『 週刊 Hanko 』 476号

小学校の運動会  稲刈り & お父さんの作文


 涼しいのを通りすぎて,寒くなってきました。扇風機を片づけたばかりなのに,もうストーブが欲しい朝の台所。子供は元気に半袖で出掛けますが,私はもうダメ。476a.jpg (14578 バイト)日中は暖かい…とはいえ,今日は焚き火をしたのに汗も出ず,心地よいくらいでした。季節はどんどん移ろっていきます。

◆小学校の運動会◆
 先週の土曜日は,小学校の運動会。よいお天気で,爺婆も揃って応援。児童数 200人だと,見物する人垣もそれほど高くなく,ちょうどいい感じ。「児童席」に椅子がないので,おや?と思っていたら,単学級で競技は2学年ずつ1組(つまり3組)。出場してるか,次の準備してるかで,児童席はいつもガラガラ。座っているヒマがないみたいでした。^_^; 親としては,子供の出番が多くて良かったです。

◆稲刈り◆
 運動会と言えば大イベントで,普通なら帰って一休みするところですが,その日は稲刈り。1・2年生の出番は午前中で終わりなので,適宜解散。校庭の木陰でお昼を食べた後,鼓笛を見て,上級生のリレーの途中で家に帰り,田圃へ出掛けました。数日前の台風のせいで,まだ土がグチャグチャ。夏希と春歌は長靴をはいていきましたが,ぐっちょんぐっちょんと一番ひどい所で遊んで,靴の中まで泥水!お手伝いも一生懸命やったようですが,とても楽しかったみたいです。家に帰ってお風呂に直行。泥だらけの洋服は,自分でゴシゴシ洗ってもらいました。
476b.jpg (9803 バイト) 私は,朝お弁当を作っただけ,田圃にもお茶出しに行っただけなのに,妙に疲れました。が,子供たちは元気ですね。翌日も元気に田圃に出掛けて,しっかりお仕事してきました。パパも,2日間の労働で休みナシだったのに,ちゃんとアンサンブルの練習にも出掛けて帰りは11時過ぎだったし,月曜日も普通に出掛けたし。…数年前から見ると別人のようだ。(!?)

◆お父さんの作文◆
 日曜の夜。稲刈りが終わって夕食を食べて,さてそろそろ寝ようか…という時に,夏希が「見て。こんなに原稿用紙もらってきちゃった」何?何それ?「お父さんの作文書くんだよ」え?それ希望者だけじゃないの?「先生が,書く?って言うから,うんって言って,もらってきた」うそ〜!「だって,ママがいくらでも書けるって言ってたじゃない」
 そ,そういえばしばらく前に「書ける人は挑戦してみて下さい」というお便りが来た時,「パパネタならいくらでも書けそうだね」と,パパをからかって笑ったような気がするけど,それを聞いてて引き受けてくるとは…。

 いや,でも書きましょう。夏希がその気で引き受けてきたなら,協力しなくちゃね。で,締切はいつ?…と調べて仰天。明後日じゃ〜ん!
 夏休みに読書感想文書いた時は,原稿用紙2枚に「清書するだけ」で3日かかったんだよ。今度は3枚だよ。まだ内容全然決まってないのに。ひょえ〜。ってことで,即インタビュー開始。
 でも,夏希の書きたいことは,「お父さんは虫や植物のことを何でも教えてくれてスゴイ」ということで,それは今まで書いていた日記の中にもよく見かけたことだったので,それらも利用して,全体の構成はその夜のうちに出来上がりました。

 でも,里山でのエピソードを入れてしまった手前,どうしても「里山というのは,…だそうです」という一文を入れないと形が整わない。そこで伝聞形式ってことで,パパにインタビュー。ところが,これがどーしても夏希の(1年生の)理解できる文章にならない。
 明日が締切という月曜日。夏希は運動会の代休で,一緒に遊びに出掛けたのですが,温水プールで泳ぎながら,帰ってきてお茶を飲みながら,庭で一輪車の練習に付き合いながら,私はひたすら「里山とは…ぶつぶつ…これはどう?」とやってました。夏希は「ダメ」「わからない」「少しはいいね」など,厳しい採点をしてくれましたが,夕方になって,やっとお互い納得する文章が完成。結局,原稿用紙2枚と5行(約900字)になりました。
 これ,今夜のうちに清書できるのかなぁ…と少々不安ではありましたが,なんと私が夕食の用意をしている間に一人でせっせと書いてしまった!感想文を書いてからまだ二カ月足らずだというのに,1年生の進歩って早いのね。びっくり。

 ところで,今回の作文を書くにあたって,パパは「あれも書いて」「これは書かないの」と,色々アピールしたいことがあったようですが(そーゆーこと,言う?普通…),夏希の言葉として出てこないものは編集者の私にも書きようがない。ってことで却下。
 「ぞうの鼻は長い」ということしか見えてない子供に,それ以外のことは書けませんよね。耳が大きいとか,目は小さいとか,食べる量がたくさんでウンチもすごい!…とかいうことは,長い時間をかけて知っていくことで,最終的にゾウのなんたるかを知る。…子供がトータルとしての「父親」を理解するのは,いったい何年後のことなのでしょうか。
 来年の夏希が,パパの何を書きたいと思うか,次の年は,その次の年は…。楽しみだなー。私は,夏希の目を通して,自分の旦那を改めて見直す作業をしてるわけで,それもけっこう楽しかったりします。「お母さん」の作文の時は,是非旦那に協力してもらわなくちゃね。(^_^)

 で,明日は幼稚園の運動会,明後日は地区の運動会です。早く寝なきゃ!

2002. 10. 11  斎藤 範子(Hanko)



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