『 週刊 Hanko 』 490号

フォルクローレコンサート チャペルコンサート & ピアノの発表会


 急に暖かくなって,桜の話題をあちこちで耳にします。このへんも少しずつ蕾が色づいてきました。でも入学式には間に合わないかも。
 さて,たまりにたまった話題の中から,今回は音楽関係を…。

◆フォルクローレコンサート◆
 幼稚園の親子音楽教室で,「ロス アウキス」というグループのフォルクローレコンサートを聴きました。アンデスに伝わる独特な民族楽器を使った,中南米各国の民族音楽です。登場した4人は,いかにもサボテンが似合いそうな鮮やかな色合いのマント?を着て,ケーナや,サンポーニャ等々,珍しい楽器を力一杯聴かせてくれました。
 一般的に「民族音楽」というのは,リズミカルで,「踊り」に結びついていることが多く,さらに踊ることは生活の一部となっている場合が多いですよね。今回,コンサートの前に先生が「静かに聴いて下さい」と言ったのは,「演奏の邪魔にならないように」という心配りだと知りつつも,踊るための音楽を聴いて静かにしているのは失礼なんじゃないか…!?と心配していたら…。
490.jpg (17880 バイト) 最初の2曲くらいはおとなしくしていた子供たちが,3曲目から(こらえきれずに!)手拍子を始めました。それは会場にどんどん広がり,子供たちに楽器も持たせてくれたりして,最後には皆立ち上がって一緒に踊りました。いやー,楽しかった!

 率先して手拍子していた春歌は,コンサートが終わった後,後ろの席にいた私に「CD買って!絶対買って!」と大騒ぎ。「パパにも聴かせてあげようね」と買ってきましたが…。会場の熱気が,どこまでパパに伝わったでしょうか。
 CDは,2カ月近くたった今でも春歌の1番のお気に入りですが,会場であれだけ盛り上がっていたのに,CDを聴きながら手拍子したことはありません(食事中に聴くことが多いからかな)。でもそれこそが,「生演奏」と「CD」の違いだなーと,つくづく思ったことでした。やっぱり生の迫力はいい!今回,風邪等でお休みしていた子も多いみたいだし,また来年の音楽教室も「ロス アウキス」呼んで下さ〜い。>幼稚園の先生(^_^)

◆チャペルコンサート◆
 教会では,ハーピストの西村光世さんを迎えて,久々の「チャペルコンサート」を開きました。ハープを間近で聴く機会はなかなかないので,とても楽しみにしていたのですが…。子供3人(三女の真希も),「ママのそば」より,外のすべり台やぶらんこに魅力を感じるお年頃。様子を見ながら出たり入ったりしていたので,あまりゆっくり聴けませんでした。ハープの音色はもちろん,お話も色々聞きたかったので残念。でも,演奏後に西村さんを囲んだおしゃべりの中で,「(体に障害を持っている)私を見て『頑張って偉い』と言う人がいるが,自分は頑張ってここまで来た訳ではなく,自分にとって心地よいことを続けてきただけ。皆,誰でも色んな形で頑張っているはずなのに,そういう彼らに向かって『あの人のように頑張れ』というのは失礼だ。外から見て頑張っているとわかる人の評価だけが高くなるのでは,彼らはやりきれないはず」というようなお話を聞いて,なるほどなぁと思いました。そういえば最近,「頑張れ」よりも「頑張ってるね」が嬉しい…というような本も出てますよね。励ますつもりが,裏目に出る言葉というのもあるんだなと気付かされました。

 ところで西村さんは,「NPO法人ホスピタルコンサート2001」の代表でもあります。「病院や施設にいる人にも,健康な人と同じように音楽その他の芸術に触れて感動してほしい。その実現のために演奏家・病院施設の間のパイプ役として支援すること」が,その活動の内容です。病院・施設などでコンサートを開催されたい方は,ぜひホームページをご覧下さい。

※http://www008.upp.so-net.ne.jp/HC2001/

◆ピアノの発表会◆
 この時期恒例の,Y子先生のピアノの発表会が,今年もありました。例によって,ピアノの部・アンサンブルの部・吹奏楽等あって,私がクラリネットを続けられるのはこの発表会のおかげ,と言える貴重なイベントです。
 今年もあれこれ4回も出番がありました。
(1) 夏希と連弾で「ミッキーマウス・マーチ」。去年よりうまくいった,と思う。練習も悔いが残らないくらいできたし,本番も間違えずに弾けた。
(2) お母さん・お父さん方のハンドベルで「北の国から」。一昨年,途中で落ちた経験から,「ハンドベルは簡単,楽勝」という態度を改め,慎重に臨む。無事クリア。(^_^)
(3) 旦那のチェロの伴奏。去年のNHKの朝の連ドラ「さくら」の主題歌。だってあの,小沢征悦君(桂木先生)ゆかりの曲だもんね…ってことで練習したした。とてもいい曲だし。さすがに練習するとなんとかなるものだ。今までの練習不足を改めて痛感した。それはつまり,練習できる環境になってきたってことかな。
(4) クラリネット&マリンバ・アンサンブルで「It's A Small World」。クラリネットはリードという消耗品を使って音を出すが,新しいリードだとうまく唇になじまなくて,古いリードだと音がベラベラにくたびれてしまう。毎日練習できればそのへんの兼ね合いがうまくいくのだが,年に1度のにわか奏者にとってはリード選びが一苦労。でも一苦労できるほどたくさんのリードと選ぶ時間があれば…の話で,たいていは「しょーがない!」と割り切る。うまくいけばラッキー,いかなければリードのせい(練習不足は棚上げ)。今年もかなり割り切った。が,結果は「ラッキー」で,やれやれ。^_^;

 というわけで,今年はいつになく順調にプログラムをこなすことができました。とりあえず,音は間違えなかった…というだけでも,私にはすごいこと。それでいくらか気分よく家に帰ったのですが…。
 家でビデオを見て唖然。なんだこの幼稚な演奏は…!! あまりの子供っぽさに赤面しました。中学生の頃から進歩ないなぁ。「色気がない」って,よく言われたんだよねー。^_^; はぁ…(-o-;)。年とったら色がついてくるかと思ったのにダメだったか。ま,この先も大して期待できないでしょうね。
 こんな私を4回も登場させて下さって,ありがとうございます。>Y子先生。懲りずに来年もよろしくお願い致します。(._.;)

2003. 4. 2  斎藤 範子(Hanko)



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