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 ◇「星虫」 岩本隆雄 (朝日ソノラマ文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 宇宙に憧れ、将来は宇宙飛行士として、スペースシャトルを操縦することを夢見る高校生・氷室友美。そんな彼女が夏休み最後の夜に目にしたのは、無数の光る物体が空から降ってくる幻想的な光景だった。

 

 後に“星虫”と呼ばれるこの物体は、人間の額に吸着することで、宿主の感覚を増幅させる能力を持った宇宙生物で友美もすっかり星虫に夢中になってしまう。

 ところが、やがて、人々の額で星虫が驚くべき変化を始めて…

+-+- 感想 -+-+

 人間は地球にとってどのような存在なのか?

 そのようなテーマに触れつつ、どのような存在になりうるのかというテーマも触れているような気がする。心の奥底にある自分の自然性というものをどこまで拡張できるのか、それにも触れている。

 

 深い悲しみを感じるし、同時に希望も感じられた。

 そして、今の僕たちにも自然へのコミットメントにも考えさせられた。

 なかなか、深刻だけど、青春を感じさせながら、爽やかに描いている所がすごく良かった。

 

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