『 週刊 Hanko 』 604号

◆新・学園生活◆


 今年は例年に比べてゆっくり桜を楽しめたような気がします。桜の季節に突風や雨が少なかったからだと思いますが、新しい生活に心落ち着かないこの春、車で出会うあちこちの桜に、ほっとさせられて感謝でした。

◆新・学園生活◆
 新学期早々の第一週!毎日がバタバタと嵐のように過ぎていくのに、一週間が果てしもなく長〜い!!…というのはどうやら私だけでなく、ベテランの先生方もそうみたいです。私なんか、授業だけしてればいいけど、担任を持っている先生はこの時期本当に大変ですね!!それに、今年からN学園は週6日制。日曜は教会に行く先生も多いことを考えると、休みなし!かなりしんどいと思います。私なんか、週休3日ですから!(授業は火〜金)つくづく恵まれていると思います。(でもさすがに金曜日の朝は疲れてしまい、「自分のお弁当」を作る元気が無くてコンビニのお世話になりました。)

 まだ授業で泣いてないか、と冷やかしてくれる方もいますが、この20年間でかなり神経が図太くなったらしく、まだ泣かずに楽しんでいます。(^^ゞ)
 中3、5クラスありますが、うるさいけど質問にはよく答えてくれるクラス、静かだけど何考えてるのかよくわからないクラス、終わってからわっと集まってきて、なんだかんだと感想や体験談を話してくれるクラスと、様々です。1クラス、どうもウマが合わない組がありますが、まぁしょーがないか、と力まずにやっています。

 はるか昔?教生に行った時、中学生が書いてくれた感想の中に「授業中、いろんなものを見せてくれてありがとう。年をとってもめんどくさがらすに色々見せてくれる、いい先生になって下さい」というのがありました。あの頃は、神社に行って胞子がいーーっぱいついた(グロテスクな)大きなシダを見つけて来たり、シダの赤ちゃん(前葉体。これを探してきたらAをやる、と教官が言った)を探しに行ったり(ありました!)、OHPを使って説明したり、そういえば頑張っていました。それを思い出して、できるだけ何か持って行って見せられたらな、と…。(実験の少ない単元なので)
 最初の日には、生きている蝶(幼稚園で大事に飼っていたさなぎが羽化に失敗し、羽が伸びずに飛べなくなったキアゲハ)、生物の分類の時は、カモノハシのぬいぐるみ(卵を産むけど哺乳類!)、無性生殖の例として、セイロンベンケイソウ(落ちた葉っぱの回りから新しい葉が出る。これはパパが調達してくれた)、株分けの例でネギを一株、etc、やはり何か目を引く物があると生徒の反応も違う(と思う)ので、小さなものでも何か…と思っていますが、いつまで続きますか。(^_^;)

 実は初日から4時間授業で、ノドは痛くなるしやたら忙しいし、「代わりの先生がいれば、すぐにでもやめますから探して下さい!」などと騒いでいましたが、3日目頃からニコニコと挨拶してくれる子がいたり、「あ、Hanko先生!」と声をかけてくれる子がいたり、登下校の時手を振ってくれる子がいたり…1日にたった一人でも、それだけで元気になれる私は何?って感じです。(しかし相手は200人なので、実はまだどこの誰だかよくわからなかったりするんだけど…。(+_+)

 ま、そんなこんなで「案ずるより産むが易し」? 私より背が高い子もいっぱいいますが睨まれることもなく、意外とかわいくてほっとしました。(^_^)

 でもちょっと、この状況を受け入れがたいのはやはり真希かも。1回、2回は「おじいちゃんと幼稚園に行く」のも新鮮で良かったみたいですが、バタバタと出掛けていく私の後ろ姿を見るのは不服そう。私が送って行かれないのは週に2回だけなんだけどねぇ。
 授業がちょっと早く終わる日、「いつもより早めにお迎えに行くからね」と言ったら、みんなと同じ2時半にお迎えに来ると思いこんで、しっかりお帰りの支度をして待っていたとか。「長時間の申し込み、してあるよ」と先生が言ったら「今日は早く来るって言った!」と自信を持って答えたそうで、いつもより30分早くお迎えに行ったら「ママは、まったく〜」と怒られてしまいました。あぁ、ごめんね。家にいる時はしっかり真希ちゃんと遊ぶから!

 働くママの大変さや、働くパパの大変さも、よくわかるようになった、今日この頃です。

2006. 4. 23  斎藤 範子(Hanko)



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