週刊Ｈａｎｋｏ６２６号

『週刊Ｈａｎｋｏ』６２６号

◆納豆騒動◆真希の買い物◆

　カレンダーの「大寒」が過ぎ、１年で最も寒いはずの一週間…でしたがいかがでしたか？ここでは寒さよりも、むしろ「温暖化」を実感します。雪不足で困っているスキー場も多いとか。真っ白な雪だるまが、今年も遠くなりました。

◆納豆騒動◆
　「あるある大事典」の「納豆ダイエット」放送後、本当～にマーケットの納豆の棚が、空っぽになりましたね！！
　我が家はいつも生協で納豆を買うのですが、たまたま注文し忘れて買いに行ったらどこもキレイに品切れ！びっくりです。一緒に行った（納豆好きの）真希も憮然…。一週間も納豆を絶たれた食卓で、メディアの力を思い知りました。でもねぇ、「百薬の長」と言われるお酒だって飲み過ぎは禁物。やはりバランスが重要でしょう。
　それにしても、ねつ造番組に踊らされたのは消費者だけでなく、あまりの売れ行きに仕入れを倍増したスーパーや卸売業者もそうでしょう。余った在庫、どうするんでしょうね。不二家事件のあとで賞味期限にも敏感になってるし…。あ、ねつ造した製作会社に買い取ってもらって、今度こそ自分たちでしっかりデータをとってもらうっていうのはどう？(^^)

◆真希の買い物◆
先日、一緒に買い物に出掛けた真希が「ママ、真希ちゃん専用のリップクリームが欲しいんだけど」と言い出しました。いつも朝出掛ける時に私のリップをつけて行くのですが、幼稚園に自分のを持って来る子がいるから真希ちゃんも欲しい、と。
　最近の唇カサカサは時に痛々しいので、早速薬局に行って１個100円（私や夏春が使っているのと同じ）のを買おうとしたら、「ママ、それじゃなくて、こっちの。」と指さす方に、１個380円のリップがぶら下がっていました…！「みんなが持ってるの、これだよ」というそれは、確かにかわいいキャラクターの絵が…。

　そりゃ、真希にしたらみんなと同じかわいいのがいいに決まってるでしょう、しかし我が家には我が家の事情が…。
「真希ちゃん、これ買ってあげたいけど、お姉ちゃんたちが何て言うかなぁ。なんで真希ちゃんばっかり…！って怒ると思わない？真希ちゃん、今日からお仕事手伝ってくれたらお金をあげるから、それをためて自分で買いなさい。そしたらお姉ちゃんたちも文句言えないから。」
　えぇ～っ？と不満そうな顔をしていた真希も、日頃「真希ちゃんばっかり…！」と言う姉たちの顔を思い出したのか、「自分で買う」という言葉に惹かれたのか、後ろ髪を引かれながらも素直にお店を出て来ました。帰りの車中では、「何すればいい？」と、早速お仕事の催促。(^_^;)

　それにしても、いやはや真希がこんなに働き者だとは思いませんでした。てゆーか、できるのにやらせてなかった自分を反省しました。洗濯物を干す、たたむ、野菜を切る、食器を洗う、お風呂の掃除も、etc.…。できるんじゃん！！
　その日のうちに５７円くらい稼いで、お財布をあけて何度も数えているのを見てびっくり。千円札が入ってる…！そーいえばお年玉を全額没収しないで１枚だけ残しておいたんだった。
　でもそれを見て何も言わない真希に、しばらく考えた末、教えてあげることに…。
「このお札を持っていけば、お仕事しなくてもあのリップ買えるよ。」
「え、ほんと？」
「どうする？明日買いに行く？」
「う～ん、…お仕事する！！(^ヘ^)v」
偉い！頑張れ！

ってことで、現在１９２円。
「１０円が７個で？」「じゅうななえん～！」のレベルなので、１円・５円・１０円のみで１９２円まで数えるのは至難のワザ。懸命に足し算してる最中に話しかけたりすると、「わかんなくなった～！」と猛烈に怒られます。(+_+;)
　つられて自分の貯金箱をひっくり返して数えだした春歌のお金を見て
「春ちゃん、すごいじゃん、１円ばっかり！そんなにあるならさぁ、今度言うこと聞いたら１円ちょうだい！」
　価値観のできあがっていない人の発言を聞くのは楽しいです。(^.^)

　リップはいつ買いに行けるのか。３８０円たまった頃には、もっと別のものが欲しくなっているのか、はたまた「ためる」ことに快感を覚えて使えなくなったりはしないのか？そして一番心配なのは、お金をあげないと働かなくなるのではないか？？
　…いずれにしても、この先どう展開していくのか楽しみです。

　ところで、「姉たちの反感を買わないために」と始めたこの作戦でしたが、姉の反応はと言えば
春歌「真希ちゃん、１円でいいの？５円あげよっか？」（さすが春！気前がいいのか、無頓着なのか…）
夏希「いいなぁ、真希ちゃんは。まだ６歳なのにお手伝いするとお金がもらえて。あたしなんか、お手伝いして当たり前だからって、お金もらえないし。」
　５年生にもなって、家の仕事を手伝うのは当然だ！ママなんか毎日ご飯の用意してるのに誰もお小遣いくれないぞ！…と言ってるので。
　しっかり者の姉に見えても（だからこそ？）、やはり妹に対して何かと不満をためるものなのかもしれません。（難しい…）

2007. 1. 25 　斎藤　範子(Hanko)

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