『 週刊 Hanko 』 606号

◆雪の戸隠神社◆大事件発生…◆


 GWが明けて、生物の修行に出掛けて、「たけのこ」のラッシュが過ぎて、中間試験のシーズンがやってきて、テストがもう少しで作り上がればほっとできる…!ってときに、事件発生、どっと落ち込んでいます。でもまぁ、とりあえずGWのご報告から…。

◆雪の戸隠神社◆
 もう何度も戸隠に行っているけど、GWという新緑の季節に行くのは初めてだから、今度こそ(まだ一度も歩いていない)戸隠神社の杉並木を最後まで歩こう!というのが今回の目標でした。(子どもたちは忍者村を満喫した後だったので、快く付き合ってくれました。)
 奇しくも戸隠は桜満開の季節!これは最高だ…と歩き始めました。参道の両脇にはまだとけ残った雪が残り、ところどころトンネルのようにその下を小川がくぐり抜けているのが見えました。最初のうちは、雪だ雪だ…!と足でつついて喜びながら歩いていましたが…。
 なんと、約2kmの道のりの半分ほどから道がぐちゃぐちゃしてきたと思ったら、いつのまにか雪道に…!そういえば、駐車場のあたりも除雪車が積み上げたらしい雪の壁が2mくらいの高さで続いていたのです。でもこの参道は除雪車が通らなかったんだ…その上登り道だから…!!と思う間もなく、どんどん雪が深くなってきました!もう、階段があるのかないのかさえもわからない。子供達の足はびしょぬれ。「足が冷たくて痛いよう!」と立ち止まる真希に付き合いながら、ようやく終点の奥社に着いた時は、ほとんど建物の屋根と同じ高さにいて、参拝する人達は雪山から滑りおりていかなければなりません。そういえばペンションに、「今年最後のスキーに来ました」って人がいたっけなぁ。戸隠は雪国だったんだ…。記念写真は白一色。

 帰りはスキー状態。何度も滑って尻もちをつく真希がかわいそうでしたが、抱いて歩くのはあまりにも怖くて、頑張れ頑張れ!と励ましながら真剣に歩きました。2キロ戻るのに、1時間以上かけて…。あぁ、疲れた!!
 でも、「忍者の修行をしたから最後まで自分で歩く!」と勇ましかった真希に救われました。偉かったね!!5歳のチビ忍者。(^ヘ^)v!

◆大事件発生…◆
 ある朝登校すると、教務の先生がやってきて、「実は、理科のS先生が網膜剥離の手術で入院することになってしまいまして…」(えっ、同級生のS君、大丈夫??)「夏休み前までお休みすることになったんです。」(まぁ大変…!)「それで、もう少し期間が長ければ病休補助の先生をお願いするんですが、急な話でもあるし、S先生の分は理科の先生で分担していただくことになりまして…」(え゛…!)「齋藤先生にも、3時間ほどお願いしたいんですが」(ぎょ…)
「あの〜、科目はなんでしょうか…(おそるおそる)」
「高校1年の化学です」
「!? か、化学ぅ〜?」(◎_◎;)

 …ここで多くは語りませんが、私が化学を教えるのは、「今年から先生になった」ということよりずっとずっと事件です。「現実は小説より奇なり」そのもの。私のドラマは4月から順調に始まっていたと思っていましたが、これからが本当の展開かも…!?
 最初は人事のように「もう笑うしかない」とへらへらしていましたが、なぜ「物化生地」を簡単にひとくくりにして「理科」と呼ぶのか!と腹立たしくもあり、どれでもこなしてしまうのが一人前の「理科」の先生というなら、あまりにもほど遠い自分が情けなかったり、気持ちは複雑です。おまけにその日、あの一番苦手なクラスの授業もあったりして、気持ちはかなり沈みました。

 今日は、仲のいいクラスばかりだったので、足取りも幾分軽く帰ってきましたが、これから化学の教科書を開いて読まなければ…と思うと、ついついほかのことがやりたくなって(これを書いてます)、試験前の生徒の気分。
 だれか〜。このムズカシイ本に何が書いてあるのか通訳して〜!

 というわけで、ちょっと一息つけるかと思っていましたが、まだまだまだまだ…前途多難です。(-_-;)
 4月のときよりもっと強力に励まして下さいね、お願いします…。m(__)m 

2006. 5. 19  斎藤 範子(Hanko)



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