ハードボイルド。
かなり主人公の女性は感情を読者に示していない。
淡々と、自分自身で見据えながら、歩いていると言う感じだ。
過去をそれぞれ見つめながら、そして人の汚い部分に目を背けず、生きている。
そんな感じがする。
緊張感のあるストーリーテリング。
そして、すっきりしないまま進む物語にいつのまにかにページが最後の方になっていた。
いつのまにこんなに読んでしまったのだろう?
そう思えるほどに、この物語の求心力は強い。
不可解な事件と不可解なキャラクター。
そしてあまり明るくないストーリー。
そんな物語が底知れない恐怖を時折、見せている。
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