『 週刊 Hanko 』 598号
◆実印紛失!!の巻◆真希のバレンタイン◆
まだまだ寒いのに、ちゃんと梅の花が咲き始めました。ゆきやなぎの銀色の芽にも、もう少しの辛抱…と励まされるこの頃です。
◆実印紛失!!の巻◆
ハンコがない…と気が付いたのは、3ヶ月近くも前でした。あれ?パパが持ってるのかな?くらいに思っていましたが、確認すると違うらしい。あれ?おかしいな、と思いつつ、それでもすぐに見つかると信じていたのに出てこない…。まずいよ〜、あれ実印だよ??あのカバン?この服のポケット?…と必死で探しましたが、ない、ない、ない!
ありとあらゆる場所を探し尽くして、マジで焦って、疑いの目はパパに。最後に持ち出したのはいつ?学校の引き出しは?カバンの隅は?ポケット全部確かめた??
これ、かなりやばい。貯金が満期になっても下ろせないし、自動引き落としの手続きもできないし、いや、とにかくまずい、だって実印だもん!無くしたのなら、どうしたらいいの!
暮れの大掃除に期待したけど出てこない。毎日泣きそうになりながら探して、もうダメだ、どこかで落としたんだ、市役所かな。拾った人、警察に届けてくれたかな…警察の遺失物係に行って、それでもなければ実印の変更手続きをとるしかない…と思い詰め、仕方ない、今週中に行くぞ、と覚悟していた日。
春歌の友達が遊びに来ました。二人で仲良く遊んでいたのが、突然春歌ののんびりした声。「ママ〜、こんなところにハンコがあるよ〜」
え?と思って見ると、そこにはあの、探し求めていた実印のケースが…!!
夢かと思いつつ駆け寄って「どこにあったの!」と聞くと、「Mちゃんに、ママの古いランドセルを見せてあげようと思ったら、中から出てきた」と春歌。私のランドセル???
ってことは何、犯人は真希、アナタだったのね〜〜っ!?(そういえば最近「かくれんぼごっこ」と称して隠したまま出てこない物があれもこれも…!)
振り向くと、自分の立場をいち早くキャッチした真希が、「違う、真希ちゃん隠してないもん!」と必死に弁解モード。その顔があまりに切羽詰まっていておかしかったのと、諦めていた物が出てきた安堵感で、「ありがと〜、大事にしまっておいてくれたんだよね!?」と思わず真希を抱きしめました。Mちゃん、遊びに来てくれてありがとう!春ちゃん、ママのランドセル引っ張り出してくれてありがとう!!(*_*)
その夜は、もう祝杯です。パパも疑いが晴れて一安心。失ったと思っていたものが戻ってくるというのは、本当に嬉しいものですね。
真希の体操教室のお月謝、自動引き落としの手続きがやっととれました。先生には事情を話して現金払いを続けていたので、見つかった、と言ったら「良かったですねー!」と一緒に涙ぐんで喜んでくれました。先生が泣くことないのに…と思いつつ、それも嬉しかった!いや〜、ハッピーエンドのお話になるとは思いませんでした。本当〜〜に良かったデス。(^^;)
◆真希のバレンタイン◆
子供達が小学生になって、バレンタインは仲の良いお友達とチョコやクッキーを交換する日になりました。夏希も春歌も、前日は特製クッキー作りで大騒ぎ。
ところで今回一番張り切っていたのは真希。「T君にあげる!」と、材料を混ぜる所から参加。去年からT君が好きなのは知っていましたが、こんな積極的になるのは初めてでびっくり。みんなで真希をからかいつつ、狭い台所でわいわいと作りました。
当日、幼稚園のお帰りの時間、私が持って行ったクッキーの袋を奪うようにしてT君に届けた真希。見ていると、T君の反応はないも同然、他の男の子が「何これ!」と袋をあけても平気、って感じでしたが、真希は「ありがとうって言ってくれた!」と上機嫌。夕方「T君、もうクッキー食べたかな〜」と思い出してはニコニコしていました。
その翌日、幼稚園から帰ってきた真希が嬉しそうに取り出した物は、折り紙のお手紙。「T君がくれた〜。(^^)」それは、大きな字で、3枚にわたって「まきちゃんくっきーありがとうおいしかったよ」そして「まきちゃん」の顔の絵。それと、折り紙で作った手裏剣も入っていました。
真希は家族みんなにそれを見せびらかした後、黙々と工作に励み、紙とセロハンテープをふんだんに使って箱を作り、「宝物入れる箱、できたぁ!」と言って、そのお手紙をしまいました。
お姉ちゃん達は「T君って、どんな子〜?」と興味津々。今度、ツーショットで写真を撮ってあげようかと言ったら「うん!そしたらスカートはいて行く!」とまたまた嬉しそうな真希。あどけない園児なのか、ませているのか、定かではありませんが、喜んでいる子どもの顔というのはいいですね。「娘を泣かす男」が出現しないことを今から祈るばかりです。(^^)
皆様は、このバレンタイン、いかがお過ごしでしたか?(^^)
2006. 2. 16 斎藤 範子(Hanko)
☆感想のお便り、お待ちしてます。 hanko.saito@nifty.ne.jp
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