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 ◇「王都炎上」 田中芳樹 (角川文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 大陸に精強な兵と華麗なる文化を謳われるパルス王国。西方の蛮族、ルシタニアの侵攻に対しても、その勝利を疑う者はなかった。

 

 だが、味方の裏切りにより、罠にかけられたパルス軍は、一日にして壊滅。王国は滅亡した。単騎生き残った王太子アルスラーンは、ダリューンらわずかな味方と共に、故国の奪還を目指す。だが…。

 

 妖艶な美女、奇怪な魔道師、そして謎の銀仮面……。多彩な人物が織り成す一大物語絵巻。

+-+- 感想 -+-+

 壮大な物語の入り口は唐突に、読者を巻き込んだ。

 主人公のアルスラーンはいきなり窮地に立たされるが、そこに黒衣の忠実な家臣が一人。彼と共に歩み始めるアルスラーン。それが彼が彼自身の人生と立ち向かい、王として成長する物語の出発点になった。

 

 もう、かっこよすぎる登場人物たち。

 しかも超主要な登場人物たちが早々に舌戦を繰り広げるし、魅力を振り撒いている。

 絶望的な状況の中、かなり楽観的に読み進められるのは、彼らの明るい性格かもしれない。

 

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