恋愛物語なのだけど、今回はぐっとミステリ色の強い作品になった。
意外な人物が関わり始め、前回よりもシリアス度がぐっとアップして、同時に読後感はすごく切なくて、自分の14歳の時の思い出を思い出していた。
誰にでも心の特別な「存在」というものがいると思う。それがそれぞれ不一致を起こすからこそ、誤解したり、傷つけあったり、そして、傷ついたりするのだろう。
誰もがただ心の中にある大切な「存在」を守ろうとしているだけなのに、人は個人だからこそ、傷つけ、傷つき、傷つけられるのかもしれない。
笑えるんだけど、かなり切ない。
誰にでもいる心の中の「特別な存在」を思い出すような気がする。
|