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◇「汗血公路」 田中芳樹 (角川文庫) ◇
+-+- あらすじ -+-+
パルス暦321年4月。檄に応じ各地の諸侯や領主たちは兵を集めて、パルスの王太子アルスラーンの拠るペシャワール城塞に集結、出陣を待った。
5月10日。アルスラーンは大陸公路を西へ、王都エクバターナ奪還を目指して、進発した。パルスの神々をうやまうパルス王国と、イアルダボート神をたたえるルシタニア王国の本格的な戦いが開始され、生者、死者、半死者が馬上と地上でもつれ合い、大陸公路は人馬の汗血で塗りこめられた…。
新キャラ多数登場、いよいよ佳境。
+-+- 感想 -+-+
イスファーン、ザラーヴァント、トゥースが登場。
そして、エトワールことエステルも…
ここまで来ると、大体のキャラクターが登場し、かなり賑やかになる。
その代わり、一層、戦闘が苛烈さを極め、死人が多くなり、その分、かなり重いシーンも見てしまう。田中芳樹の恐ろしいところは戦闘の残酷さをきわめて明快に描ききってしまうからだ。だから、戦闘のシーンは常に僕は不安を抱いてしまう。
ヒルメス王子も徐々に活躍のページを広げてきたし、この巻が実はかなり一部後半の展開の伏線を描いているような気がする。
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