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◇「百鬼夜行――陰」 京極夏彦 (講談社ノベルス) ◇
+-+- あらすじ -+-+
揺ぎ無いはずの「日常」が乱れる時、人は心の奥に潜む「闇」と直面する。
精神の内から湧き出る「妖怪」という名の怪異。
他人の視線を異常に畏れる者。
煙に格別の執着心を持つ火消し。
笑う事ができない峻厳なる女教師。
海に強い嫌悪感を抱く私小説作家。
人が出会う「恐怖」の形を多様に描き出す十の怪異譚。
+-+- 感想 -+-+
今まで京極堂シリーズに出てきたキャラクタたちの描かれなかった一面をうまく京極さんが描いている。京極堂シリーズ愛読者なら必読の一冊だろう。あの物語の裏にはこんな事があったのか?!そしてこの事件の後にこんな事があったのか?そんな今までのシリーズの補足をしている一冊。
短編でも、京極堂シリーズを読んでいる人には長編の1エピソードと感じられることだろう。つくづく京極堂シリーズの奥深さに感嘆させられるものだった。一人一人の物語がちゃんとあるのだから。
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