『 週刊 Hanko 』 561号

◆貸し切りスケート場!?◆初めての野沢菜漬け◆食べ物のうらみ◆


 3月のダイヤ改正で、寝台特急「さくら」が廃止になったというニュースを懐かしく読みました。たった一度しか乗ったことがないけれど、生まれて初めての一人旅で乗った思い出の列車です。高校を卒業した春休み、行き先は長崎。夕方東京を発車して、到着は翌日の昼頃だったかな…。かわいい子供のいる家族連れや、親切な大阪の「呉服屋の若旦那」に出会った思い出深い旅でした。たっぷり時間があったらいつかまたブルートレインで…と思っていたけど、もう永遠の夢だなぁ…。

◆貸し切りスケート場!?◆
 土曜日に子供達の学校の「学習発表会」があったので、月曜日が代休になりました。これはチャンス!と、高崎のスケート場へ。(^^)
 平日は入場者が少ないので営業は午後1時から。案の定、1時にはまだ誰もいなくて、スケート場、貸し切り!!!氷が良すぎて恐いくらいでした。(^^)
 後から、若いカップルや女の子のグループがちらほら現れましたが、「初心者」の方が多くて、とりあえず単独滑走できる夏希や春歌は優等生!「すごいね!」と声をかけられたりして嬉しそうでした。春歌は調子に乗って30周もして、鼻の頭に玉の汗!
 いかにも上手そうな女の子が一人登場し、黙々と優雅に滑り、ジャンプや回転してるのを見て「夏ちゃんも練習すればあんなふうに滑れるようになるよ、ママはもうダメだけど」と言ったら、「じゃ、もっとたくさんスケート場に連れてきてくれなくちゃ」と、さらり。(-。-)
 確かに、その通り。一人でスケート場には通えないもんね。ま、ジャンプして失敗して骨折した娘を看病するくらいなら、氷の上でジャンプなんかできなくてもいいやね。

◆初めての野沢菜漬け◆
 お父さんが、「野沢菜がたくさんできたけど、誰か漬ける人はいないか」というので母に聞いてみたら、「もう今年は山のように漬けたからいらない」と言われてしまい、やむなく自分で漬けることに…。
 白菜を小さな容器で漬けることはあっても、大きな樽で漬けるのは梅くらい。あれは6月で気候がいいからねぇ。しかし寒い時期に冷たい水で仕事するのはいやだよう…と、漬け物はもっぱら母から頂戴していたのですが…。
 覚悟を決めて、まず大きな桶と漬け物石を用意し、とりあえず塩漬け…。でも外は寒いし、台所には桶が入らないし…で、ななんとお風呂場でお仕事。(^^;)で、塩漬けしちゃったら重たくて外に運び出すこともできず、脱衣所に桶を放置!(ウチの脱衣所寒いから!)
 数日後、本漬け。かなり適当に漬けたのですが、食べてみたら、思いの外おいしい!(…ヒイキ目かな??)
 しかし、洗濯機の横に漬け物桶…というのは、実に絵になりません。脱衣所から野沢菜を持って現れる姿も、あまりいただけません…。そーゆーもンだ、と子供達が思ってしまうのも困ります…。…でも良い置き場所がないんですよね〜…。どーしよ。
 しかし、寒い季節にこんな冷たくて重たい仕事をして、食卓においしい漬け物を出してくれる日本の母達はえらい!と、改めて思いました。私も心を入れ替えなくっちゃ…(^^;)
 (本当に入れ替わるだらうか…)

◆食べ物のうらみ◆
 ある朝、がばっと飛び起きた真希が、いきなり走り出し、自分でもどこに行くべきかわからない様子で階段の手前で立ち止まり、「えーんえーん…!」
 「どうしたの!?」とかけよると、「春ちゃんが、春ちゃんが、真希ちゃんのおもち、とって食べちゃったぁ〜!え〜〜〜ん!」「…あー、夢見たんだ〜、真希ちゃん、おもち食べられちゃったんだ、悔しかったねー」と慰めていたら、しばらくグスグスして「ふーん、夢だったんだ…」と少し落ち着いた様子。が、その後春歌にむかって、「春ちゃん、夢の中で真希ちゃんのおもち食べちゃったでしょ!」と抗議していました。
 …あぁ、食べ物の恨みはオソロシイですね…!

2005. 3. 10  斎藤 範子(Hanko)



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