →