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 ◇「続ジャパネスクアンコール!」 氷室冴子 (コバルト文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 高彬と煌姫を契らせるという陰謀が失敗に終わった守弥は瑠璃姫がこもる吉野に乗り込むが……!?(守弥のジャパネスク・ダンディ)

 

 父母を亡くした小萩は、幼い姫の話し相手として、貴族の邸に勤めることになる。それが瑠璃姫だった!(小萩のジャパネスク日記)

 

 いよいよ、京に戻ることになった瑠璃姫。みんなに内緒でこっそり帰京するが、それを待っていたのは…?

+-+- 感想 -+-+

 吉野を舞台にして、瑠璃姫のある種の事件に対するカタルシスを描いている。まぁ、難しく書くと、そうなるんだけど、簡単に書けば、どうやって、彼女は二巻までの事件を処理していったか。という事になる。まったく意外な展開で、僕は度肝を抜かれてしまった。

 

 そして瑠璃姫は京に戻る。そして次の展開への布石がそこにはすでに兆候として現れていた!もう、次がどうなるのか、気になって仕方がない。嗚呼、瑠璃姫と●×はどうなってしまうのだろうか…?

 

 小萩の話もなかなか、泣ける。特に幼い瑠璃姫の幼いからこそできる芸当に、涙しそうになってしまった。かなり切ない。彼女、小萩って結構、単純に描かれがちだけど、やっぱり彼女には彼女なりの論理があって、それに従っているだけなんだよなぁと思ってしまう。

 

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